3時間でわかる「クラシック音楽」入門 (青春新書INTELLIGENCE)

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レビュー : 13
  • Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784413041454

感想・レビュー・書評

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  • <まとめ>
    ・19世紀の音楽家たちが、ハイドン、モーツァルト、ベートーヴェンの時代を指して、自分たちの音楽と区別し、その偉大さを讃えるためにクラシックと呼んだ。狭義には、この3人がクラシック(古典派)。
    ・レコードもなく生演奏で聴くしかなかった当時、過去の音楽を聴く習慣・手段がなかった。1829年、メンデルスゾーンが初めてバッハを再演した。
    ・『英雄』など一部の曲を除き、曲名は後付け。
    ・ベートーヴェンの交響曲が衝撃を与え、次に続く多くのロマン派の音楽家たちを生み出した。

    <目次>
    第一章 クラシック音楽は「正面」から攻める
    第二章 クラシック音楽は「頂上」から聴く
    第三章 クラシック音楽は「流れ」からつかむ
     クラシックのなかのクラシックー古典派の時代
     モーツァルトという衝撃
     ベートーヴェンの後継者たち
     バッハをリニューアルしたロマン派
     ショパンー前期ロマン派のもうひとりの巨人
     ブラームスとブルックナーー後期ロマン派による交響曲の改革
     交響曲の終焉

    <メモ>
    1685-1750 バッハ
    1685-1759 ヘンデル
    1732-1809 ハイドン
    1756-1791 モーツァルト
    1770-1827 ベートーヴェン
    1797-1828 シューベルト
    1803-1869 ベルリオーズ ロマン派〜
    1809-1847 メンデルスゾーン
    1810-1856 シューマン
    1810-1849 ショパン
    1811-1886 リスト
    1813-1883 ワーグナー 後期ロマン派〜
    1813-1901 ヴェルディ
    1824-1896 ブルックナー
    1833-1897 ブラームス
    1840-1893 チャイコフスキー
    1824-1884 スメタナ
    1841-1904 ドヴォルザーク
    1860-1911 マーラー
    1862-1918 ドビュッシー
    1864-1949 R・ストラウス
    1865-1957 シベリウス
    1875-1937 ラヴェル
    1886-1954 フルトヴェングラー
    1906-1975 ショスタコーヴィチ
    1908-1989 カラヤン
    1918-1990 バーンスタイン

    クラシックのタイトルは、ベートーヴェン交響曲第三番『英雄』などを除き、後付け。

    19世紀後半の後期ロマン派の音楽家たちが、自分たちから見て旧世代の音楽を、「クラシック=古典」とみなし、そう命名した。(94)
    交響曲とは何か。「オーケストラが演奏する、四楽章を基本とした、合計十数分から一時間数十分かかる」曲のこと。(99)

    1829年、メンデルスゾーンがバッハの『マタイ受難曲』を指揮した。
    いまではレコード(CD)があるので、昔の曲を聴くことができるが、当時はそういうメディアはない。コンサートで演奏されなければ、聴くことはできない。だが、この時代まで、コンサートで演奏されるのは、その当時の「現代の曲」がほとんどで、昔の曲を演奏したり聴いたりする習慣はあまりなかった。死んだ後もベートーヴェンが演奏されていたのは、例外的だった。(135)

    ベートーヴェンとロマン派
    1823年、リストのコンサートにベートーヴェンがやってくる
    1827年、ベートーヴェン死去
    1828年、ベルリオーズ、パリでベートーヴェンを聴く
    1828年、シューマン、ベートーヴェンを聴く


    2012.8.12読了

  • クラシックの歴史が俯瞰できて面白かった。交響曲を中心に大きな流れがつかめた。「バッハが死んで六年後にモーツァルトは生まれ、その十四年後にベートーヴェンが生まれる。さらにその二十一年後にモーツァルトは三十五歳で亡くなる。」というふうに音楽家たちの関係がその時代とともに語られる。クラシック音楽を楽しむには、やはり知識と経験が必要だと痛感。ただ、音楽を演奏するには才能も必要だろうが、著者も言っているように「聴く」ことについては、年齢も才能も関係ない。この本を手に「本物のクラシックを鑑賞したい」と思う。著者の中川さんには同じような手法で書かれた他の著書も多数あるようだ。そちらも読んでみたい。

  • 素晴らしい!

