ドイツ人はなぜ、年290万円でも生活が「豊か」なのか (青春新書インテリジェンス)

  • 青春出版社 (2019年2月2日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (192ページ) / ISBN・EAN: 9784413045629

作品紹介・あらすじ

ドイツ人の平均可処分所得(手取り)は年290万円と意外に低い。しかも、消費税(付加価値税)は19%と高い。にもかかわらず、多くのドイツ人が「生活に満足している」のはなぜか? いっぽう、サービスが行き届いた世界一便利な国・日本で、日本人の多くが生活に「ゆとり」を感じられないのはなぜか? ドイツ在住29年のジャーナリストが肌で感じた「ドイツ流・お金に振り回されない」生き方を明らかにした一冊。

感想・レビュー・書評

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  • ▼感想
    ・お金に支配されないように、心にゆとりを持つことは大事ですよね、とても納得しました。自身の考え方に似ている点も多々あり参考になる書籍でした!


    ▼メモ(抜粋)
    ・P21:ドイツ人の誕生日パーティーでは、「プレゼントはいらないので、料理やデザートを持ってきてください。」と言われることが多い。

    ・P79:お金の奴隷にならないための前提は、自由時間を増やし、心にゆとりを持つことだ。そのためには社会全体が働き方を変え、過剰サービスを減らす必要がある。

    ・P81:ドイツ人は無理をしてまで、お金を稼ごうとはしない。ある意味で労働に対する見方が、日本人よりさめている。「労働によって自己実現をする」と感がている人は、日本よりも少ない。いわんや健康を犠牲にしてまで長時間労働をする人はほとんどいない。「仕事はあくまでも生活の糧を得るための手段に過ぎない。個人の生活を犠牲にはしない。という原則を持っている。

    ・P94:あるドイツ人に少なくとも2週間まとめて休む理由を尋ねたら、「最初の1週間は、まだ会社のことが心の中に残っている。本当に会社のことをきれいにさっぱり忘れて、気分転換ができるのは、2週目からだ」という答えが返ってきた。

  • 著者の住んでいるドイツの生活を紹介してくださっています。
    ドイツの人々は本当に倹約家。
    夕食は火をあまり使わず、基本チーズとハム、パンだけ。
    スーツは基本1着づつしか着ず、パンも20枚72円のアルディのものが多い。
    レストランはあまり行かず、自宅で食べる人が多い。
    贈り物の習慣もクリスマスと誕生日だけ。日本の贈り物の無限連鎖はないそうです。
    休日はお金をかけず公園で過ごす。太陽の光を浴びるのが好き。週末は友人とブランチ。そして公園で散策する人が多い。
    お金を使わずにすむ娯楽が中心。
    家はものが少なく整然。
    貯金を全くしないひとが27%もいる。ただ人生で最も重要なものはお金じゃなく、自由になる時間と考える人が多い。
    レストランや商店のサービスは悪いことが多い。客に対する店員数にも問題が。自己責任という価値観なので交通整理も駐車場の誘導係もいない。顧客中心主義がない。
    閉店法があって日祝は営業できず平日も午後6時までしか営業できなかった。
    2003 改正され8時まで延長されて仕事帰りに買い物できるようになった。郵便サービスではパスポートでも引き取りができない時も。職員によって対応が違う。不在通知すら入れずに通知をもらえず日本に郵便物を送り返された人もいたらしい。
    ホテルのアメニティもとても少ないが、とても清潔だそうです。
    忙しい、時間がないことで生じる心の隙間を消費で埋めるような人は少ないと言える。
    お金の奴隷にならないための前提は、自由時間を増やし、心にゆとりを持つこと。

    ドイツを理解するキーワード 
    対費用効果をつねに意識するけど、お金のためではないようです。自由時間をつくるため。
    労働で自己実現する人は少なく健康を犠牲にしないスタイル。そして有給消化率は脅威の100%。消化しなければ罰則規定があるから。
    ドイツの企業は休暇を中心にまわっている。日本は354時間多く働いているのにGDPはドイツより少ない。

    サイクリング天国で、キャンピングカーも人気。
    カーシェアリングも。
    ドイツの人は静かさを大切にしていて、商店街の音楽や駅の音楽、選挙カーもチャイムもない。

    ドイツの暮らしを少し感じることができました。
    サービスの質の高いことはとても嬉しいことだけど、そのせいで時間や制約に苦しむ人が増えるのは悲しいです。大変だ。ドイツにもすごく行ってみたくなりました。お金貯めなくちゃ。

