- Amazon.co.jp ・本 (189ページ)
- / ISBN・EAN: 9784413043496
作品紹介・あらすじ
暗躍するヘッジファンド、無意味なドル買い・円売り介入…。この先に待ち受ける驚きのシナリオとは。
感想・レビュー・書評
-
詳細をみるコメント0件をすべて表示
-
タイトルからは窺い知れない過激な内容。
金融資本家や闇勢力は本当に存在するのか、そして彼らは何を考えているのかが気になる。
あまりにもメディアの流す情報とかけ離れているが、具体的な記事や人名、グループ名を列挙されている部分が良いと思う。
大切なのはこの本の真否を探ることではなく、現代を違った視点で見ることができるようになることだと思う。この本の主張が間違っていたとしても、消極的にニュースを鵜呑みする日本人の悪癖から少しでも抜け出すということのほうがはるかに大切だと思う。
腑に落ちないニュースばかりが溢れているが、すべては何らかの意図をもって発信されており、裏社会での様々な思惑を読み取ることが大切。 -
1995年の円高の記録を更新した時は大騒ぎしていたように思いますが、円高が定着してくるとそれに慣れてしまっているような気がします。初めて海外旅行したときのレート(250円)や、つい10年前には120円を超えていたことを記憶している私には大きな変化に思います。
円高とは日本の国力が評価されている証拠だと思いますが、私が以前からその著書を読んできたベンジャミン氏はこれが仕組まれたもので、新通貨体制が成立した時には今の円はその強みを発揮できなくなるという主旨でこの本では解説しています。
新通貨体制ができたときには、「通貨=おカネ」に対する価値観が変わっている可能性もあるかもしれませんが、今後15年程度は社会人生活を続ける予定の私にとっては、両方の体制を経験する貴重な人間になれるかもしれません。今後の動きには目を離せないと思いました。
以下は気になったポイントです。
・2回の量的緩和によりドル離れが加速したのは、当初はイギリス等がバックアップしたが、中国やロシアがFRBのドルをボイコットしたから(p5)
・日本国内では、ファニーメイやフレディマックが販売したデリバティブを多くの金融機関が購入している、農林中金が5.05兆円、三菱UFJが3.3兆円で、合計23兆円(p8)
・イギリスはインドを軍事力で植民地を支配したわけではない、植民地から生産物を自国通貨で払う、その結果インドはイギリスに多額の貿易黒字を計上、インドの稼いだポンドは国内の銀行に置かれたまま、その運用資金を預かるのはロンドンのシティ、宗主国は富み植民地は貧しくなった、これは今のアメリカと日本の関係(p22)
・アメリカとドルの仕組みを手放したくない支配者は、そのシェルターとして、デリバティブや、金の急騰、円高を仕掛けた、富裕層は円預金に切り替えているのが現状(p27)
・取引の歴史からレバレッジの上限は10倍とされてきたが、それを変えたのが、グリーンスパンとクリントンである(p30)
・円高を回避するには他の国と同様に自国通貨を刷ればよいが日銀(大口株主はロックフェラー、ロスチャイルド家等)はしない、それは富裕層向けの避難場所がなくなるから(p32、46)
・在日米軍駐留の特別協定が、2011.3.31に国会にて承認され、5年間にわたり年間1881億円支出することになった(p45)
・201兆円ある地方債務にはもともと非常に強い制約が設けられ、借金のカタとなる現物資産が担保されている(p51)
・IMFが消費税増税を押し付けてくるのは、多くの富を欧米に還流させるため(p53)
・財産を守る方法として、1)現実に存在するものに注目、純金積立や金ETF、毎月分配型ファンドは危ない、2)1000万円までは銀行口座、それ以上は手元へ、3)株式は、エネルギー・製薬業界は避ける(p57)
・2011.8末にスイス政府の働きかけで世界57か国の代表が非公式にモナコで会合を開いたが、イギリス・フランス・ドイツ・イタリア・FRB・日本は出席を認められなかった(p60)
・世界実体経済の覇権を握っているのは、日本・中国・ロシア・サウジアラビア・スイス・北欧、他の国々はそこからおカネを借りている、アメリカ・スペイン・イギリス・イタリア・ギリシア・トルコ・フランスなど(p66)
・リーマンショックの本質は、2008.9以降は日本を除く黒字国が、アメリカが刷ったドルを認めなくなったことにある(p74)
・中国は2007年頃から現物の裏付けのないFRBが発行するドルを拒絶し始めた、しばらくは欧州系の支配者が立て替えたので1年程は米ドルが機能したがリーマンショック後にそれをやめた(p78)
・円高は70円が壁になる、実需に対応したドルの量はさほど増えてないから(p80)
・石井紘基氏は日本の富を外国勢力に流しているという証拠をつかみ、それを2002.10.28の国会質問で明らかにしようとしたところ殺害された(p95)
・軍用無人機(プレデタードローン)による攻撃が増えている、ブッシュ政権時は40日に1度、オバマ政権では4日に1度、これは遠隔操作でアメリカ国内から行われる(p123)
・今後はドイツとロシアが中心となった10か国程度の新たなユーロが誕生し、ギリシア・イタリア・スペインはもとの通貨に回帰する(p165)
・マレー作戦では、日本が中国から奪った金をフィリピン、インドネシアに運ぶために、イギリスが故意に日本軍に負けるなど、当時の日本と英国は結託していたことも証明されている(p182)
2012年9月23日作成 -
いわゆる陰謀論。ぶっ飛んだ部分とあやしげな部分と納得な部分と混在。それなりにおもしろい。
-
読み始めたころは、信じ切ってしまったが徐々に著者の妄想のようにも思えてきた。書かれていることが本当なのかどうかは分からないし、信じても自分ごときでは何もできないレベルの話。
WEBでは否定的な意見も多いが、なぜAmazonの書評だけは絶賛されているのだろうか。。。
映画や長編ドラマにありそうな筋書で、面白い作品になりそう。 -
かなりうまくかけている陰謀論で、本当かもしれないと思わせる。アマゾンの書評などみてると受験生あたりが100%信じちゃっててあちゃちゃちゃという感じ。2chとかで批判的な読み方が育ってるってわけでは全然ないんだね。パロディーで笑い飛ばしてバランスをとらないといろいろと面倒なことになりそうだなあと思ふ。普通にマクロ経済と通貨フロート性ってどうなのよってことを理解したくて買ったらまさかの陰謀論でした。まあ青春出版社だからね。
-
世界経済の裏側について深く切り込んでいます。
米国追従の日本等、命を懸けて書かれています。 -
「M資金」なんていう懐かしい言葉も登場する、とても胡散臭い本だが、いくつか発見と再認識があった。
・日本銀行が政府の組織でないことは知っていても、個人株主が39%もの株をもっているということは知らなかった。それを知っただけでも読んだ価値があった。しかもJASDAQに上場とは。その個人がロックフェラーやロスチャイルドだというのは本当かどうか?日銀は株式会社ではないから議決権は無いらしいので、拒否権云々について著者が述べているのはちょっと?
・前任者がスキャンダルで降板したあとのECB総裁ドラキ、イタリアの新首相、モンティ、ギリシャの新首相パパデモスいずれもがゴールドマンサックスのOBかシンパであること。ほんとうにGS人脈がありとあらゆるところに入り込んで金融を牛耳っていたし今もそうしようとしていること。