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Amazon.co.jp ・本 (192ページ) / ISBN・EAN: 9784413046220
作品紹介・あらすじ
「人生百年時代」となり、還暦以降の時間をどう使うかが大きな問題となってきます。漫然と死に向かって時間が過ぎるのを待つのか、生あるうちにできることを追求するのか――。誰しも、自分の生涯を充実したものにしたいと思うはずです。それには、還暦をすぎた時点でお金、人間関係、教養などの棚卸しをして、この先に備える必要があります。また、死にもいっそう近づくことから、確固とした死生観を持ちたいものです。知の巨人と言われる佐藤優さんが、最高の人生にするための“還暦後の設計図”を提示します。
みんなの感想まとめ
還暦以降の人生を充実させるための具体的なアドバイスが詰まった一冊です。著者は自身の経験をもとに、死との向き合い方や生き方の見直しについて深く掘り下げています。特に、自己評価を見直し、職場以外の居場所を...
感想・レビュー・書評
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本書は作者自身が還暦を迎えたことで感じたことを、これから還暦を迎える人たちに向けたメッセージである。
重要なこととしては、職場以外の居場所の確保、健康、家族関係、お金をあげている。
還暦を迎えると、多くの人がそれまでの職場中心の生活から離れるため、事前に準備をしておかないと孤独になってしまう。そのためには職場以外に居場所を事前に作っておくことが重要である。
同じように仕事から距離をとるようになることで、自然と家族と過ごす時間が増えるため、家族との距離感の取り方も重要となります。
健康にかんしては言うまでもない。
お金に関しては出来るだけ貯蓄を減らさないためにも、働ける間は働く方が良い。その際に過去のプライドに邪魔されないように注意すること。現実を直視し、時給1000円でも納得できる心の準備が必要である。
そして最後に避けて通れないのが「死」との向き合い方。これには古くからの宗教は強い味方になることが多い。入信することを勧めているわけではないが、自分一人で考えるよりも、教えを説いてもらえる方が楽なのは確かである。
以下は抜粋。
仏教では執着こそが全ての根源であるとして、その克服を説きます。
地域のことを学ぶためには、勉強会や講演会などに参加してみる。市民講座に参加することで地域の人とのコミュニケーションを築くこともできます。
注意点としては、過去の肩書や経歴をひけらかさないこと。
高齢者うつに気を付ける。認知症などと誤診されることがあるので注意が必要である。特に、親戚や血縁にうつ病にかかった人は、遺伝的な因子を持っているので注意した方が良い。
うつ病にかかったら心療内科ではなく、臨床経験の豊富な精神科医がいる病院がよい。
学ぶことで新しい知識を取り込むこと自体が、自分にとって大きな喜びである人は、勉強自体が趣味なので継続するべきでしょう。
オンラインサロンを利用する場合は、参加人数が20人以下のものが望ましい。
キリスト教や仏教など、本来の宗教は今やかつてのような絶対性を持っていませんが、代わりに現代の宗教と呼べるものが4つあると考えます。「拝金教」「出世教」「偏差値教」「ナショナリズム」の4つです。現代人は誰もがこれらに価値観を見出し、追い求める。なかでも拝金教と出世教が最も強い宗教でしょう。しかしこの2つは還暦を過ぎると、その価値はしぼんでしまい、偏差値教も関係なくなっているので、ナショナリズムだけが最後に残るのです。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
著者の外務省の経歴から見た還暦からの人生をどのように生きるのかをアドバイスした本。
特に「死との向き合い方」に関して、著者はキリスト教信者としてハッキリしていることに羨ましく思う。
自分はどう考えるかこれから考えていきたい。 -
心に響くフレーズ
①退職金の使い方を金融機関に相談しない。
