- 青春出版社 (2017年12月9日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (256ページ) / ISBN・EAN: 9784413096843
作品紹介・あらすじ
“才能なんて勝手にしやがれだ”“だめ人間なら、そのマイナスに賭けてみろ”岡本太郎の遺した作品と言葉は、いまでも私たちに鋭く問いかけています。瞬間を生き抜く、岡本太郎のパッションは、強い力をもって私たちの生命にズシンと響くのです。歓喜と驚きに満ちた人生を、あらためてつかみとってください。長年愛されてきたロングセラー『自分の中に毒を持て』の新装版です。文字が大きく読みやすくなり、カラー口絵付きで、パワーアップして生まれ変わりました!
感想・レビュー・書評
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図書館本
本からエネルギーを感じる
日本人の特有さが全くなくて
ひたすら、自分にとことん深くまで向かい合って
生きづらさにもへこたれない
芯の強さを感じた
小学3年生の夏休みに
旅行先で
「モチロンちゃん」と言うあだ名をつけられ
両親と議論して「モチロン」とうなずいたから
という話が面白かった
上辺だけの人間になるな!ってメッセージを受け取りました!
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【感想】
幻冬社の見城徹みたいなストイックな生き様。
・・・いや、「見城徹が岡本太郎のような生き方をしている」と言った方が正しいのか。
"安定"とは対極の位置でひたすら何かと戦い続ける、岡本太郎の生き様・考え方について書かれたエッセイでした。
常に"安定"を求めて、ヌクヌクと日々生きている僕に対し、ズシンと心に響く言葉を多々頂きました(笑)
1つ1つが耳の痛い言葉ばかり・・・・この人は一体何故こんなに尖っているんだ・・・・
本書を通して岡本太郎さんが一貫して言っている事はただ一つ。
「将来の事など考えず、"今"だけに対して精一杯挑戦しろ!!一瞬一瞬にベストを尽くせ」この一点です。
そこに妥協や保身、周りの視線などを一切考慮するな!との事。
芸術家として常に自分自身のみと向き合い、またやや過激な運動家としても自身の言葉を主張し続けてきた岡本太郎さんの自負心や生き様を感じます。
言い訳がましいですが、、、僕自身妻子持ちで家族を愛していますので、著者のように「すべてを捨てて人生に挑む」なんて事は到底真似はできません。
ただ、「守るべきものがあること=保身」となってしまい、常に周りの顔色を窺い続け、結果として自己実現が一切できない人生なんて、絶対にイヤだと思います。
筆者のように「芸術は爆発だ!!」と振り切る事は絶対にしませんが、一瞬一瞬に対して精一杯挑戦し、「俺はとことんやり切ったぞ!!」と胸を張れるような生き方が出来るのではないでしょうか?
とまぁ、読んでいて筆者と僕との熱量の違い・温度差をやや感じましたが、もっと自分自身は今現在に対して精一杯やりきらんといかんな~と思いました。
ただ、20代前半の若者が読むと色々と大きく勘違いしそうな"毒"が、ふんだんに盛り込まれている1冊ですね(笑)
いやぁ、面白かった!!
【内容まとめ】
1.岡本太郎の人生観
人生は積み重ねだと誰でも思っている。ぼくは逆に、積み減らすべきだと思う。
財産も知識も、蓄えれば蓄えるほど、かえって人間は自在さを失ってしまう。
過去の蓄積にこだわると、いつの間にか堆積物に埋もれて身動きができなくなる。
人生に挑み、本当に生きるには、瞬間瞬間に生まれ変わって運命をひらくのだ。
捨てれば捨てるほど、いのちは分厚く、純粋に膨らんでくる。
2.自分らしくではなく、"人間らしく"生きろ!
自分らしくある必要はない。むしろ、“人間らしく”生きる道を考えて欲しい。
本当に生きていくためには、周りと、そして自分自身と闘わなければ駄目だ。
3.人間にとって成功とは一体何だろう?