  • ドイツ人がどうのではなく、自分がどうなりたいか、どうしたいか日々考えていれば、無理なく生活できると思う。自分は30を超えたあたりからようやく、習慣として考えられるようになってきたように思う。日本の縛られた家庭教育、学校教育に毒されていたのだろう。子供の自由な発想を阻害してはならない。

  • ドイツ人の平均年収は290万、
    日本人は300から400万。
    それでもドイツ人の方が一人一人の生活満足度が高いとされている。
    その要因を3つにまとめて紹介する。

    ・人に期待しない
    ドイツでは、接客が最悪らしい。
    サービス業の「接遇」も弱い。
    配達も適当。電話対応もめちゃくちゃ。
    そんな感じなので、人には期待しないというのが当たり前となっている。
    日本人が落ち込む、嘆くという場面はもともとの期待値よりも結果がよくなかったとき。
    期待しないことで、無駄に落ち込むこともなくなる。

    ・お金を使わない
    ドイツはお年玉や香典返しなどの文化がない。
    生活も質素で、食事は安いパンで済ますことも多々。
    日曜日、祝日は全国民が休みなので、そもそも店が開いていなかったりする。
    なので、ショッピングや買い物もほどほど。
    よく言えば倹約家、悪く言えばケチ。

    ・仕事より休み
    日本人は仕事のために休む。
    ドイツ人は、休むために仕事をする。
    有給はほぼ100%使い、旅行もどんどん行く。
    仕事は生活のための一部でしかないのだ。
    結果、一人一人の自己満足が高い国民。

  • ドイツ人の思想と、自分の思想が似ててすごい共感できた。

  • この手の本は大好物。ドイツ人の休日の過ごし方が自分は好き。公園で日差しを浴びながら散歩、読書、サイクリング最後にビール季節ごとに楽しみたい。日本の休日消費サイクルに恐怖。断捨離後にこの思考から抜け出せたのは大きいかも。

  • 知っているようで知らない、ドイツ人の生活や価値観を知ることができる本。日本での生活に疑問や生きにくさを感じる時には、他の文化に触れることがいいように思います。

    そんな本の中から個人的にドイツの「いいな!」と思うところと、「ちょっときつい!」と思うところを紹介します。

    【⠀ドイツのいいところ⠀】

    ①何より大切なのは「静かな生活」

    静かな環境や自然を堪能することは、ドイツ人がお金以上に大切にしているものの一つだそうです。自分自身も大きな音や情報量の多いショッピングセンターは苦手なのでかなり共感。旅行なんかも一か所に留まってのんびりすることを好むようで、「ドイツ人は休暇に何を求めるか」に対して「太陽の光と自然」が1位だったのは面白かったです。でもなんかわかる。好きな価値観です。

    ②「新しい通貨は自由時間」

    ドイツ人は給料が増えるより、休暇が増えることを望む人が多いようです。これは日本人でも最近は多いのではないでしょうか。週休3日とかニュースでもよく聞くようになりましたしね。

    ③2~3週間のまとまった休暇が当たり前。

    年間30日の有給をまとめて取ることが多いらしいです。働き方改革で有給をとりやすくはなってきましたが、まとめてはまだ気が引けるのでこれはうらやましい。

    【ドイツのちょっとキツイところ】

    ①顧客サービスが悪い。

    どんなに客が並んでいても急がないとか、ネット回線がつながらなくなったときになかなか対応してくれないとか、宅配を時間通りに運んでくれなかったりとか、日本式のサービスに慣れている身としてはキツそうです。まあ、このサービスがない分、働いている人も気が楽だということですが、店員に怒られることもあるとか言われると、気が弱い人間には生きにくそうな気はします。

    ②クリスマスプレゼントすらやめる?質素な暮らし。

    質素な暮らしそのものはいいのですが、なんでもかんでも質素というのは考え物で、あまり高いものではなくてもプレゼントぐらいはあげたいと個人的には思います。自分自身だけなら質素でもいいのですけどね。クリスマスぐらいは子供の喜ぶ顔がみたいし、そこは大切にしたいものです。

    【まとめ】

    全体的にはけっこうドイツは好きになりました。観光としてはスペインとかイタリアの方が行ってみたいと考えていましたが、生活するならドイツは良いのかもしれません。それこそ1か月とか長期で住んでみたい感じもします。

    サービスについてはやはり日本はありがたいです。でもすこしドイツを見習って、ゆるめられるとことはゆるめられるといいかもしれません。個人的には多少サービスがゆるい食べ物屋さんとか、嫌いじゃないです。

