撤退戦の研究 (青春新書インテリジェンス)

  • 青春出版社 (2015年7月2日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (256ページ) / ISBN・EAN: 9784413044608

作品紹介・あらすじ

戦後70年の今、あえて問い直す──日本人はあの戦争に「何を」置き忘れてしまったのか!情報を軽視し、成功体験を追いかけ、撤退のタイミングを見誤る…繰り返される失敗の本質を浮かび上がらせ、21世紀を生きる私たちに大いなる示唆を投げかける渾身の対談書。同名の名著に新たに加筆の上、リニューアル復刊!

みんなの感想まとめ

戦争の教訓を通じて、現代の失敗を分析する本書は、歴史とビジネスの視点から「失敗の本質」を探求します。著者たちは、太平洋戦争の撤退作戦を例に挙げ、戦後70年を経た今も私たちが直面する課題を浮き彫りにしま...

感想・レビュー・書評

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  • 先の戦争を引き合いにだしたリーダー論。
    学ぶべきところは多々あるが、年寄りの後知恵を延々聞かされることへの嫌悪感をどうにかして抑える必要がある。

  • 本のタイトルに惹かれた。WW2 からの学びをビジネスの撤退に活かせないかと思って読み始めたが、物知りなおじいさんの対談にすぎず、研究レベル・一般化レベルになっていない。期待が高すぎた。

  • 20240504「撤退戦の研究」半藤一利・江坂彰☆新書ながら名著 識見・教養の深さ 再々読の価値高い
    1.「大艦巨砲」→「航空決戦」へ戦略転換困難
    既存のエリート集団「砲術専攻」の存在
    米国は真珠湾で戦艦を失ったのが幸い
    旧来のエリート層が一掃される必要 特に「老害」 明治維新・敗戦
    2.人事の硬直化 戦時は抜擢人事 年次・年功の払拭
    山口多聞を抜擢できず 米国はニミッツちにみっつ登用序列26位
    日露戦勝で100人以上の軍人が男爵以上貴族に
    昭和の軍人も「戦争機会」=貴族への機会求める
    3.不勉強 合理性の無視 精神主義の強化 内向き
    38式歩兵銃vs自動小銃 日露の弾丸在庫
    予算の多くは艦隊整備=海軍 けちけち予算
    兵站の軽視 長期戦戦えず 無責任 
    4.情報と兵站の軽視
    学校の成績不芳者を当てる トップの関心外
    5.「情報の時代」=解釈の多様性が分析の価値高める
    画一人材・上位下達集団では対応誤まる
    リベラルアーツ・教養のベースが大事 歴史・文学など
    偏差値至上主義は時代遅れ 規格商品大量生産
    堺屋太一さんの言が懐かしい
    情報には宣伝力「リメンバー・パールハーバー」ルーズベルト大統領の巧さ

    2023/03/11
    1.ミッドウェー海戦の総括・反省
    責任は山本五十六司令官 VISION・グランドデザインを部下に徹底していなかった コミュニケーション下手では済まないトップリーダーの責任
    2.教育と出身者の派閥力学→日本の硬直化
    大艦巨砲主義をいち早く脱却できた貴重な体験
    ①真珠湾攻撃
    ②プリンス・オブ・ウェールズ、レパルス撃沈
    海軍のエリート序列は変えられなかった



    2015/08/11撤退戦の研究 半藤一利 江坂彰
    1985年プラザ合意 ドル本位制の転換 歴史の転換点
    ドル安バーゲンセール
    冷戦の終結 軍事資源を民間へ転用 米国の復権
    日本経済の凋落が始まった
    山本七平(1990年)
    「日本がすごいスピードで少子高齢化社会と人口減少を迎えようとしている」→日本の確実な衰退

    ミッドウェー海戦の失敗
    リーダーのビジョン、リーダーのグランドデザインが部下に徹底していなかった
    戦略目的が共有されていない
    コミュニケーションの重要性
    日本海軍は「大鑑巨砲主義」「艦隊決戦主義」

