フィンランドの高校生が学んでいる人生を変える教養 (青春新書インテリジェンス)
- 青春出版社 (2024年10月3日発売)
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感想 : 64件
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Amazon.co.jp ・本 (320ページ) / ISBN・EAN: 9784413047050
作品紹介・あらすじ
世界幸福度ランキングで、7年連続1位に輝いたフィンランド。フィンランドの学校には「良く生きるための授業」がある。それが、心理学、社会学、政治学、哲学など、様々な分野を横断しながら、自分の人生観を育むための知識と教養を得る「人生観の知識の授業」。「良い人生って何?」「生きる意味はどこにある?」などの問いに向き合いながら、自分だけの答えを探すフィンランド独自の授業、そしてその教科書から、幸せに生きるヒントを探る。
みんなの感想まとめ
多様な視点から人生を考えるフィンランドの教育スタイルを紹介する本書は、特に「人生観の知識」という科目に焦点を当てています。この授業では、心理学や哲学、社会学などの様々な分野を通じて、自分自身の人生観を...
感想・レビュー・書評
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フィンランドの学校には「人生観の知識」という選択科目があり、小学校から高校まで選択することができるそうです。そして、フィンランドの教育庁は「人生観の知識」という科目を次のように説明しているそうです。
「人生観の知識の出発点になるのは、すでに用意されたカリキュラムではなく、生徒が生きている世界とその現象である。自分の人生観をアクティブに形成、その根拠を内省し、それに影響を与えているファクターを分別する。
同時に、政治的、科学的、哲学的、思想的、ポピュラーカルチャーや宗教など、様々な一般的な世界観を考える。
人生観の知識は多分野で、人類学、哲学、心理学、生物学、地理学、歴史、文化、アート、教育学、社会学、メディア研究、ジェンダー研究などから得られる視点を活用する。
生徒は全体をつかみ、現象の間の繋がりを理解し、幅広く批判的な思考を発展させていく。また、一般教養、判断能力、他人の尊重、会話、聞くこと、自分の表現を強化する。人権に根ざし、持続可能な将来の建設。社会的な存在として人を理解し、周りの現実を批判的に検証する能力、自由で平等、アクティブで倫理的な社会の一員として生きることが期待される」 とのこと。
世の中の常識なんて、通用するのは、せいぜいが20年ではないでしょうか。親が正しいと思うことが、子どもが生きていく時代に合っているとは思えません。
親は、教師は、常に世の中の変化を学び直していく必要があります。自分の成功体験を過信してはいけません。これが正しい道、などと説教を垂れてはいけません。「正しい」「望ましい」「適切」など、軽はずみに口にしてはいけません。あくまで、個人の見解であるのです。それが同時代的・同社会に共通しているだけです。「正しい」のではありません。人類2500年の哲学・倫理学をナメてはいけません。
学ぶ姿を見せ続けることが、子どもにできる唯一のことなのかなと思います。
柔軟であること、個々の人生観を大切にすること。
考えること、対話すること。これしかありません。
あくまで個人の感想ですがw -
残念ながら人生は変わらなかったかな。
第1章はフィンランドの教育の現状が書かれていて、興味深かった。
特に印象に残ったのは、大学での学びについて。高校→大学と繋がっているのではなく、本人の学びたいタイミングで入学する人が多いのだとか。
18歳という大人になる歳を超えれば、本人の責任に委ねられるというのが理にかなっている。だから、高校までの学びの内容に重きが置かれていて、入試のための勉強になっていないのがいいなと思った。
第2章は、著者の思想(?)が前面に出過ぎて、ちょっと…
フィンランドの教育が素晴らしいことはわかるけど、鬱の薬、ドラッグの服用率など見ても、一概にいい面ばかりではない気がする。
子供たちのために、良いところはしっかり取り入れていけたら。 -
フィンランドの教育スタイルと対比して日本の教育めっちゃ批判するやんって突っ込みつつ、、フィンランドの『人生観の知識』について一部学べた。
たしかに、日本では高等学校で人権を学ぶ機会なんてないし、自発的に周囲へアクションする姿勢がいかに重要かなんてことも学ばないなぁと実感。
