危うい世界を生き抜く言葉 (PLAY BOOKS INTELLIGENCE 96)

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感想 : 3
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  • Amazon.co.jp ・本 (182ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784413040969

感想・レビュー・書評

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  • 饒舌かつ至言な開高健の諫言集。

    しかし、語られなかった。いやこの青春出版社刊ならではな書面作りで取り上げなかった言葉が気になる。

    暗い、書けない、暗澹な、悪夢のような彼の持ち味も滋味である。

  • [ 内容 ]
    「明日、世界が滅びるとしても、今日、あなたはリンゴの木を植える」開高健は知っていた、わたしたちが迷って行き場をなくすことを…。

    [ 目次 ]
    第1章 生きる
    第2章 争い
    第3章 この国の人々
    第4章 自然のなかで

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    [ 関連図書 ]


    [ 参考となる書評 ]

  • 開高氏が紡ぎだした数々の名言を各書からひっぱりだして羅列してる。短いのから長いのまで沢山あるがインパクトがあるやつをご紹介しましょう。「若いということは病んでいるということだ。」開高氏自身は一生かかって自分という存在と闘い続けた人なんだけど。若さの特権っていろいろあると思うんだけどある時期から悩んでいても仕方なくなる時期がくる。その地点から振り返るとやっぱり名言に思えてくる。懐かしさなのかな。昨日夕刊を見ていたら谷川俊太郎の「建前」っていう詩の記事を見つけてたいへん感銘を受けたんだがその下の欄に谷川さんへの悩み相談は20歳まで。って投稿制限があって。20歳までカヨって。思わずツッコんだ。なんか象徴的だった。20歳前後までってだいたいほとんど悩みっぱなしだと思う。まれに悩まない人もいるけどそういう人はたいていあとで後悔するような年齢になってその時期を迎える。若いということは病んでいるということだ。これって。ある意味健康だとボクは思う。

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著者プロフィール

開高 健(かいこう・たけし):1930年大阪に生まれる。大阪市立大を卒業後、洋酒会社宣伝部で時代の動向を的確にとらえた数々のコピーをつくる。かたわら創作を始め、「パニック」で注目を浴び、「裸の王様」で芥川賞受賞。ほかに「日本三文オペラ」「ロビンソンの末裔」など。ベトナムの戦場や、中国、東欧を精力的にルポ、行動する作家として知られた。1989年逝去。

「2024年 『新しい天体』 で使われていた紹介文から引用しています。」

開高健の作品

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