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50を過ぎて手に取ってみた。まだ間に合うことあり、諦めた方がよいことありなどなど考えさせられること多数。還暦を過ぎても老害にならず、働き続けられることを目標にスキルアップ、経験値の蓄積に励むモチベーションをあげてくれます。
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還暦まであと数年というところまで来たので、これからの生き方を考えるために手に取った。他律的評価で生きることをやめ、職場以外の居場所を確保すること、金融機関の営業に安易にのらないこと、固定費を見直すこと、書籍はできる限り書店で買い目的意識を持って読むこと、図書館を使いたいのならば大学図書館を使うこと、偏狭なナショナリズムに取り憑かれないこと、総資産のリストを作り年一回は再確認すること。生活全般について書かれていて参考になった。同著者の『50代からの人生戦略』も読んでみるつもり。
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2021/06/02発行。
(pp.6-7)
「
私のお金に対する姿勢は、還暦後の投資や起業を促すビジネス書が氾濫しているなかでは消極的だ。というのも、還暦以後の人生は基本的に撤退戦だと私は考えている。旧日本陸軍のマニュアル本だった「統帥綱領」(最高幹部用)、「作戦要務令」(中堅幹郎用)でも、撤退のときに戦線を拡大するという発想はない。私は定石に従ったアドバイスをしているつもりだ。
還暦後も20年以上の人生がある。余生かもしれないが、それを楽しく充実した形ですごしたいと多くの人が思っているはずだ。同時に、自分が生きていたことの意味を、小さな形でいいから歴史に刻み込みたいと思っている人も少なからずいる。
」
還暦以後の人生は基本的に撤退戦
還暦後の20年以上の人生は、余生
(pp.3-6)
「
2020年1月18日、私は還暦を迎えた。それから1年と少したって、生活に変化が起きたことを実感する。
第1に、しばらく連絡が途切れていた高校時代の友人と会ったり、電話で話したりすることが増えた。民間企業に勤めた人や学校教師になった人は60歳で定年になる。その後、1年更新で再雇用され、65歳まで働くという人がほとんどだ。
(中略)
第2は健康だ。還暦をすぎるとほとんどの人はどこかに身体の不調を抱えている。私の場合は慢性腎臓病が進行し、末期腎不全の状態になっている。いずれ人工透析が視界に入ってくると思う。しかし、これは気分の持ちようで、人工透析がなかったひと昔前なら末期腎不全になれば尿毒症で完全に死んでいた。
(中略)
第3は家族との関係だ。大多数のビジネスパーソンの場合、日中は家を空けて仕事をしていることになっているが、還暦後は男が家にいる時間が長くなる。特に再雇用期間が終わった65歳以降は、常に家にいることになる。その場合、配偶者とのいさかいが生じることが少なからずある。それを避けるための具体的なノウハウも本書に記した。
」
昔の(勤務先以外の)交友関係、健康、家族。
(pp.81-93)
「還暦からの仕事、5つのパターン」
「(1)キャリアを生かして正規雇用を狙う⇒民間人材バンク、縁故、求人サイトなど」
「(2)キャリアを生かしてスペシャリストとして働く⇒民間人材バンク、求人サイトなど」
「(3)キャリアに関係なく業務委託、非正規雇用として働く⇒シニア人材派遣登録、求人サイト、求人広告など」
「(4)趣味と興味を生かした仕事で働く⇒求人サイト、求人広告、ネット通販など」
「(5)⑤%ネットを利用して働く⇒スモールビジネスや各種代行業など」
(pp.104-105)
「
その際、総合口座などすぐ下ろせる場所だけにしないことがポイントです。定期預金どの形か、あるいは普通預金でもキャッシュカードをつくらない。そうすれば簡単には引き出せないので余計な切り崩しを避けられます。
私のおすすめは郵便局で国債を購入すること。郵便局は手続きが特に煩雑で、時間がかかる。すると面倒なので下ろす気がなくなります。