「決まりだから」で済ませる日本と「本質」で行動するフィンランド。僕は後者スタイルで人生を生きたいなぁ。
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とても興味深い本だったけど、オイラは日本人で日本という国で育ってきたんだよね。
そんなわけで、途中で挫折です。
なので星評価もする資格なしということで。
ただ教育者を目指す人だけじゃなく、この日本という国を外からみたいと思っている人にはいい本だと思います。
(挫折したオイラがいうことじゃないな。すみません。) -
フィンランドの高校では、宗教に関する授業があるが、それを取らない場合に「人生観の知識」という授業を選択することができる。日本でいうところの道徳にあたるが、内容は大きく異なるということで、その内容を紹介する本。
本の構成は、フィンランドの教科書内容の和訳があり、次いで解説や補足、著者の感想の順。これが一冊を通して延々と続くので、正直飽きてきてしまった。
日本人が日本に向けて紹介するという性格上、フィンランドと日本を(日本に対して批判的に)比較する内容になるのはある程度は仕方ないと思うが、それがずっと続くとげんなりしてしまう。
フィンランドでは、教員は研究者としての側面を持ち、教科書も自作されることが多いという。自作といっても国による一定の基準を満たしているので、各人の勝手な主張が入ったり、質が極端にばらついたりはしないらしい。…というフィンランドの教育システムは興味深いと思って読んだが、本書で紹介されているのは、そういった背景のもとで教員によって作られた1つの教科書に過ぎない。それをもってフィンランドの教育一般であるように語るのはどうなんだろうか。
同様に、対比される日本についての見方も、古かったりステレオタイプだったりする印象。
フィンランドの教育が優れている所があるのはそうだろうし、日本が学ぶべき所があるというのもその通りなのだろうが、本書はごく狭い範囲の事柄から過度にかつ恣意的に一般化している気がして、素直に受け取ることが難しかった。
『ヘルシンキ 生活の練習』はエッセイで、体系的なわけでも、そもそも両国を比較するための本でもないが、この本の方が肩の力が抜けていて無理な一般化もなく、フィンランドの教育事情を知るにはむしろ良かったように思う。 -
これは日本の道徳教育が、素晴らしい理念と理想を掲げて健全な若者を育もう、という見せかけのものであること、さらには耳障りの良い学習指導要領が、よく読めば子どもたちを囲い込むものだというのが見えてきて、新たな視点を得られた本でした。
最後の方にあった「フィンランドの「『人生観の知識』が広く深い知、新しい知、自分自身の知への飛翔を誘うのに対し、日本の道徳は硬い壁と天井の空間に子どもを囲うようだ。それが子どもたちから奪うものは大きい。」のくだりが印象的。
内容は、フィンランドの高校の教科書を、センテンスごとに読み解いていくもので、高校生にわかりやすく、また自分自身で考えることをベースにしている。簡単なコメントで日本との比較が出てくるけど、それが比較されなければ気づかなかった、当たり前と思っていた事柄で、目が覚める思いだった。
フィンランドの高校の授業が心底羨ましい。 -
こんな授業うけたかった、っていうことが記載されていた。
日本とフィンランドの比較
日本人としてはどちらにも一長一短ある気がするけど、なるほど、と唸らせる教育がフィンランドにはあった -
フィンランドの、北欧の、ヨーロッパの人権意識が進んでいる、それが教育にも浸透している、
そう感じさせる本。
そして同時に、日本が明治維新の思想がそのままいまだに残っていることも感じざるを得ないない。
すべてヨーロッパが進んでいる、というつもりはない。
そもそもヨーロッパだって、闘いに敗れた国の人たちを奴隷にしたり、
植民地を作って搾取したり、と、人権に反する行為をし続け、先に成長=先進国になった、
という過去がある。
暗い過去だ。
ただ、彼らはその反省に立ち、そこを乗り越え、現在の人権意識を持ち、それを制度化、仕組化している。
日本にはそれがない。
江戸幕府を否定はするが、そこまで。
強引に立てた天皇制の元軍事国家を築き、その体制は敗戦後も変わっていない。
変えたのは上に立つものを天皇からアメリカにしたことだけ。
個人としての天皇には何の尊重もしないくせに、「天皇」という制度だけを錦の御旗のように掲げる。
明治がそのまま残っている。
その最たるものが人質司法。そして選択的夫婦別姓制度反対。
被疑者、マイノリティの人権など一切認めない。
