「うつ」は食べ物が原因だった! (青春新書INTELLIGENCE) (青春新書INTELLIGENCE 238)

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  • Amazon.co.jp ・本 (205ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784413042383

感想・レビュー・書評

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  • 2010年8月11日
    こないだ読んだ本「心の病は食事で治す」に引き続き、読んでみた。

    心の動きは、脳の働きによって発生する。
     ↓
    脳の働きは、神経伝達物質により発生する。
     ↓
    神経伝達物質は、栄養により作られる。
     ↓
    栄養は食事から作られる。

    というわけで、もし食事から十分な栄養が取れなかったら、これらの流れがおかしくなり、心の病になってしまう。

    で、「心の病は食事で治す」の方は、玄米と野菜をしっかり食べて、たんぱく質もちゃんととって、という方針だったけど、

    この本は、炭水化物をできるだけ減らす(え!これっぽっち?っていうぐらいらしい)という方針。

    そして、たんぱく質が最重要!として、肉や卵をたくさん食べましょう!という。

    うーん。幕内秀夫先生を尊敬する私としては、肉をいっぱい食べる生活はどうも抵抗があるのですが、、、。

    「胃腸は語る」や「病気にならない生き方」の新谷先生も、肉をいっぱいたべてると胃腸が汚くなるって言ってるし。

    かといって、極端な菜食主義により、健康を崩してしまう人がいるのもよくわかる(多分私自身も、ちょっとそんな感じだったのかもしれない)

    自称「なんちゃってマクロビアン」の友達も生理がとまっちゃってたり、また別のやっぱり肉嫌いの友達も慢性疲労症候群という病気になってしまったり、、、、

    多分、私自身も、友人達も、体調が悪くて、それを治そうとして玄米菜食を試し、それがよけい体調を悪くする(たんぱく質不足)という悪循環になっちゃってたのかもしれない。

    でも、肉食による弊害がこんなにいっぱいある中で(家畜によるメタンガスの大量発生、食肉にするために残虐にころしたり、薬を与えて異常に成長させたり、などなど、)

    やっぱり、肉をいっぱい食べる、というのは、抵抗あるのだが、、、。

    とはいえ、私の食生活で改善すべきは、なんといっても、

    「アルコール」
    「ジャンクフード」
    「砂糖」
    「カフェイン」

    これは2冊の本ともに害があるとしていた。
    (私には関係ないけど「ニコチン」も入ってます。)

    肉を食べるとか食べないとか以前に、アルコールとジャンクフードを止めなければ、、、、

  • 2009年6月15日 初版

    かなり印象的な内容の本である。
    要約すれば
    「心の働きにかかわる脳内神経伝達物質は食事によって摂取する栄養素によって作られるので、心は食べ物で出来ていると言って過言ではない」
    ということ

    この説明は聞いてみると至極もっともと感じるのだが、うつ的な症状が出たときに私たちが感覚的に感じるのは「環境」のせい、でありまさか食べ物が影響しているとはなかなか思いつかない。しかしこれは単に認識の誤りであるのだ。

    個人的にはビタミンと亜鉛、葉酸あたりが足りてない可能性があるのではないかと思った。

    健康好きの日本人が勘違いしている栄養の話がいろいろ読めると思う。

  • 読書録「「うつ」は食べ物が原因だった!」4

    著者 溝口徹
    出版 青春出版社

    p87より引用
    “ では、燃やすにはどうすればいいか。カ
    ギを握っているのは筋肉の量だ。最大のエネ
    ルギー燃焼工場である筋肉の量が多ければ、
    カロリーはどんどん燃える。”

    目次から抜粋引用
    “「うつ」の95%は脳の栄養不足!?
     心をつくる脳の仕組み
     栄養療法で心が元気になるメカニズム
     心のトラブルを引き起こす5つの栄養欠損
     今日から実践!「うつ」にならない生き方”

     医師である著者による、精神疾患に対して
    体の栄養状態から改善するコツを記した一冊。
     うつに対する投薬治療の問題点から実際的
    な栄養のとり方まで、栄養の摂り方がいかに
    脳に影響を与えるかをまとめてあります。