国債は変動金利10年、固定金利5年、固定金利3年があります。たとえば財務省のウェブサイトで運用をシミュレーションしてみると、変動10年に300万円を預けた場合、基準利率0.13%。適用利率0.09%で10年満期時の受け取りは10万1450円となります(第132回債)。利子の旨味はほとんどありませんが、なにより国債は元本保証。10年間お金を減らさないように保管しておくと考えればいい。
」
国債には、個人向け国債と新窓販国債の区別があるが、ここで説明されているのは、個人向け国債の方。
「財務省のウェブサイトで運用をシミュレーション」
受取利子シミュレーション : 個人向け国債シミュレーション : 財務省
https://www.mof.go.jp/jgbs/individual/kojinmuke/simu/purchase/index.htm
のことかな。
(p.108)
「
より手堅くということであれば、三大銀行株もいいかもしれません。コロナで利益は減っているとはいえ、予想していたよりも下げ幅が小さかったようです。みずほ銀行はゴタゴタがありましたが、大きな傾向としてコロナが落ち着き、経済活動が再び活発になれば三大銀行はいずれも持ち直してくるでしょう。
なによりの魅力は、その配当の高さです。いずれも配当利回りで率5~6%という高水準。これだけの利回りを出せる商品は今の時代ほとんど見当たりません。
とはいえ、あくまで投資は各個人の判断で購入するべきです。自分の判断と意思で銘柄を選び、余裕資金で行うのが投資の鉄則だと心得ておきましょう。
」
配当の高さ(配当利回りの高さ)が、株を選ぶ指標ですか。そうですか。
(p.135)
「キリスト教や仏教など、本来の宗教は今やかつてのような絶対性を持っていませんが、代わりに現代の宗教と呼べるものが4つあると考えます。それは「拝金教」「出世教」「偏差値教」「ナショナリズム」の4つです。」
(p.141)
「ナショナリズムがひとつの宗教であるとするなら、そんな怪しい宗教に帰依するより、数千年続いている伝統宗教や社会に受け入れられている新宗教に帰依した方がずっと健全だと私などは考えます。」
国民国家(Nation-state)は認めず、世界政府(World Government)を目指すのですか。
「数千年続いている」や「社会に受け入れられている」が基準なら、その考え方は、急進主義や革新(リベラル)ではなく、保守主義(Conservatism)なのかな。
[目次]
まえがき
第1章 還暦からの「孤独」と「不安」
環境の激変を受け入れるカ
再雇用社員の立ち位置を自覚する
なぜ男性は孤立しがちなのか
50代までの生き方をシフトチェンジする
肉体と健康に完璧を求めない
"港に引き揚げてきた船"のイメージで
新自由主義的な傾向はさらに強化される
「マイナスのミニマム化」が目標
コロナによって明らかになった新たな価値
ネットを活用できない60代は窮地に陥る
積極的に消極主義を推し進める
第2章 還暦からの人間関係とメンタル
人間関係は「コミュニティ」に移行する
職場の人間関係には「引いた目線」を持つ
若い人を育てるという意識を強くする
なにげない言動がパワハラ認定されることも
一周して学生時代のつき合いに戻る
昔の友人が各分野のスペシャリストに
「同好の士」は意外なところにいる
地域とつながる「共助」の重要性
"距離感"にまつわる夫婦間のギャップ
パートナーとはあえて距離を置く
増加している年の背景とは
離婚はあくまで最終手段と考える
結婚のそもそもの意義は生活防衛
ますます深刻になる「老老介護」の問題
介護施設は自分の目でたしかめる
認知症と誤認しやすい「高齢うつ」
高齢者の自殺理由の9割は健康問題 寝る前のお酒はアルコール依存症への近道
第3章 還暦からの働くことの意味
「体が動く限り働き続ける」が当たり前
"貯金が目減りしていくこと"が最大の恐怖
「時給850円の自分」を受け入れる
還暦からの仕事、5つのパターン
還暦からの仕事にこそ働く喜びがある
第4章 還暦からのお金とのつき合い方
コロナでお金の使い方が大きく変わった
若者世代の"生活保守主義"を見習う
退職金の使い方を金融機関に相談しない
"コロナで株価急上昇"のカラクリ
資産運用の主目的はリスク分散
還暦後の投資は余裕資金で行うのが鉄則
NISAから500円玉貯金まで、意外な運用法
「街の保険屋さん」は誰のためにある?
