日本の仏 図説 あらすじでわかる! (青春新書インテリジェンス)

  • 青春出版社 (2009年8月3日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (238ページ) / ISBN・EAN: 9784413042444

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仏教の多様性とその背景を知ることができる一冊で、仏の由来や分類について深く掘り下げています。盧遮那仏や千手観音など、さまざまな仏様の特徴や意味を通じて、仏教が時代や地域によってどのように変化してきたの...

感想・レビュー・書評

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  • 日本の仏
    図説 あらすじでわかる!
    監:速水 侑
    青春新書インテリジェンス PI-244

    図表や写真が豊富につかわれていて分かりやすかった

    偶像崇拝とその破壊という運動が西洋に吹き荒れたが、幸いにも、日本には及ばなかった
    仏教の伝来にともなって、日本や印度の神々と習合して、仏像は日本に定着していった。
    人びとに信仰を与え、その信仰となったのは、目に身、手で触れることができる、仏像という形あるものが必要であったのだと感じています。

    気になったのは、次の通りです。

    ■日本の仏

    ・仏教と仏像 ①釈迦の教え⇒②経典の成立⇒③仏の具象化(仏像、仏画)⇒④仏の多様化

    ・仏像は5種類
     ①釈迦=如来
     ②菩薩(観音)
     ③明王
     ④天部
     ⑤垂迹・羅漢

    ・仏教の推移
     観音信仰:鎮護国家の利益への期待 飛鳥・奈良時代
     明王信仰:
       悟りを得た静かな如来 
       仏をまもる憤怒の明王
       人々を救う慈悲あふれた菩薩
     地蔵信仰:
       苦しみを代わりに受けてくれる地蔵
     神仏習合:本地垂迹:現地の神と融合する仏
     十王信仰:釈迦の十人の弟子
     葬式仏教:閻魔大王、七回忌等仏事、送り火、精霊送り

    ■如来

     釈迦如来:仏陀
     阿弥陀如来:念仏を唱える人々を極楽浄土に導く
     薬師如来+日光菩薩+月光菩薩+十二神将 健康、病気の治療など、現世の命に救いをさしのべる
     毘廬舎那如来:世界をあまねく包み込む、仏教の教えそのものが神格された仏、華厳経
     大日如来;密教の胎蔵・金剛 両曼荼羅の中心仏

    ■菩薩 さとりを現世で実行しようとする仏

     弥勒菩薩:56億7000万年後に現れ世界を救う未来仏
     観音菩薩:苦悩に応じて姿を変え、慈悲の心で衆生をすくう 観音の三十三身⇒三十三か所巡礼へ
     十一面観音:十種の現世利益を授ける
     不空羂索観音:菩薩の投縄をもちいて迷える人々をすくう
     千手観音:千の慈眼で衆生をみつめ、千の慈手で衆生を救う
     如意輪観音:苦悩を取り除き、福と知恵を授ける
     馬頭観音:馬のごとく煩悩を食らい尽くす
     准胝観音:清浄なこころで衆生を見守る母
     文殊菩薩;智慧をもち、学問成就の利益を授ける
     普賢菩薩:慈悲の心をもつ白象にのる、法華経の守護者
     虚空蔵菩薩:無限の智慧を内蔵し、記憶力を授ける
     勢至菩薩:阿弥陀の補佐として衆生の心の善を守る
     日光・月光菩薩:薬師如来の脇侍
     地蔵菩薩:六道輪廻にくるしむ衆生の救済

    ■明王 すがたを変えて現れた仏

    <5大明王>
    不動明王:サンスクリット語で動かぬもの 成田詣、大山詣
    降三世明王:過去現在未来にわたり三つの煩悩を降伏される
    軍荼利明王:4つの煩悩を退治する
    大威徳明王:戦勝祈願
    金剛夜叉明王:五眼仏:煩悩や穢れを食いつくし、息災調伏してくれる明王

    <8大明王>
    烏蒭沙摩明王:不浄を焼き払い浄化する
    無能勝明王:
    馬頭明王

    愛染明王;愛欲の執着の中からさとりをひらく
    大元帥明王:鎮護国家、外的退散
    孔雀明王:病魔を払う

    ■天部 インドの神々から転じた護法神

    梵天 ヒンズー教の創造神ブラフマン
    帝釈天 インドラ 
    四天王 帝釈天がいる、須弥山を守る
        北 多聞天
        東 持国天
        西 広目天
        南 増長天
    毘沙門天(多聞天)戦いの神
    弁才天 商売繁盛の女神 厳島神社、江島神社、竹生島、日本の三大弁財天
    吉祥天 ヴィシュヌ神、福徳の女神
    大黒天 破壊神シヴァ⇒大国主命、財福神
    深沙大将 玄奘三蔵を守る護法神
    歓喜天 歓喜自在の男女ニ神
    荼吉尼天 大日如来に改心させられた人食い夜叉
    伎芸天 諸芸上達の天女
    摩利支天 武芸の護り神
    韋駄天 俊足の神
    仁王 阿吽の呼吸で寺院を守る二体の金剛力士像
    鬼子母神 釈尊によって改心させられた羅刹女
    閻魔天 地獄の王