    リーダーには「偉さの旬」がある
     (ラ・ロシェフーコー)
    老害 鈍った判断力で重大な時期の決断ができない

    「マネー敗戦」も負けるべくして負けた(江坂)
    ドルで米国と戦争をする愚かさ
    (石油工業力で戦争した愚かさと同じ)
    1985年プラザ合意 平成のノモンハン
    驕りと油断がバブルと敗戦をもたらした

    「バトルで勝ってもウォーで負けては無意味」
    経営と業務の違い 増してやオペレーション
    ビジョンがないと「戦略無き膨張」に走りがち
    リスクが少ないと思って、実はリスク最大
    時代に適合しない

    リーダーは生涯勉強
    驕り・油断が謙虚さをなくし勉学心を失わせる
    優秀な経営者は歴史を勉強している
    戦前の陸大・海大は「戦術の勉強ばかり」
    正解がある 点数で序列がつく

    日本には「大戦略」がない
    1.トップマネジメント不在 たこつぼ
    2.情緒的・ムード的思考が支配 理性の否定
    3.主観的・独善的 国際評価の無視
    4.現象面の成果を急ぐ短兵急発想
    5.自民族の利益のみを追求するエゴイズム
    →北洋銀行にも当てはまる

    150811撤退戦の研究ー3
    日本の戦死者260万人
    半分は餓死
    残りの多数は輸送船沈没
    戦闘で亡くなった者は少ない!
    →こんな戦争はない
     トップマネジメントの責任

  • 半藤先生追悼読書。

  • タイトルと作者から、第2次大戦の撤退作戦の分析的な、歴史カテゴリの本だと思ってました。
    もちろんそういう内容でもありましたが、半分くらいは経営者の資質とか企業の在り方とか、がっつりビジネス書でした。
    や、十分面白く読みました。

  • 太平洋戦争の失敗を通して、現代日本にも潜んでいる「失敗の本質」を読み解いた本。

    作家・半藤一利さんと経営評論家・江坂彰さんの二人が、太平洋戦争の失敗から、今も繰り返されている「失敗の本質」について語り合う内容になっています。

    失敗の研究は重要なことです。失敗を研究し改善することで、成功の確率が上がります。
    また、経験した成功に囚われると、成功が失敗へと変化していきます。成功体験に囚われてしまうことを、本書では「成功の復讐」と呼んでいます。

    本書で書かれている「失敗の本質」は現代日本にも引き継がれています。失敗を繰り返さないためにも、日本は本気で「失敗の研究」に取り組む必要があると思います。

  • 企業経営の参考となる視点多数。日本の会社員はもっと勉強しないといけない。自分もまだまだと自覚出来る内容だと思う。

  • やっと読了。日本社会の問題点はのぼせ上がること、そして大局観なく、学歴至上主義、年功序列主義。まさに三菱だ。これから通用しない考えなのはわかるが、果たしてこれがなぜ延々と続いているのか? アメリカは反省をするーつまり問題点を徹底的に改善させるところが違う。そのためにシステム投資も惜しまない。さらには、アングロサクソンは仮借なき(容赦ない)攻撃の徹底性特に金銭に対する欲望ーやはり外資にいた人間にはよくわかる考えだ。
    一方、日露戦争以降陸海とも組織が硬直化し保守的になったというがその根拠がよくわからなかった。
    ヨーロッパのような深く関わらなく親しくー今後自分が取るべき戦略と思う。ちょっと深く関わりすぎ、そこで人を厳しく見ていたかもしれない

  • ・賢者は歴史に学び、愚者は体験に学ぶ。
    ・未来というものは誰にも分からない。だから、歴史に学ぶのがいちばんよい。
    ・成功の復讐。
    ・撤退戦は決して負けではない。どうやって次の勝ちにつなげていくかの組織再構築なのです。