年金はいつから受給するのがベストか
固定費減にはこうえ住宅への住み替えも
遺産は本当に子どもを幸せにするか
第5章 還暦からの学びと教養
目的のない学習は結局続かない
学びを必要としている若い人を邪魔しない
安易に図書館を利用するのは考えもの
余裕があれば自習室やレンタルオフィスを
大学の教科書には当時の感情が詰まっている
オンラインを活用して学びの幅を広げる
まっとうなオンラインサロンの選び方
なぜ高齢者にネトウヨが増えているのか
高齢者を襲うナショナリズムという病
陰謀論に取りつかれてしまう人の特徴
相関関係と因果関係を混同しない
偏見や差別に基づいた学びは害になる真の教養とは物事を相対化する力
第6章 還暦からの死との向き合い方
平均寿命ではなく「平均余命」が重要
「あと何年生きるか」を明確に想定する
健康と介護にどれだけお金をかけられるか
遺産が少ないほど相続でトラブルになる
残された人に葬儀の負担をかけない "尊厳ある死"を迎えるためにすべきこと
キリスト教徒の死との向き合い方
圧倒的なイエス・キリストの存在感
仏教における死のとらえ方とは
仏教は因果論、キリスト教は決定論
既存宗教はどう死に向き合っているか
目には見えないが確実に存在する場所
合理的思考の外側にあるもの
付録 池上彰×佐藤優-リタイア後、「悪くない仕事人生だった」と言えるかどうか
NHK記者時代、外務省時代の働き方
"ブラック"と"教育熱心"の境界線
"収入の複線化"が立場を強くする
仕事に継続性がある人は幸せ -
還暦を過ぎると最後の直線。人生をどう締めくくるか考えさせられました。新宿御苑のベンチで満開の桜を見ながら、あと何回桜を見る事が出来るのかと思いながら最終章を読み終えました。
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定期的な仕事がある人は幸せ
自分も今の年収が激減する日を覚悟しておかなければ、いけませんね -
予習のつもりで読んでみた。
還暦からさらに「攻める」のは、やはりリスクが高いのか⁇ -
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最高の人生に仕上げる "超実践的ヒント"
http://www.seishun.co.jp/book/22915/ -
教養は孤独を跳ね返す武器になる。【目次】
第1章 還暦からの「孤独」と「不安」:マイナスのミニマム化/「積極的消極主義」
第2章 還暦からの人間関係とメンタル
第3章 還暦からの働くことの意味
第4章 還暦からのお金とのつき合い方
第5章 還暦からの学びと教養
第6章 還暦からの死との向き合い方
付録 池上彰×佐藤優―リタイア後、「悪くない仕事人生だった」と言えるかどうか -
現代の還暦者向けの内容。若い人はたぶんこんな時代でなくなっている。
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アラフィフを見据えて生きる私の先取り学習(笑)
『教養人』とは?差別意識や偏見の少ない人であり、多面的に物事を見ることができる人。フムフム。 -
普段拝読させていただいている著者、つまり信用している方がどのようなことを考えているかを知れた点が良かった。
私にとって一番参考になったのは、第6章に書かれている宗教に対する考え方だった。
この年代からは否応無しに死と向き合っていかなければならない。それにも関わらず科学的にはわかっているにせよ、そうでない領域において死後の世界というのは人間にとって未知の世界であり(当たり前だ)、そこに対しどのように向き合うのか、その時宗教の考え方も参考にできるのではないか。
上記のような主旨のことが書かれているが、これは最近私自身ぼんやりと思っていたことであり、読むことにより頭が整理された。。 -
読了 20211128
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佐藤優が著者、役に立つところがあった。
カトリックの彼の死生観にも触れている。 -
最近出た本。新聞に広告が出てたので買って読んだ。一緒に買った『50代からの人生戦略』に引き続き読んだ。個人的には還暦までまだ10年近くあるが、心構え・準備という意味でもとても参考になる。また、巻末にある池上彰先生との対談もとても興味深いものだった。
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私は還暦まで20年以上ありますが、先にどのようなことを考えておけばよいか、という点に興味があったので図書館で借りて拝読。
還暦以降について、佐藤優氏の「撤退戦」ということばがほぼすべてのように感じました。いかに自分自身を「退いて」そして死ぬか。いかに死ぬか、死ぬまでどうありたいか、を早いうちから考えておくことは重要と感じました。
本書を手に取るのは40代後半〜50代の方(特に男性が多いかなと思いますが)と予想しますが、私のような30代の人間こそ軽い「ノリ」で一読しておけば、今後に大いに役立つ可能性があるのではないかと。
還暦までまだまだ、と思っている方にこそおすすめできる1冊。★4つなのは、投資や夫婦関係など、読み飛ばししたらいいような内容(個人的には全く参考にならず)が4割以上はある点。そのため★1つマイナス致しました。
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