    分かりやすく、必要かつ十分な情報の内容。
    退屈させない構成と表現で読むものを飽きさせません。

    ソニーのCD全集 「The Great Collection Of Classical Music」を全てiTunesに入れているはいるが、全く聞いていませんでした。

    最近クラシック、とくにモーツァルトを寝る前に聴くと、とてもぐっすり眠ることができます。
    アイネ・クライネ・ナハトムジークの旋律が寝ている間にも脳で流れている感じです。

    この本でクラシック音楽にグッと引き寄せられました。

  • 冒頭で著者が挙げているテーマが、クラシックの「何を」「どう」聴いたら良いかをしっかり説明したい、ということ。その大テーマはクリアされていると感じました。

    序盤では「そもそもクラシックってどういう音楽のことなのよ」という点に触れ、クラシックのハードルを高くしている要因の一つである、様々な専門用語についても簡単ながら分かりやすく解説してくれています。後半はクラシック音楽の巨匠たちを、非常にざっくりしたダイジェストながらだいたい触れてくれているので、それぞれの人物の相関も含め、何が「古典派」で何が「ロマン派」なのか、ぐらいは読了すれば理解できる作りになっています。
    読了したうえであえてミもフタもないことを言うならば、「やっぱりベートーヴェンって凄ぇんだなぁ」ということでしょうか。

    クラシック音楽そのものについてダイジェストで知るという点で、まさに「入門」としての役割は果たせていると言えるでしょう。終盤の「なぜクラシックを嫌いになる人が多いのか」に関する著者の見解は、まさに自分のことを言われているようで苦笑しながら読みました。ま、確かに「そういう触れ方」をしたら、クラシックを面白いと思えるハズがありませんわな。

  • かなり大胆にクラシック音楽とはと語っていて面白かった。

  • クラシックの全体像(楽曲、作曲家、指揮者など)に関する概略を説明し、その後でそれらを時代の流れに沿って解説している。
    感覚的な表現を使い、全体的にわかりやすく説明されている。

  • クラシック音楽の扉をたたく時、自分にはどの方法が一番合っているか、この本を読めば、ヒントになる方法が分かる。

  • クラシックとあるけれど、交響曲でクラシックを振り返る感じ。ドイツの古典派からロマン主義まで。
    私はフランス印象派が好きなのでちょっと物足りないけれど、クラシックの背景と入門の仕方という点ではおもしろいアプローチだし、歴史もちゃんとわかる。
    エピソード的な物は少ないのと、名演を紹介しているわけではない(曲はこれ、みたいな紹介はある)のでもう一冊何かあるとよいかも。もしくはクラシックオタクが近くにいれば紹介してくれるかも。

  • 若干、著者の好みに偏っている気がするところもありましたが(素人なんで実際のところはわかりません)、クラシック初心者に易しい本だったと思います。
    とくにクラシックを聴き始めるとき、まずは「本物から聴け」というのはなかなか説得力がありました。
    有名な作曲者を軸に書かれた音楽史も理解しやすかったです。

  • 音楽ベタでも作家の人となりを知るとさらに奥深く知って見たいと思う

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著者プロフィール

1960年生まれ。早稲田大学第二文学部卒業。「カメラジャーナル」「クラシックジャーナル」を創刊し、同誌のほか、ドイツ、アメリカ等の出版社と提携して音楽家や文学者の評伝や写真集などを編集・出版。クラシック音楽、歌舞伎、映画、漫画などの分野で執筆活動を行っている。

「2019年 『阪神タイガース1985-2003』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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