自分の中に毒を持て あなたは“常識人間”を捨てられるか (青春文庫)
- 青春出版社 (1993年1月1日発売)
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感想 : 755件
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Amazon.co.jp ・本 (224ページ) / ISBN・EAN: 9784413090100
感想・レビュー・書評
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んー、私には響かなかった。
今でも根強く売れてるベストセラーの本書ですが、
あまり共感できるところがありませんでした。
特に結婚や家族観のところあたりからは、まったく相容れない考えと感じてしまった…詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
一文一文から莫大なエネルギーが放出されているので、ゼーハー言いながらようやく読みきった。「強烈に生きることは常に死を前提としている。」という言葉、いかに厳しい道を選択してきたかがわかる。「何かをやろうと決意することによって意志やエネルギーがふき出す」、「闘うことによって生きがいが出てくる」など、まだこちらが発していない言い訳に先手を打たれるような感覚に襲われる。
また恋愛観について書かれている部分も印象的。「いわゆる教育やしつけで教えたり教わったりできないものだけに、その人のセンスがひとりでに行わしめるコケットリー(※色っぽさとか)が問題なのだ。」とか、ずばり過ぎて鳥肌が立った。パリでの数々の同棲生活に関する記述も面白くて、パリジェンヌの女らしさとか潔さに強く惹かれた。
こんなに感銘を受けた翌日、いつもと変わらない生活をしてしまって岡本太郎に怒られそう。小爆発くらいはしたい。 -
出過ぎた杭は打たれない。
自己啓発の類をあまり読んでいなかったので、読んでみたかったこの一冊から。
兎にも角にも自分を持て、ということ。社会なんて気にするな。出る杭は打たれる、出過ぎた杭は打たれない。そんなところ。
読んでいて、はっとすることの連続だった。我を持っているつもりでも、周りを気にしている、し過ぎているのだと自覚した。
「それが悪いことではない。しかし君は人生を愉しんでいるのか?」
岡本太郎に、終始そう問われている気分だった。
もっと人生を愉しみたい。もっと自分の色を出していきたい。読了後、その感情に満たされた。
ダメな自分をかっこよくしてくれる魔法はそこにはない。そこには、ダメな自分を存分に愉しもうというエネルギーがある。
真っ直ぐに生きる勇気をくれる一冊。
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一度読んだだけでは消化し切れない程、岡本太郎さんのエネルギーに圧倒された。いくつも心に刺さる単語があったが、「自分と闘う」や「気持ちをひらく」などの自分の内側に向けられたものが印象的だった。
「本当の敵」は周りにいい顔をしようとする自分。
岡本さんは「出る杭となり打たれろ」と言われるが、組織で働く人にとっては、なかなか難しさも。その辺が「よーし、明日から出る杭になるぞぉー」となれないもどかしさなのかな…。 -
また読み返したいと思う
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熱い!
文章は、ここまで鋭く熱を持つのかと恐れ入るほど。
熱狂的ではあるけれど、暑苦しくはない。
どこか一歩引いて、斜め上から考察されている感じがする。
幸せを感じる必要などなく、他人の目など気にする必要などなく、ただ、
自分を歓喜の渦に放り込み、生命を爆発させる。
この人でしか書けない言葉だ。 -
なにが正しい、間違っているという観点から語られるものではなくて、人間として命をほとばしらせるにはどうすればいいか、ということを語られている。
とても感銘を受けました。
モノに溢れ、物質的にはなに不自由のない暮らしをしている現代人。
でも、何もかもやりつくしてしまったからこそ、本当の意味で「生きる」ことが難しくなってしまった。
安住した暮らしの中では、不安なんてないハズなのに、同じことを繰り返していると、なんだか生きているように感じないこともあります。
きっと、現代に生きる人は誰でも同じような漠然とした不安を抱えているんじゃないでしょうか。
教育システムだって、自立した人間を作ろうというので、社会で適応できる人間を作ろうとしているけれど、結局のところ、子供たちを守ろうと囲って、人が敷いたレールのうちどれでも好きなのを選びなさいという、追体験をさせようとしているだけなんですよね。
創作的な要素がないから、なんだか現実感が薄れてしまう。
ただ、誰かが歩いた道を同じように歩くだけ。
そんな中で、自分を持ちなさいっていうのはとても残酷な事なのかなあと、読みながら教育に携わる者としていろいろ考えました。
現代社会の漠然とした不安に対してとても適切な言葉で語られていて、毎日ほんとうに生きようとして、哲学を持って生きていらっしゃったんだなあと思いました。
励まされる言葉もいっぱいありましたし。
弱ければ弱いで、それを突っ切ってみることで道が開けるんだと。
マイナス面はむしろ武器になるんだと、とても強い気持ちになれました。-
自分を貫く生き方をされている方は少なからず、自分の哲学をお持ちですね。
生きることの意味を考えてしまう現代で、
生きることそれ自体が大切だ...自分を貫く生き方をされている方は少なからず、自分の哲学をお持ちですね。
生きることの意味を考えてしまう現代で、
生きることそれ自体が大切だと気付かされました。
自分のうちに秘めているものを何らかの形で表現する。
それが周りに評価されるかどうかが問題ではなく、表現することそのことが大事であると。
岡本太郎さんのようには生きられないとは思いますが、自己表現の大切さを学びました。2012/10/03
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危険な道はどっちか?考えてみる——
課されているタスクを全てサボってとことん身を持ち崩す道。
安眠も肉体も全て捧げる覚悟で、与えられたタスクに取り組む道。
ウ〜ン、前者を選びたい〜。じゃあ危険じゃないってことか〜。
卒論書きたくねェ。こたつで黒猫撫でてたいよゥ。 -
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自分と会ったら自分を殺せ。既存の日々にあきたら壊してでも前に進め。強く生きろ。大事なことを諦めるな。自分で考えて決めろ。
言葉がわかりやすくて、等身大の友達と話しているみたいな気持ちになった。 -
村八分にならないことが慣習であったが、現代に合わないのでは?