そしてなぜか自分たちは安全な場所にいると思っている。特権。
それも昨今は偏差値エリート、世襲をして特権と思っている。
あ、あとは大企業でヒラメ、きょろめのようにして社内出世戦争の勝利だけを
考えたもの、か。
そのなれの果ては日産。
大企業の経営者はこの5年で3割年収が増え、従業員は数%という統計がある。
リストラをし、内部留保すれば経営者は成果報酬で給料が上がる。
駄目だこんな大企業は。
今の文科省の教育は明治軍事国家日本がそのまま生きている。
そんな教育ではだめなのだ。
個人の人権に焦点を当てて、変わらなくては。変革しなくては。
フィンランドの高校生が学んでいる人生を変える教養
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第1章 フィンランドの子どもたちは「いかに学ぶか」を学ぶ
(フィンランドの教育を支える3つの原則;
きめ細やかな教育ができる理由;校則はなく、服装も自由 ほか)
第2章 視点と行動を変える「人生観の知識」という科目
(高校の授業見学―対話を繰り返し、思考を深めていく;
ようこそ、人生観の知識へ!―あなただけの「人生観」をつくるために;
私とアイデンティティ―全ては「自分」を考えることから ほか)
第3章 「きまり」を教える日本、「本質」を教えるフィンランド
(日本の道徳;ポジティブな感情ばかり重視する教育;
宗教的なものが紛れ込んでいないか ほか) -
教科書の教科書って感じで読むの辛かった。
フィンランドの「人生観の知識」と呼ばれる授業がいかに素晴らしいかという熱量は感じたが、日本の教育と比較するにしては極端すぎるし、そもそも宗教の授業の代替として設定されている授業(全員が履修しているわけではない)を、一般的なフィンランド教育として当てはめてる感じがやや拡大解釈気味。
でもフィンランドには行ってみたいと思うし、教育も福利厚生も素晴らしいという事実は否定しない。 -
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読んだ時に身につけたいな、と思ったこと。はっとしたこと。
●なぜそう考えるか→情報源の批判的なチェック
自分に適するように選べる積み木のようなもの
●良い対話→相手の主張を聞くこと、相手を尊重した会話、しっかりした論拠。反論、論拠を明確にして、良い主張を行う。
・意見を温和に、相手を尊重しながら対話するのが理想
・相手を尊重する。ボディーランゲージにも留意して話す。
・人やグループではなく事柄、誤った行動を批判・評価する
・自分と反対の意見も聞き、理解に努める
・誰も孤立させない、違う意見であっても全員が参加する
・違う意見を言う勇気を持つ
・ユーモアを装った嫌がらせや差別をしない
●良い人間関係は自分自身であること、また自分の価値観に従って生きることを可能にする。それには相手を尊重し、気遣うことが必要だ。
●内面的なインテグリティを持ち成熟した人は、自分自身の行動に責任を持ち、困難な時に他人の背後に隠れない。道徳的な背骨というのはそうしたことを指す
●周りの価値観や同調圧力に屈することなく、自分の道徳に基づいて行動すること
●セレンディピティは、偶然の幸運を表す概念
幸福のスキル:エウダイモニア幸運、花咲くこと、うまくいくことなどを意味する。一瞬の快感やポジティブな感情ではなく、活動的な人として理性に導かれた人生、また道徳的に価値のある良い人生
・ウェルビーイングとも近い言葉
●人権なくして、良い人生は築けない
●個人が自分で選んだ人生を生きる可能性を保障するべき
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人生観についての授業がフィンランドにはあるとのことでその紹介。
基本的には大学教授らしく、カリキュラムの内容がつらつら紹介されるのだが(引用した教科書を翻訳・要約した内容が第二章で大半)
この手の本にありがちだけど、日本像があまりにも昭和で腐されるので辟易。
フィンランドが人権教育先進国で、日本にとって学ぶべきことが沢山あるのは間違いないと思うけど、それをこんなにも恣意的に「フィンランド最高、日本最低」とやるのはむしろ皮肉にも(著者の批判したい)日本的な「価値観の押し付け」になってしまってるのではと。
後書きであるように、余程著者は青年期の日本学校教育に怒りがあったようで、
論文の体を取りながら各所で自身の鬱憤を晴らしたい気持ちが見え隠れ。
まあ日本の同質性に嫌気が差す瞬間が多いのは、購入して読んでる私もそうだけど。
