- Amazon.co.jp ・本 (216ページ)
- / ISBN・EAN: 9784413044097
作品紹介・あらすじ
どんな相手にも「ぶれない」「びびらない」「怒らない」――。ビジネスでも人生でも、人と相対したときにどう振る舞えるかが結果を大きく左右する。いつでも最高のパフォーマンスをするには、どんな心持ちでいることが重要なのか。外国の要人、日本国首相、そして特捜検察などに対してギリギリの交渉力を発揮してきた著者が、現代を“図太く”生き残るための処世術を伝授する。
感想・レビュー・書評
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・おこらない →自分が何に怒っているのかを書き出す
・びびらない →相手を知る
・飾らない
・代理体験→読書や映画で体験する -
本書は「近未来、日本が大きな変化に巻き込まれることを想定したうえで、われわれ一人ひとりが生き残るには、どうすればよいかというノウハウを記している」(P3)
実社会でうまくかわしていくにはどうしたらいいのか、元外務省に勤務していた頃の話を交えて経験豊富さからの極意を伝授。
しかし、鈴木宗男事件で検察にとらえられていた時のことを話題にし、鈴木さんを裏切ることはできなかったなどと弁解がやたらと出てくるのが気になった。
「もしも、検察の圧力に屈して嘘の証言をしていたら、拘置所を出た後も一生、鈴木さんの顔をまともに見られないし、スズキのバイクを見ただけで憂鬱になったかもしれない」(p186)と、義理堅いお人柄なのでしょうか。
実体験の例として蒸し返したのでしょうけど、言い訳がましいのがなんとも…。 -
ここ最近、ウクライナにおけるクリミア情勢が緊迫しています。様々な見方があるとは思うのですが、どうにも日本国内での報道は「欧米の立場でしか伝えてくれていない」と感じることも多く。もちろんロシアの「力による現状変更」とのやり方を認めてはいませんが、どんな形であれ双方の立場からの「情報」がほしいな、と。そんなこともあったのか、ロシア情勢にイロイロな意味で通暁されている方のこちらを思い出しました。
“中国が潜在的脅威だという見方は甘い。日本にとって、中国は顕在化した現実的な脅威である。”
近未来の混乱を想定して、日本人が“生き残るためのノウハウ”をまとめた一冊となります。といっても、堅苦しい感じではなく、身近な例を題材にしながら、わかりやすく述べられています。
構成は全てで8章、「怒らない」「びびらない」「飾らない」「侮らない」「断らない」「お金に振り回されない」「あきらめない」「先送りしない」。その各章ごとに佐藤さんの推薦本も載っていて、ちょっとお得な気分にも。また、佐藤さんご自身の視点を俯瞰するにもちょうどよく、導入本的にも使えるかな、とも。
“TPPの本質は対中国を睨んだ環太平洋諸国の経済・軍事同盟”
クリミア問題に限らず、各国のエゴがぶつかり合い、権益担保いのために軍事衝突も辞さない時代に入りつつあると感じています。これは、まごうことなき“帝国主義時代”の再来ですが、、その中で日本はどう立ち回っていくべきか、そんなヒントがちりばめられているかと。
古代ローマの例を見るまでもなく、古来より経済と安全保障は分かちがたいものです。先の大戦後、国防の意識が希薄なままで来れた日本が、むしろ特異な存在なのかなと、そんな風に感じた一冊です。 -
人に強くなる極意として8つを挙げている。怒らない、びびらない、飾らない、侮らない、断らない、お金に振り回されない、あきらめない、先送りしない。どれも人に対する意識としては基本的なことだけれども、外交官として実績のある著者があえて主張するのだから面白い。エピソードを踏まえて主張しているので分かりやすい。すごくためになる。
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著者の人生経験をベースとしたビジネスパーソンのためのアドバイス集。特に、「びびらない」は相手を観察し分析し理解できればびびることはなくなるという話しはおもしろい。
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いま何かしらうまく物事が進まない事に悩んでいるならば、手に取ってみたい良書。
例えば「びびらない」の項。ビビっているのは対象のことをよく知らない恐怖心から生まれて来る感情。必要以上にびびらないようにするには相手を知ること。その相手のことを類推できるようになれば随分楽になる。本や映画にふれて代理経験しておけば冷静に客観的になれる。
著者自身、鈴木宗男事件で拘置所に500日を超えて閉じ込められた経験があり、内容はすごくリアルである。 -
どちらかというと若い層向けに、社会で生きていくための心構えを説いた一冊。怒らない、びびらない、飾らない、侮らない、断らない、お金に振り回されない、あきらめない、先送りしないという8つのテーマに分け、生き方、働き方を自身の具体例を交えながら説明している。
以前は著者については、圧倒的な秀才という印象があって、著書もそれをひけらかすように感じたものだが、最近の著書、例えば池上さんとの対談本などを読むと、やはり主張には筋が通っているし、学ぶところが多いと感じるようになった。本書は2013年の作品で若者向けということもあり、やや昔の印象を思い出させる語り口ではあった。 -
日本が大きな変化になるにつれて、一人一人が世の中でいかにどう生き残っていくかをテーマに佐藤優さんの立場から語っている。各章は「怒らない」、「飾らない」、
など8種類の「○○ない」でノウハウを学びます。
「標準的な努力ができる人なら確実に実行できる」と書かれていますが、外務省出身ということもあり、所々に政治や外交にまつわる話が出てくるため、なんとなく親近感がわかず、距離を置いてしまいました。
各章では、「こうしたほうが良い」と提言したあと、その根拠として、著者の経験談を交えて展開していきますので、特に心理的・医学的なものはありません。
わかりやすい文章ですが、個人的にはこういう考え方もあるんだなということで参考になればと思いました。
著者プロフィール
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