    七福神
     恵比寿 国産の海つ神
     大黒天 
     毘沙門天
     弁才天
     福禄寿 道教の老翁
     寿老人 道教の神
     布袋 中国の僧、弥勒菩薩の化身

    ■垂迹・羅漢 さまざまな、守護神、覚者、聖者

    八幡大菩薩 応神天皇、八幡太郎義家
    蔵王権現 役行者、修験道 権現とは、衆生を救うために、仏が、神などの姿で現れること
    山王権現 延暦寺の守護神
    熊野権現 
    青面金剛 庚申信仰、病魔や悪獣退散
    金毘羅大権現 インド神クンピーラ、こんぴらさん
    牛頭天王 祇園さん、八坂神社の祭神
    三宝荒神 かまどの神
    十大弟子 釈尊の直弟子
    十六羅漢 16人の修行者

    目次
    はじめに
    序章 日本の仏とは一体、何か
    1章 如来部―真理の世界からやってきた者
    2章 菩薩部―さとりを現世で実行しようとする仏
    3章 明王部―姿を変えて現れた仏
    4章 天部―インドの神々から転じた護法神
    5章 垂迹部・羅漢―さまざまな守護神と覚者・聖者
    国宝に指定されているおもな仏像

    ISBN:9784413042444
    出版社:青春出版社
    判型:新書
    ページ数:238ページ
    定価:980円(本体)
    2009年08月15日第1刷
    2009年09月01日第3刷

  • 仏様ってそもそも擬人化の極致だなあ。盧遮那仏って「仏の教え、永遠の真理」の擬人(仏)化らしいよ?
    如来、菩薩、明王まではなんとなく存在の根拠はわかってたけど(孔雀王レベルで)、閻魔様や七福神や権現、羅漢は仏教なのどうなの?というのがごく簡単にだけどわかってよかった。
    バラモン教・ヒンドゥー教のインド発祥の仏様もいれば、インド発祥であるものの、中国で道教の影響強く受けて別物になり、さらに日本列島で土着の民間信仰や修験道や記紀の神様と習合しちゃってますます別物になり、という。
    時代によっても「こういう菩薩も必要だよね!」と増えていったり。
    祇園祭りはもともと渡来系の人の信仰してた神様がもとらしいし、純粋な日本文化などというものはないよね。

  • 日本の仏像になっている像の主の説明が、一体ごとにある。
    中国、インドの実在の人達の説明もある。

    図が豊富で、わかりやすい。
    これだけの主人公がいっぱいなのはとてもうれしい。

  • 仏教といっても幅が広すぎてどこから入ればいいのか…タイトルのとおり"あらすじでわかる"がこの一冊なのである本文から紹介。千手観音を。えっ?なぜ千手観音?それはちょうど友達が千手観音が好きで調べたら興味深いことが書いてあったので載せてみた。

    千手観音-
    千の慈眼で衆生を見つめ千の慈手で衆生を救う
    人々を救済するため千手千眼の姿に変化観音のひとつである〈千手観音〉は千手千眼(せんじゅせんげん)観音とか千手千臂(せんじゅせんび)観音、大悲観音などともよばれる。サンスクリット語ではサハラブジャ・アバローキテシュバラといい、「サハラブジャ」は「千の手」を意味する。

    その名の通り千本のてをもち、手のひらのひとつひとつに目があって、数珠(じゅず)、宝珠、宝鏡、金剛杵(こんごうしょ)羂索(けんじゃく)宝弓、宝検などをもつ。
    〈千〉は無数を意味し、観音の慈悲の力を最大限強調したものだ。一切衆生を利益し安楽ならしめるため、身に千手千眼を生じさせよ、と願ってこのような姿になったという。
    大阪・葛井寺(ふじいでら)の千手観音像などは、実際に千本の手をもつ〈真数(しんすう)千手〉の貴重な千手観音だが多くの千手観音像は四十二本の大型の手だけをつくり、ほかの手は省略されている。

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著者プロフィール

1936年北海道生まれ。北海道大学文学部卒業、同大学院文学研究科博士課程単位取得。北海道大学助手、東海大学助教授・教授を歴任し、東海大学名誉教授。専攻は日本仏教史。主な著書・編著に『地獄と極楽』『民衆の導者 行基』『源信』『観音・地蔵・不動』(以上、吉川弘文館)、『観音信仰』『地蔵信仰』(塙書房)、『観音信仰事典』(戎光祥出版)、『菩薩 由来と信仰の歴史』(講談社)、監修に『図説 生き方を洗いなおす!地獄と極楽』(小社刊)などがある。

「2022年 『図説 仏教の世界を歩く! 日本の仏』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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