図説 あらすじでわかる! サルトルの知恵 (青春新書インテリジェンス)
- 青春出版社 (2011年7月2日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (203ページ)
- / ISBN・EAN: 9784413043229
感想・レビュー・書評
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序章・第1章あたりの、現代の事象とサルトルの思想をやや強引に結びつけて関心をひこうとする姿勢は感心しないが、第3章の、「意識」「自我」「対自存在」「他人」あたりの説明はわかりやすくて有用だった。
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新書文庫
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サルトルの半生とその思想、
彼の哲学・生涯・関連人物・現代社会との関わり方についてざっくりと。
序章「サルトルと実存主義」
第1章「サルトルはこう考える」
第2章「サルトルの生涯」
第3章「実存主義とは何か」
第4章「サルトルの著作を読む」
第5章「サルトルをめぐる日々」
から成立。
実存主義やサルトルの人生について理解できます。 -
サルトルの思想とは?
→実存主義を唱え、モノは本質つまり目的が実存に先行しているのに対して、人間は実存が本質に先行している -
サルトルのお互いの一時的な恋愛を縛らない恋愛観や、日本での1950年代のサルトルブーム、他人のまなざしを描きだした死者4人の戯曲の紹介などサルトルのことがさくっと分かって興味が深まった。『存在と無』も読んでみようと思った。
以下メモ
自由であることの不安、わたしの自由に対する不安から、人間は自由であること逃げ、自由をもたないもののあり方に憧れる。
恥は、世界に関係する存在から、他人に関係される存在に転落し対象となった自分をとらえる意識だ。対人関係は常に「見るか見られるか」の関係なのである。 -
タイトルどおり、孤独とうつの時代を生き抜くヒントが満載だ。
人間と道具の違いは何か?
『道具』は、その道具の役割を果たすことで存在価値が認められるが、人間は存在しているだけで価値がある。
実存主義の視点から、現代社会のおかしな点を斬る!
常識にとらわれていると視野が狭くなって憂鬱な気分になるが、
哲学をもって、常識を滅多切りにしてしまうと、元気が出てくるものである^^。 -
やっぱりこの世界は無職者にとっては生きづらいよね。
それは人間の本質的な考え方がこうなっているからだよと教えてくれる本。簡単に表現するとこんな感じ。
サルトルのことについて書いてあるのは中盤までで、以降は実存主義をからめたその他哲学者の紹介っていった感じ。