仕事がうまく回り出す感情の片づけ方 (青春新書INTELLIGENCE) (青春新書INTELLIGENCE 386)
- 青春出版社 (2013年1月9日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
- / ISBN・EAN: 9784413043861
感想・レビュー・書評
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「メンタルロス」、作者の造語ということですが、まったく同じような存在を考えたことがありました(この場合は仕事ばかりではありませんが)。実際に紹介されている方策が使えるかどうかは別として、こういう本自体の存在が、ホッとします。
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キャリア官僚から大学教授に転身した作者の経験を元にした、仕事中の気分転換のやり方の本。
上司の機嫌や職場の雰囲気が悪い時のリフレッシュ法などが書いてあって、事務系で多少勤務時間の融通がきく職場なら役に立つかも。
若手、中堅・管理職、それぞれに向けてのアドバイスがありますが、どちらかといえば管理職向けの本ですね。 -
個人的には感情コントロールの類の話を期待していました。
が、書いてあるのは元厚生労働省の官僚という肩書きから、なんとなく凄そうに見える浅いノウハウばかり。
特に24歳の自分にとっては、中間管理職の人の話はいまいち理解できませんでした。
・早朝から会社にきてリラックスして仕事をする
・todoリストをつくって無理な仕事を断る理由を作る
・周りを無視して仕事を没頭する時間を宣言
など、人によっては使えないノウハウばかりのような気もしました。
主に職場の環境やストレスの対策を著者の経験になぞらえて解説しているため、読みやすいことは確かですが、特に役立つアウトプットには繋がらない気がしました。
腑に落ちたポイントとしては、
・コンプレックスは心底納得のいく成果を目の当たりにしないと解消されない
・相手に気に入ってもらえる仕事をするには、前例を徹底的に調べて踏襲する。あらゆる仕事の基本は過去の前例を調べて真似る、加工すること。
この2つは考え方として納得しましたし、普段の仕事をする上でも意識していけそうです。 -
■メンタルロス
A.長時間働いているにもかかわらず、仕事がはかどったいう実感がしない。
これにはメンタルロスが関係している。
メンタルロス=心の乱れから仕事がはかどらず、結果、能率や成果が下がること。
B.起こってしまったことは変えようがない、どうしようもないという考え方ができるようになれば、自分がコントロールできないものでモヤモヤするということがなくなり、仕事への集中力が増します。
C.「調子が悪い時間をなるべく短くする」「調子の良い時にはできるだけたくさん仕事をしてストックを作っておく。
D.過去の栄光を追うということは、それだけ今の自分に自身がないということでもある。
E.仕事の分担:午前は「考える」「書く」系、午後は「調査」「分析」系の仕事の分担がいい。
F.プリンシパルーエージェント理論:仕事を丸投げしていると、やがては部下の方が仕事に詳しくなり上司は逆にコントロールされてしまう。