薬だと思い込んでいる集団からみて、毒だと思われても構わず、むしろ毒を持てと鼓舞されたように思えた。 -
言葉ひとつひとつに物凄い熱量を感じた一冊。
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一文一文がとにかくエネルギーに満ち溢れている。私自身強いエネルギーを欲している状況ではなかったので(なんで読んだねん…)、あまり文章にのめりこめなかったが、人生において負けられないタイミング、ここぞというときに読むと絶大なパワーを与えてくれると思う。
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「人生は積み減らせ」「出る杭になれ」「己自身と闘え。炎はその瞬間に燃えあがり、あとは無。ーー爆発するんだ」強烈な言葉のエネルギー。言い知れぬ感動で、後半涙が。人間の「生」の意味を問い、甘えた心を燃やし駆り立てる、愛と魂の書!
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大阪万博の「太陽の塔」や、「芸術は爆発だ!」の名言で有名な芸術家、岡本太郎さんのエッセイ。
極端に言えば、タイトルと読み始めの数ページだけでも読む価値があると思う。
途中からは恋愛の話にまで発展するが、その辺はあまり響かなかった。
常識や社会のルール、人に好かれようとした行動ではなくとも、多くの人は型にはまり、当たり前の人生を歩んでいる。
そんな人生は、人間としての歓喜も興奮も魅力もない。
本当の敵は自分自身であって、他人は関係ない。
『自分さがし』や『生きる意味』を求めたって、見つかるはずがないのは、人間の生命や生きるという営みが、本来、無条件で無目的なものだから。自分がなぜ生まれてきたのか、なぜ生き続きているのか、本当のところは誰もわからず、死ぬことの絶対感があるだけだから。
そんな人生で、人に好かれよう、安全な道を生きようとするなんてナンセンス。計画なんてなくてもいい、自分が好きなようになんて小さな枠に収まる必要もない、徹底的に自分自身と対決して、あえて人に好かれない道を進み、自分の気持ちをも裏切る人生こそ、自分自身を盛り上げ、凄まじいエネルギーが湧き上がってくる。
常に型にはまらず、時代に合わない絵を描き、人に好かれようとする気持ちを微塵も感じさせない、岡本太郎の人間としての魅力を感じ、自分自身のあまりにも型にはまった生き方を考え直さずにはいられない一冊でした。 -
今朝、少し本書に疲れ、目を上げて南側の空を見ていると、四十羽程の渡り鳥が旋回していた。
どいつが指揮しているのかと考えさせるほど統制の取れた編隊で、朝焼けの空を我が物顔で飛ぶ群れに、軽い嫉妬と憧憬を感じざるを得なかった。
その瞬間、軽い嫉妬と憧憬を感じている私を、私が見ている事を知って、岡本太郎氏が叩きつけようとした思いを受け取った気がした。
渡り鳥たちは、誰に見せるとも意識せず死に物狂いで本能的に羽ばたく中で、私に私自身を魅せてくれたのだ。
岡本太郎氏は言う。
ーー「爆発」というと、ドカンと大きな音が響いて、物が飛び散り、周囲を破壊して、人々を血みどろにさせたり、イメージは不吉でおどろおどろしい。 私の言う「爆発」はまったく違う。音もしない。物も飛び散らない。 全身全霊が宇宙に向かって無条件にパーッとひらくこと。それが「爆発」だ。ーー
大阪は天満にある青空書房が、運命を担保に引き合わせてくれた一冊。 -
岡本太郎による、人生、恋愛と結婚、仕事、社会のあり方などについてのエッセイ集。
岡本太郎の著作を読むのは初めてだったが、ただ破天荒なだけの人ではないという印象を受けた。折れない精神と強烈な個性の持ち主ではあるが、その文章はとても分かりやすくどこか優しさが感じられる。
もちろん厳しい内容も書いているのだが、うまく生きられない人、弱い人、ダメな人を貶めたりしない。むしろそこからがスタートなのだと焚きつけるような内容だったように思う。
私自身は天才にはなれそうにないし、思想そのものにはピンとこない部分も多かったが、文章には非常に好感をもった。もしも近所にこんなおじいちゃんが住んでいたら、友達になってみたいと思いながらその機会をうかがってしまう、そんな感じ。
絵(あるいはドローイングと言おうか)が時々挿入されていて、黒一色で筆の勢いが感じられた。ほとんどよく分からないし、好きも嫌いも言いようがないが、私には漢字に見えるものがいくつかあった。特に「競」。
ただし、「自分が見たいように見て解釈している」だけなのかもしれない。
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