脳から「うつ」が消える食事 (青春新書INTELLIGENCE) (青春新書INTELLIGENCE 283)

著者 :
  • 青春出版社
3.84
  • (11)
  • (20)
  • (11)
  • (2)
  • (1)
本棚登録 : 175
感想 : 22
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (205ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784413042833

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • とてもわかりやすかった。やはり、糖質を抑えれば生き生きと暮らせるということだ。

  •  非常に興味深く読めました。
     著者は栄養学的アプローチを唱道する医師。私はかつて同氏による『「疲れ」がとれないのは糖質が原因だった』を拝読しましたが、今回の本のほうが数段出来が良いと感じました。

     さて本書の内容は、鬱の(主要な)原因が糖質中心の食事であることを分子レベルで説明し、食事や栄養の改善により鬱病の症状改善を促すものです。

     加えて、本書は非常に有用なコンディショニングの本であると言えます。というのも、ここで述べられている知識は多くのサラリーマンにも転用可能な知識だからです。カフェインアレルギーの話、満腹中枢に働かない果物を避ける、あるいは非ヘム鉄ではなくヘム鉄を積極的に摂取する等、筆者の方針に従うことでシャープな脳をキープできそうです。

     他方、少し疑問に感じたのは加工品の摂取について積極的な点。筆者は糖質オフ・カロリーオフ製品、サプリメントやキシリトールなどの摂取についても肯定的に書いています。反して私は、個人的にはこうした加工品は安全性が担保しづらいと感じており、できればナチュラルな食材でコンディショニングを整えたいと考えております。筆者にはこれらの加工品の安全性について言及してほしかったと感じております。

     とは言え、全般的には糖質を避けるコンディショニングの本としては有用であると思います。内容も極まっとうであると感じますし単一食品を薦めるような極論ではありません。運動で神経病を直す「脳を鍛えるには運動しかない!」は別アプローチから同じゴールを目指すものですが、コンディショニングに興味がある方は併せてお勧めしたいと思います。

  • 薬物療法ではなく食事で脳に栄養を送り、うつを解消しようという本。
    とても専門的かつ丁寧に分析してあって、うなずけることがたくさんあった。
    多くの精神科は患者に死なれては困る為に大量の抗精神病薬を処方して良くなったと思わせているが、それは仮初の姿であって「人として生きている」わけではない。
    人権をはく奪しているのと同じで、一番いいのは薬を飲まなくてもうつが改善するのが望ましい。
    という考えはものすごく腑に落ちたし、その通りだなと感じた。
    今でこそ「糖質制限」が謳われているが、それには根拠があって、血糖値が上がりやすい体質だと、脳に栄養が回らずにうつになりやすいからだ。というのも合点がいく。
    腸癖が弱い人は血糖値が上がりやすい。それも、幼少期の食事が原因の場合もあるとの見解は驚きだった。
    しいては発達障害につながるというのも驚き。
    腸と脳は密接につながっているのだと改めて感じた。
    中盤までは専門的で読みにくいかもしれないが、後半の実践編までくると為になることばかりで読んで良かった。

  • 栄養療法専門クリニックを開設する医師による、うつ改善のための食生活を解説した本。『「うつ」は食べ物が原因だった!』の実践版との触れ込み。
    栄養不足がうつを引き起こすメカニズムなどについて説明した後、世間で健康に良いとされている食べ方が実は危ないと警鐘を鳴らしている。後半では、実際にどんな食品からどんな栄養素を摂ればよいか解説している。
    以前、別の健康法(ナチュラル・ハイジーン)を試して却って体力を落としてしまった経験があるが、それとはかなり異なる(一部には正反対の主張もある)栄養療法だ。とりあえず前回同様、少しずつ試してみて経過を観察しようと思う。

  • 糖質制限、甘いもの好きなわたしにはほんと難しいかも。パンやご飯をなるべく食べないように心がけて、血糖値の変化を少なくすることを意識して取り組む。肉を食べてタンパク質を摂取する。ビタミンBなどのセロトニンを精製するための栄養素もサプリなどを活用して摂取する。自分にできそうなのはとりあえずそれくらいか。いかに何も考えずに食事していたかがわかった。

  • 検索してみると、同じような著作ばかり書いている模様。
    昨今賑わいを見せている糖質制限とはいかに。

    要約するに、タンパク質が大事という。
    特に植物性でなく動物性がよいらしい。

    とにかく肉が食いたくなったが、
    してからに外でハンバーグ食ったんだけど、やっぱり自分で作ったのが一番おいしいものよ

  • 「うつ」にならないための食事の概説書。精製された糖質を減らすこと、ビタミンBやCを取ること、食べる順番、食べた後に運動すること、など健康的な食事全般ついて教えてくれる良書。ただし、著者の口調が少し断定的で、その点がとっつきづら買ったので、半分くらい流し読みをした。

  • 以前も鬱に糖質の摂取過多が関係しているという本を読み、この本を読むことでやはりなと思う。現代の精神病は糖質が関係していると。
    読んでいて私は「亜鉛欠乏」気味仮名と思う。
    「果物=健康にいいと言う考えは捨てて欲しいにはビックリ」更にドライフルーツ、100%ジュース、野菜ジュースも糖質取り過ぎになるとのこと。

    【学】
    リーキーガット症候群:食物の吸収が速くなってしまうので、血糖値が急に上がって急に下がる。また、食物アレルギーも

    脳を元気にする3つの食べ方
    ・カロリーではなく、糖質の含有量を意識する→玄米、麦ご飯、ライ麦パン、そば、サツマイモ。逆にジャガイモはNG

    新宿溝口クリニック

    【我々に出来そうなこと】
    ・食べる順番を意識する。食べる回数(間食)を増やす→途中にナッツを少し食べる。よく噛んでゆっくら食べる。寝る前にホットミルク、無糖ヨーグルト
    ・(そもそも食べる方でも無いし)おやつを止めよう
    ・麦ご飯、玄米ご飯を始めよう
    ・珈琲に砂糖、コーヒーフレッシュを入れて飲むのは止めよう
    ・砂糖をオリゴ糖、羅漢(ラカン)糖に変える
    ・食べた直後に15分運動、歩く

  • 心の不調を食事面から改善するという点はこれまで思っていた以上に重要だということがわかった。

  • 本当に効果がある うつ病で医者の診察を受けても中々治らない人は必読書

全22件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

新宿溝口クリニック院長。

「2016年 『栄養学と食事療法大事典』 で使われていた紹介文から引用しています。」

溝口徹の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×