    そういえば近所のお店で、「カスハラ(カスタマーハラスメント:客の立場を利用して理不尽なことを言ったりすること)」への注意がありました。日本のサービスは良くても、自分が客だというだけで勘違いしてしまわないように、気を付けたいものです。

  • ドイツに長いこと在住してる著者の本なので信ぴょう性があった。
    ドイツ人のように、心にゆとりを、持ちたい。
    そうするにはまず日本は社会保障を変えなければ…
    老後の年金も無いから投資して勝手に貯めろよ、というような国なので心にゆとりなんて持てない。
    セコセコ働いても給与が上がらないし。
    ゆとりが各々持てるようになったら、エコや環境保護とか取り組めるのかも。

    不便をちょっとだけ我慢する社会、って良いね。
    わたしもだけど、お店などのサービスに依存しまくってるところがあるから期待しないと少し楽になる。
    無愛想にされても、あっそ、で流せるかも。

    日本、色々やばいって改めて思った。
    いろんなグラフを見て。。。

  • ただのドイツと日本の比較にとどまらず、これからの日本人に向けての提言が最終章にあり、とても頷ける内容。店側は過剰なサービスをやめること、客側は店側に求めすぎない、自分でできることは自分でやる。間違った「お客さは神様」の使い方を早く忘却の彼方に追いやって、働く側の立場に立って考えるようにして、少しの不便くらいは我慢する。ピンチをチャンスに。今ここから日本が変わっていくのにちょうどいいタイミングなのではないか。

  • 私は自己主張激しめバチバチ議論するフランスよりも他人に無関心超絶自己中ゴリゴリ個人主義のドイツの方が性に合うと思ったなー

    ドイツでは自由時間が新しい通貨として認識されつつあるらしいけど、日本ももっと広まれ〜〜と思う
    実際日本の若者は昇進!よりも仕事はそこそこ、趣味や休日をちゃんも確保したいと思ってる人は多いし、これが高年齢層にも広まったり、社会や会社組織全体で認識が変わったらもっと働きやすくなると思うな

  • ドイツで29年間暮らしている日本人の方の本。
    ドイツの新しい通貨は時間である。という言葉があるそうだ。
    ドイツ人は消費すること自体に喜びを見出さない人が多い。休日はショッピングではなく、自然と親しむ。
    数週間休暇を取り、仕事を忘れる。
    皆んながそうだから、お互い様だという考えが浸透している。
    仕事は会社がやっており、属人的なものではない。という考えを持てば、有給休暇取得100%を実現できると説く。
    もう一つは、ドイツのサービスの悪さと日本のサービス過剰についてである。
    相手に不快感を与えない範囲くらいに留め、過剰サービスは減らしていけば労働時間を減らすことができるのではないかとの提言。
    最後に自然環境の保護に関して、原発0政策実現の裏には緑の党という政党が影響していたのではないかとのこと。
    緑の党は地球は子どもたちからの借り物という政治思想を持つ。

  • 見習いたい考え方がたくさんあった。日本人がお金でストレスを発散しているというのは納得。私は収入が少ないので、ドイツ人を見習ってのんびりお金をかけない生活を楽しみたい。

  • 「お金では買えないもの」

    個人的にかなり実用的な一冊になった。
    本著は、長年ドイツに住む著者が実際の暮らしで得た知見をもとに、日本人の生き方やライフスタイルについての考察がなされている。

    著者から明かされるドイツの衝撃的な生活。
    ケチで個人主義で、
    絶対に曲げない信念があるのがドイツ人だそう。

    簡素なサービスに不便な都市空間。
    一見住むならやっぱり日本かなぁと思いつつも、
    参考になる点は多かった。

    まずサービス。
    過剰なサービスをすれば客も店員も疲れる。
    特に私は明らかに年上の店員がめちゃくちゃへりくだってニコニコしながらサービスされると気持ち悪っ、てなる。
    あと明らかに忙しいのにめちゃくちゃ丁寧に対応されると心が痛む。おれの歯ブラシなんて明日でも買えるんだから投げてよこしてくれてもいいのに…

    インフラ。
    電車や配達が時間通りこない。
    ええやん多少遅れても。そんなんでピリピリする人とか絶対器が小さいよ。些細な時間をいちいち指摘する日本人って民度低いんかなって正直思う。待ち合わせに10分でも遅れたらだめなのなんで?自分マイペースだから遅れるし相手が遅れても何にも思わないから。
    私はドイツに生まれるべきだったか??