     上記の引用は、カロリーと栄養について書
    かれた項での一節。
    減量を考えるのならば、先ず筋肉を増やすこ
    とを考えるのがいいようです。石井直方氏の
    「一生太らない体の作り方」でしたでしょう
    か、ボディビルダーの視点から減量について
    書かれた一冊を思い出します。
     普段目にする栄養についての考えとは、違
    う部分も多くて、戸惑うところがあったりも
    しますが、全てを信じてまるっきり方向転換
    をするのではなく、少しずつ簡単に試せると
    ころから試すといいのではないでしょうか。
    食べるものと食べ方を変えるだけで、心身と
    もに調子よく毎日を過ごせるのならば、こん
    なにいい方法はないと思います。

    ーーーーー

  • 甘いもの好きでしたが、この本のおかげで食生活を見直しました。今では植物性のプロテインを毎日摂取しています。

  • 心理学→脳科学→栄養学へと私をいざなってくれた一冊です。

  • 心の病と食事が関係するなど、眉唾ものと思ったが、神経伝達物質の合成に必要な栄養素があるとの説明を読んでなるほど思った。魚やレバーといった身近なものを心がければいいようなので、気を付けてみよう。

    ・セロトニン、ドーパミン、ノルアドレナリンの合成には、ビタミンB6、ナイアシン、葉酸、鉄が必要。
    ・セロトニンの材料となるトリプトファンは動物性蛋白質に含まれる必須アミノ酸。大豆などの植物性蛋白質には少ない。
    ・ビタミンB6はカツオ、マグロ、サケ、サンマ、牛レバーに多い。
    ・葉酸はレバー、豆類、緑黄色野菜、藻類に多く含まれる。
    ・ストレスが多い、タバコを吸う:ビタミンCを厚労省基準の5倍以上必要。
    ・デスクワーク・パソコン操作が多い:ビタミンB群を10倍以上必要。
    ・トランス脂肪酸は悪い脂肪の代表。マーガリン、マヨネーズ、ドレッシング、菓子やパンの生産に使われるショートニング、アイスクリーム、ポテトチップスなどの加工食品に多い。

  • 本当に効果があるのかは分からないが、やってみたいと思わせる内容。

  • 著者は日本のオーソモレキュラー療法(分子整合栄養医学)の第一人者である。
    オーソモレキュラー療法とは「心のトラブルは、脳内に存在する
    神経伝達物質のバランスの乱れにより生じる」という理論のもと、
    投薬を減らし、食事を見直し、サプリメントを用いてうつ病を治療する方法である。

    私たちの身体は当然、たんぱく質や脂肪、糖質などの栄養素から作られており、
    脳も身体の一部であるから栄養素で作られている。
    つまり、脳から作られていえる心も、栄養素=食事から作られているということになる。

    この理論のもと、それぞれの栄養素や食事の摂り方についてわかりやすく解説されている。
    食事を変えれば鬱が直るとは言えないまでも、非常にためになる一冊だった。

  • 甘いものを食べ過ぎるとイライラする、肌がかゆくなる気がするので、減らしていきたいな~。でもその場しのぎの麻薬とわかっていても、一度その甘さを知ってしまうとね。。難しい。少しずつ。
    マグネシウム、鉄、亜鉛などビタミンミネラル不足が結構大事に至ってしまうのを知り、食生活改善しようと強く思いました。毎日明るく元気に暮らしていきたいし。

  • 最初に、うつの原因の95%は食生活にあると書いており、食生活に興味があったのですぐさま読んでみました。
    内容はやや難しかったものの、ためになる情報が多かったです。

    うつが薬でおさまるのは、欠乏している栄養素が補われるから。
    ならば、その栄養素を普段の食事で積極的に取り入れるようにしても同じ効果が出るはずだ、というのが著者の主張だったように思います。

    その中で大切なのは、たんぱく質、ビタミンB6、亜鉛、鉄、そして、砂糖を取り過ぎないこと。
    さらに、これらの栄養素を効率よく吸収するために必要な栄養素の情報も記載されています。
    なぜ、この栄養素が必要なのかということも細かに説明されており、納得できるものでした。

    うつではない人も、食生活の面で見直せるところがあるのではないかと思います。
    特に、ストレスを感じるとビタミンCが消費されてゆくので、ストレス社会に耐えるにはその栄養を十分に摂る個大切だと知り、実践してゆきたくなりました。

著者プロフィール

新宿溝口クリニック院長。

「2016年 『栄養学と食事療法大事典』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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