アメリカのような個人主義・自由礼賛とも違う、平等(=上に抜きん出ることも良くない)を重んじる社会風土を感じる。
同じなのは多様性を強く重んじる事。そして上下関係を嫌う事。
ここは日本が弱く、学び変わるべきところと思う。
生き方や世界観を教えるというのが素晴らしいとのことで、そうかもだけど
結局何かしらの考え方・哲学を強制する形にならない事は難しく注意が必要で
手放し賞賛は違うのでは、と思う私は日本的なのかも。
・以下、本と直で関係ないけど思ったこと
なんとなく、(東)アジアだとハイコンテキストで同質性を前提とした価値観が多い気がするけどなんでだろなあ。
地政学的なこともあるんでしょうかね。
日本は災害が多く、共同体意識で乗り越えてきたからそれが文化となったと聞いたことがある。
とにかく子供には自己肯定感を高めるよう接するのは間違ってないと再認識。
長く住まないと分からないような世界各国のの価値観を全て知ることは1人の人間には出来ないが
擬似体験することができるので読書は素晴らしい。 -
日本よりフィンランド教育が優れているかが書かれている。言葉の端々にトゲがあって読んでいて気分が悪くなった。
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たぶん日本に住んでいるときに嫌なことがあったのでしょう。とにかく日本を下げて必死に自分の大好きなフィンランドを正当化し、自分の価値観を押しつけることが目的かのような本でした。日本は女性は高等教育まででいいと思っている人がまだ多いだとか、ゲームを悪だと考えているとか、日本人は利他主義の人が少ないとか、日本の捉え方が非常に古く、偏った考えで読んでて不快でした。
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フィンランドの高校生の授業から、フィンランドの素晴らしさを探る本
特に「人生観の知識」という準備について深掘りし、フィンランドの多様性を認める考え方を学ぶ。
<ポイント>
- フィンランドの教育の基礎: 平等、子どもの権利、ウェルビーイング
- フィンランドの先生は全員修士卒
- 高校卒業が、大学入学より大事
- 明確なエリート高などはない
- 世界像-世界観-人生観
- エンパシーを育てる
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なるほどなーと思うこともいっぱいあったけど、著者の反右翼思想が強くてちょっと引いた
ご本人がフィンランドへの移民だから、移民擁護派になるの気持ちは分かるけどね
フィンランドが右翼回帰してるというような記述が興味深かった
これまでみんな平等、みんなに権利をとやってきたリベラル国家にどのような転機があったのか、もっと調べてみたい
この本を読んで過度なリベラルはただの共産主義であり、リベラル思想に寄りかかって勤労納税等の義務を果たさない者たちが大声で権利を主張することで、きちんと頑張っている人のやる気を削ぐものになるだろうなと改めて思った -
まだ読んでる途中だけれど!!!
これはみんな読むべきです。
「はじめに」を読んだ時点で、日本の教育に答えのない問いを考える授業ってあったかな?と考え込んでしまいました。
道徳がそれ(この書で言わんとしている人生観の知識という科目)にあたると書いてありましたが、わたしには少し違うような気がしています。もっと大事なことのように思います。
人生100年時代と言われる今、もっぱら生きていると、答えのない答えを考えることばかりです。
それなのに日本の教育では、そういったことをひたすら考え、みんなで議論し、自分らしい答えを導き出してみるという教育がなされているのか疑問です。
今からでも遅くない、この考え方を知っておくべきだなと思い、わたしの人生における必読書とします。 -
教育現場を知っている人ならわかる内容でもありましたが、教育現場の人にとっては全否定されている感じにもとれます。日本の教育に違和感を感じている著者なので、言えない課題について結構ストレートに書かれていました。共感できることや、そうなんだ〜と初めて知ることも多くありました。
著者プロフィール
岩竹美加子の作品

「きたごやたろう」と申します。
よろしくお願いします。
この本、オイラも今図書館で順番待...
「きたごやたろう」と申します。
よろしくお願いします。
この本、オイラも今図書館で順番待ちなんです。
早く読みたいです!
この本、そろそろ順番がまわって来そうです。
楽しみです!
この本、そろそろ順番がまわって来そうです。
楽しみです!