    消費社会。
    そもそも社会が消費を前提に作られてる。
    良い点もあるが悪い点がどうしても目立つ。
    例えば服のトレンドもそう。
    消費して次々って、馬つ鹿みたい。去年の服着れないって言ってる女共なんか特に嫌い。願い下げ。でも自分もその節はあるから人の振り見て我が振り直せではある。反省反省。

    大まかにはこんなところかな。
    どっちか良い悪いではないだろうけど、GDPも最近抜かされた日本がドイツに追いつくには無駄なものを減らす必要があると思う。それはモノもそうだし無駄な時間とかも含まれる気がする。
    同じ敗戦国だから通じ合う所はあるはず。
    アメリカ式の消費社会から脱して日本式の幸せを求められる社会になればいいなぁ。
    でもまずは自分が無駄なことをやめなきゃ!

  • 服にお金をかけない。無頓着
    平日の夕食はパンとスープ
    余暇はサイクリングや散歩、公園で読書
    できるだけ自分のことは自分でやり過剰なサービスを求め
     ない。
    過剰なサービスをなくすことで人件費の軽減→割安となる

  • ドイツはDIYカルチャーが根付いてて、日本人のように自尊心の満足を他者ではなく自己に求めるから自己肯定感が高いのだと感じた。確かに日本のサービスはお客さまファーストすぎて提供者側も過剰の期待と負担を強いられてると感じた。

  • 前に読んだ同じ著者の本「5時に帰るドイツ人、5時から頑張る日本人」とかなり被るところがある。
    この本の方が仕事以外の生活面にも少し踏み込んでるのかな?
    私も前世ドイツ人かしらと思うところがあるので、共感する。私もお金は少しでもいい、お金で買えない豊かさを追求したいと思っているので。
    そして、まずは与えられたものを100%行使しようと、年休100%消化、ノー残業に勤しんでます。

  • これを読んで、ドイツに住みたいかと聞かれればNOだ。やはり自分は日本の便利な生活に慣れてしまっているせいだと思う。

    ただ、日本には過剰なサービスが多いとは思う。
    レジ袋が有料化になったおかげで、過剰包装には多少ブレーキがかかるかもしれない。
    サービスに関してはドイツのみんなが不便を「ちょっとだけ我慢する」を見習いたい。日本には「お客様は神様」という悪しき習慣が残っている以上、変われないのかもしれない。特に高齢者には根強くある気がする。
    それにドイツでは大半の客が「店で働いている人や配達人にも、他のサラリーマン同様に休む権利がある」と思っているらしい。本当にそう思う。働き方改革などと言っているが、結局はサラリーマンだけを対象としている気がしてならない。休みの日はお店を閉めて家で過ごす。そんな国でも経済は回っている。コロナ禍の現在、生活を見直してもいいかもしれない。

  • めっちゃいい国やんドイツ。

    ドイツの「仕事はあくまで、生活を送るための手段にすぎない。給料が減ったとしても、私生活の自由時間をセーブしたい」という考えが、最近私が実践してる考え方にぴったりで受け入れやすかった。

    著者の文章の書き方も読みやすい。典型的な論文の書き方を押さえてある。
    ちょいちょいグラフやデータを入れて説得力を持たせたり、最後は中身の内容を繰り返してばっちりまとめてある。

  • 「頑張りすぎない、ほどほどの暮らし」
    ドイツのある意味の豊かさはこの言葉にある。

    合わせて読みたい
    「ドイツ人はなぜ、1年に150日休んでも仕事が回るのか 」

  • ドイツと日本との違いがおもしろく書かれていた。
    人間の一生が一度しかないことは、
    ドイツ人と日本人はかわらないので、
    時間に対しての価値観が見直されました。

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著者プロフィール

1959年東京生まれ。早稲田大学政経学部卒業後、NHKに入局。ワシントン支局勤務中に、ベルリンの壁崩壊、米ソ首脳会談などを取材。90年からはフリージャーナリストとしてドイツ・ミュンヘン市に在住。過去との対決、統一後のドイツの変化、欧州の政治・経済統合、安全保障問題、エネルギー・環境問題を中心に取材、執筆を続けている。
著書に『ドイツ人はなぜ、1年に150日休んでも仕事が回るのか』『ドイツ人はなぜ、年「290万円」でも生活が豊かなのか』(ともに小社刊)、『ドイツ人はなぜ、毎日出社しなくても世界一成果を出せるのか』(SB新書)、『パンデミックが露わにした「国のかたち」』(NHK出版新書)など多数。『ドイツは過去とどう向き合ってきたか』(高文研)で2007年度平和・協同ジャーナリズム奨励賞受賞。

「2023年 『ドイツ人はなぜ、年収アップと環境対策を両立できるのか』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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