  • 戦後70周年、映画「日本のいちばん長い日」が公開された頃に平積みになっていたのを手にしてそのまま積読。歴史から失敗を学ばないといけないんだよなと思い、読了。
    昭和史の大家の半藤一利と経済評論家でもある江坂彰の対話の形式なっていて、撤退を知らない日本軍がいかにして負けたかの振り返りの話とそれを今の企業経営に置き換えての話が続いていく。
    肝に銘じないといけないのは、撤退戦は次に勝つために不可欠な戦略ということ。

  • 太平洋戦争での指揮官の戦いぶりを対談形式で。

    なかには優秀な指揮官もいたけど適材適所に配置されず、活かせなかったんだ。平時と戦時の切り替えができていれば、って思うけど、時代背景から無理だったんだろうな。

    太平洋戦争の頃から、すでにトップは責任を取らない体質になってて、悪いことを今でも引き継いでるんだな。

    ミッドウェーの敗因として指摘された、
    ・戦力分散
    ・コミュニケーション不足
    ・成功体験の復讐(成功体験に寄りかかる
    ※アメリカは失敗から学ぶ)
    は今も変わらない。

    情報を正しく読み解く心得として、
    ・成功体験を捨てる
    ・先入観を持たない
    ・判断するときは2つ以上の違った意見を参考にする
    ・情報が100パーセント完全に集まることを期待しない
    もすごく重要なこと。個人的には先入観をいかに持たないようにできるか、がいちばん難しいかな。

    ”判断力や知識、教養といったものは勉強すればある程度身につきます。しかし、決断力は勉強だけでは養えません。判断力と決断力のあいだには、命がけの飛躍があります。”
    決断力を養うには経験しかないよな。

    ”大本営発表は自国民は騙せても、戦争相手は騙せない”って、戦争相手を外国に置き換えると今のマスコミやってるんじゃないかな。

  • 名著「失敗の本質」に比べるとかなり見劣りする。まあ、歴史は繰り返すの言葉通り、所詮、日本人の行動は昔も今も大差ない。今の安倍政権の政治のやり方も、大戦前の日本の状況と大差ないと思った。

  • 感想未記入

  • タイトルが面白そうだったのでつい買ってしまった。
    ・撤退戦についてあんまり研究していない。どちらかと言うと、お祖父さん二人の床屋政談めいた対談集でした。
    ・半藤一利が、山本五十六の乗機をP-51が撃墜したと適当なことを言っていて萎えてしまった。

    ガンダム好きが「マチルダさんがゲルググに撃墜されるシーンは泣けた」
    とか
    戦国好きが「長篠の戦いは信玄の作戦ミス」
    というようなもので、鼎の軽重が問われる発言でした。もちろん、出版社も気づいてくれという感じです。

    山本五十六が聞き分けよく決まり事に黙って従ってしまうのが良くない。アレだけの立番なら、Noを言うのも仕事の内、というのはなるほどねという感じ。
    とはいえ、ひどく浅い切り取り方しかしていないので読む価値は無いと思いました。

  • 2015.12.19
    成功の復讐。そう、成功体験に囚われるなということ。太平洋戦争に突入したのは、日露戦争の勝利、成功体験が一人歩きしてしまっため。

    また、江坂氏の企業経営からの視点も示唆に富んでいた。人事政策は、年功序列を改めて、能力主義にせよと。今は、所謂混沌期で、戦時体制を敷きなさいと。

    日本は無謀な戦争を仕掛けたが、現代日本もアメリカにたてつこうなんてやめた方がいいと筆者。美しい成長とは何か?一億層活躍なのか?
    国家目標は定量化できるのか?

