心が雨漏りする日には (青春文庫)

著者 :
  • 青春出版社
3.58
  • (45)
  • (51)
  • (120)
  • (7)
  • (2)
本棚登録 : 549
レビュー : 67
  • Amazon.co.jp ・本 (220ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784413093187

作品紹介・あらすじ

くたばれ、うつ病!奇才・中島らもが綴った波乱万丈・奇想天外の躁うつ人生。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
  • 笑ったし 勉強になったし 泣けた 

  • 自身の躁うつ病の体験を客観的にユニークに描いている一冊です。生きることの難しさと楽しさの両方が綴ってあります。「人間はもともと球体をした生き物で、それが半分に断ち割られて今の姿になった。だから自分に欠けている片方を探して回るのだ」(P143)。←プラトンの言葉だそうですが、結婚式でスピーチを頼まれると引用していたそうです。人間の本質を突いた言葉ですね。

  • すっごく生きてたんだなあ。
    そしてちょっぴりせつないような。

    躁鬱のお話、仕事のお話、アル中のお話。
    決して暗くならず、逆に楽しむくらいに
    生き生きと生きたらもさんが満載だった。

    これからの作品も読んでみたかった。

    • 猫丸(nyancomaru)さん
      「そしてちょっぴりせつないような。」
      亡くなって来年で10年、、、切ないです。もっと活躍した筈の方ですから。。。
      しかし壮絶。自らを貶めるコ...
      「そしてちょっぴりせつないような。」
      亡くなって来年で10年、、、切ないです。もっと活躍した筈の方ですから。。。
      しかし壮絶。自らを貶めるコトが出来るから書ける内容です。
      2013/02/28
  • わたしも「死のう、でも、来年になったら死のう」と思って生きています。

  • 2017年55冊目。

    作家の中島らもさんが綴る躁鬱病・アルコール依存症との戦い(共存)の記録。
    筆調が深刻ではなくユーモア混じりなので、気を楽にして読める。
    自分でもスピードに追いつけないほど次々とアイデアやイメージが湧き出てくる時もある、というエピソードにもあるように、(行き過ぎるほどの)元気やクリエイティビティがある時もあるのが「都合のいい病気」と思われてしまう躁うつ病の難しいところだと思った。
    (そもそもうつ状態の時は人とのコミュニケーションも減るだろうから、人から見られる側面はハイな時ばかりになりがちなのでは、とも。)

    ハッとさせられたのは、

    「ハンドルの「遊び」の部分を動かしても車のコントロールには影響が出ない。もしも「遊び」がなかったら、少し力が入っただけで車は右に左に大きく進路を変えてしまう。ものごとにはゆとりが不可欠なのだ。」

    という箇所。
    過剰な敏感性の危険。

    もう一箇所。

    「精神科の治療には、症状を消すというだけではなくて、ズラすという発想も必要です。ちょっとズラしてやると、社会でうまくやっていけるような状態になるんだということですよね。」

    「ズラす」というのは、「個性として生かしつつ」というニュアンスもあり、「消す」よりもいい表現だなと思った。

  • 3回目読了。
    本棚を眺めてて目に止まってなんとなく読んでいたら、そのまま最後まで読んでしまった。

    僕自身も28歳の時に精神科で診察をしてもらったことがあった。
    今考えるとあれは「うつ病」というよりは、ちょっと重めの「うつ」状態だったのかなとは思うけれど、医者からはうつ病と診断され薬も処方された。
    薬がなんだったのか忘れてしまったけど、睡眠薬がすごい効き目で(笑)、気絶するかのように12時間とか寝てたな。

    そんな経験をしたけれど、やはりこの本に書かれているような内容と比べると、かすり傷のようなもので、いろんな人生があるなぁと痛感せざるを得ない。
    なんか有限の人生をまさに「生きている」感じがする。

    浮浪者に毛布とお酒を持っていくシーンは泣けた。

    最後は精神科の先生との対談と、本上まなみのあとがきで終わる。
    ちなみに僕は本上まなみが20年くらい前からすごく好きで、「ほんじょの虫干し」が登場するシーンはとても嬉しかった。

    僕みたいな本当にダメな人間の救世主のような作家さん。

  • 大好きな中島らものエッセイです。
    久しぶりに読み返しました。私が「双極性障害」と診断されてから初めて読み返しました。最初に読んだ時も面白かったのですが、自分がまさかの「双極性障害」の診断を受けるとより一層面白かったです。

    文章を書くスタイル、鬱がやってきたときの状態、またそうじょうたになった時の行動、アルコール依存症についても書かれている本です。

    語り口は軽くとても読みやすいです。そして、作者が体験した双極性障害(以前は躁うつ病と呼ばれた)の症状について書かれてあります。
    これを読むと、中島らもはⅠ型なのかなぁ。と想像してしまいます。
    悪魔が死ねと言うと「死のう」と思ったり天使が「生きろ」というたび「生き抜こう」と考え直すのを40時間も考え続けたら本当に頭がどうにかなってしまうのではないかと思います。希死念慮が起きてから頓服が効くまでの数十分耐えるのにもあんなに辛いのに。

    そして、躁状態で劇団員に説教するあたりがもう、躁状態丸出しでした。そうなんですよね。語りたくなるんですよね。自分の考えを。じぶんも”手に負えない”人になっているのではないかとドキドキものですが。

    「ゲーテもうつ病だった」って、本当に苦しんでいる状況だったら、どうでもいい情報ですよね。笑ってしまいました。
    あと、ワンタンメン食べている最中に昏倒して、丼ぶりに顔を突っ込み、「鼻の穴からそば出てましたで。」と店の親父に言われる所も。鼻の穴からそばだして、昏倒している状況を考えると、笑えるけれども笑えないです。

    双極性障害は一生付き合って行かなくてはならないとされています。本当に「お茶漬けができる位」薬を飲んでいることもあります。「こころだって、からだです」正しくその通りだと思います。上手に心を飼いならしていきたいものです。

  • タイトルだけで手に取ったので最初は内容に戸惑ったが、思ったよりしっかりと自分の経験や躁うつ病、アルコール中毒などについても赤裸々に書いてあった。なかなか破天荒な人生だなと思うと同時に、各種症状の丁寧な描写が印象的だった。また、客観的に自分や身の回りの出来事を見ている観察眼に、本当に筆者は真面目なのだろうと感じた。
    作者のパワフルな生き方にエネルギーをもらったように思う。いい本だった。

  • 2015/01/18

  • 薬はこわいな。らもさんは、目がみえなくなるぐらいの強い薬を飲んでいたんだな〜。
    目が見えるようになってから、本上まなみのほんじょの〜を読んだっていうのが、以外だった。そして、彼女に会いたいって言ってる、らもさんがなんとなく可愛い。

全67件中 1 - 10件を表示

プロフィール

1952年兵庫県生まれ。大阪芸術大学放送学科卒。'92年『今夜、すべてのバーで』で第13回吉川英治文学新人賞、'94年『ガダラの豚』で第47回日本推理作家協会賞を受賞。
主な著書に、『明るい悩み相談室』シリーズ、『人体模型の夜』『白いメリーさん』など。2006年7月に短編集『君はフィクション』を刊行。2004年7月逝去。

心が雨漏りする日には (青春文庫)のその他の作品

心が雨漏りする日には 単行本 心が雨漏りする日には 中島らも

中島らもの作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
有効な右矢印 無効な右矢印

心が雨漏りする日には (青春文庫)を本棚に登録しているひと

ツイートする