  • 撤退戦の研究というよりは、撤退できなかった昭和の日本軍の批判を様々な角度からしている内容となっています。

    結果的に、本のタイトルの「撤退戦」を学ぶには、あまりに浅薄な内容です。

    「撤退戦」の研究目的で買う必要はないでしょう。日本軍の失態を知りたければ買う価値は多少はあると思います。

  • 『日本人は、なぜ同じ失敗を繰り返すのか 撤退戦の研究』 (知恵の森文庫)光文社の加筆修正版。
    2000年に発刊。

  • あまり参考にならなかった

  • ミッドウェー この時の戦力は日本の方が上
    ミッドウェーの教訓 ここというときの抜擢人事、リーダーにはタイミングと運が必要、戦争には呵責なき徹底生が必要、両面作戦の戒め
    成功したければ過去の成功体験を捨てる
    大山巌 奉天会戦で勝利が確定しかけていた時、「いまならロシアが応じるとおおうので、ただちに和平の交渉を開始してほしい」と政府に電報を送っている
    ラ・ロシュフーコー 人の偉さには旬がある
    偉さの旬を過ぎた人間がトップに座り続ける弊害が、老害です。
    ノモンハン 38式歩兵銃 日露戦争のとき大量の弾丸をつくった。それが残っていたので更新せず
    飛行機のエンジン 須式(スペリー)、昆式(ピッカース)、保式(ホチキス)、寿式(ジュピター)、光式(ライト)、恵式(エリコン) 外国の技術のライセンスだった

    ポスト工業化社会の現代は、知識情報化社会 情報を読み情報を解く総合知を持て

    堀栄三 マッカーサーの手の内を全て先読み
    実松譲 マリアナ侵攻を予言

    自衛戦争は国際法的にも宣戦布告をしなくていよい

    徹底的に失敗を追求して弱点を補った企業が勝つ

    山口多聞 真珠湾2次攻撃を進言

    昨日の夢にこだわらず、消耗戦に巻き込まれて致命傷を受ける前に、手際の良い撤退戦を素早くしなくては本体がだめになる
    一利を起こすは、一害を除くにしかず マイナスを取り除くほうが、一つの事業をおこすより優っている

    宮崎繁三郎中将 インパールの撤退戦をうまくした

    木村昌福中将 キスカ島からの撤退

    リーダーはいかにあるべきか
    1 権威を明らかにすると当時に責任をしっかりと取る
    2 組織の目標を明確にするために決断をすること
    3 焦点の場に位置せよ
    4 情報を自分の耳で確実に聞く
    5 規格化された理論にすがらない
    6 部下に最大限の任務遂行を求める

    だめな経営者
    1目的がはっきりしていない官僚的経営者
    2 時代性のない経営者
    3 問題を先送りする経営者
    4 部下の人気取りばかり考える経営者
    5 運の悪い経営者
    6 いまだに全員頑張れといっている経営者

    判断力や知識、教養といったものは勉強すればある程度身につきます。しかし、決断力は勉強だけでは養えません。判断力と決断力との間には命がけの飛躍があります。

  • 2000年に出版されて、06年に復刊、そしてまた復刊した本。その価値はなかったと思う。確認してから買うべきだった。半藤さんの本はいくつも読んでいるので目新しいことはなし。江坂彰氏は、どれくらいの一次資料にあたっているのだろう。評論家というのはあらためて好き勝手言ってて無責任な連中だと思った。

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著者プロフィール

半藤 一利(はんどう・かずとし):1930年生まれ。作家。東京大学文学部卒業後、文藝春秋社入社。「文藝春秋」「週刊文春」の編集長を経て専務取締役。同社を退社後、昭和史を中心とした歴史関係、夏目漱石関連の著書を多数出版。主な著書に『昭和史』(平凡社 毎日出版文化賞特別賞受賞)、『漱石先生ぞな、もし』(文春文庫新田次郎文学賞受賞)、『聖断』(PHP文庫)、『決定版 日本のいちばん長い日』(文春文庫)、『幕末史』(新潮文庫)、『それからの海舟』(ちくま文庫)等がある。2015年、菊池寛賞受賞。2021年没。

「2024年 『安吾さんの太平洋戦争』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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