結局のところ、自分の夢に向かって自分がどれだけ挑んだか、努力したかどうか、ではないだろうか。
夢がたとえ成就しなかったとしても、精一杯挑戦した、それで爽やかだ。
4.そもそも自分を他と比べるから、自信などというものが問題になってくるのだ。
我が人生、他と比較して自分を決めるなどというような卑しいことはやらない。
ただ自分が信じていること、正しいと思うことに、脇目振らずに突き進むだけだ。
5.やろうとしないから、やれない。それだけのことだ。
もう一つうまくやろう、成功しようとするから、逆にうまくいかない。
「人生うまくやろう」なんて利口ぶった考えは、誰でも考えることで、それは大変卑しい根性だと思う。
世の中うまくやろうとすると、結局人の思惑に従い、社会のベルトコンベアの上に乗せられてしまう。
制約の多いところでこそ自分のしたいことをするのが本当の行動になる。
中途半端はいけない。とことんまで明朗に、自分を誤魔化さずにやりきれ。
6.大事にするから弱くなってしまうのだ。
己自身と闘え。自分自身を突き飛ばせばいいのだ。
自分を認めさせようとか、この社会の中で自分がどういう役割を果たせるんだろうとか、色々状況を考えたり、成果を計算したり、そういうことで自分を貫こうとしても無意味な袋小路に入ってしまう。
今この瞬間、全く無目的で、無償で、生命力と情熱のありったけ、全存在で爆発する。それが全てだ。
7.人間本来の生き方は無目的、無条件であるべき。それが誇りだ。
死ぬのもよし、生きるのもよし。ただし、その瞬間にベストを尽くすことだ。
【引用】
p11
人生は積み重ねだと誰でも思っているようだ。
ぼくは逆に、積み減らすべきだと思う。
財産も知識も、蓄えれば蓄えるほど、かえって人間は自在さを失ってしまう。
過去の蓄積にこだわると、いつの間にか堆積物に埋もれて身動きができなくなる。
人生に挑み、本当に生きるには、瞬間瞬間に生まれ変わって運命をひらくのだ。
捨てれば捨てるほど、いのちは分厚く、純粋に膨らんでくる。
p12
自分らしくある必要はない。
むしろ、“人間らしく”生きる道を考えて欲しい。
本当に生きていくためには、周りと、そして自分自身と闘わなければ駄目だ。
p27
人間にとって成功とは一体何だろう?
結局のところ、自分の夢に向かって自分がどれだけ挑んだか、努力したかどうか、ではないだろうか。
夢がたとえ成就しなかったとしても、精一杯挑戦した、それで爽やかだ。
p28
みんな、やってみもしないで、最初から引っ込んでしまう。
それでいて俺は食うためにこんなことをしているが、本当はもっと別の生き方があったはずだと悔いている。
いつまでもそういう迷いを心の底に押し殺している人が殆どだ。
食えなきゃ食えなくても、と覚悟すればいいんだ。
それが第一歩だ。その方が面白い。
p51
「今はまだ駄目だけど、いずれ」と絶対に言わないこと。
“いずれ”なんて言うヤツに限って、現在の自分に責任を持っていない。
生きるというのは、瞬間瞬間に情熱をほとばしらせて、現在に充実することだ。
過去にこだわったり、未来でごまかすなんて根性では、現在を本当に生きることはできない。
p56
・そもそも自分を他と比べるから、自信などというものが問題になってくるのだ。
我が人生、他と比較して自分を決めるなどというような卑しいことはやらない。
ただ自分が信じていること、正しいと思うことに、脇目振らずに突き進むだけだ。
p65
人間は他の動物より進歩しているかもしれないが、不安や恐怖を抱かずにはいられないという悲しい運命を背負っている。
逆に、人間の方が他の動物よりも辛く寂しい生き方をしているのだ。
人間として生まれてきた以上、恐怖感があるというのはむしろ当然なことなのだ。
恐怖感は自分ひとりじゃなく、人類全体の運命なんだと思って取り組んでいけば、意外に救われるんじゃないか?
p120
やろうとしないから、やれない。それだけのことだ。
もう一つうまくやろう、成功しようとするから、逆にうまくいかない。
人生うまくやろうなんて利口ぶった考えは、誰でも考えることで、それは大変卑しい根性だと思う。
世の中うまくやろうとすると、結局人の思惑に従い、社会のベルトコンベアの上に乗せられてしまう。
制約の多いところでこそ自分のしたいことをするのが本当の行動になる。
中途半端はいけない。とことんまで明朗に、自分を誤魔化さずにやりきれ。
p158★
スピードにしてもセックスにしても、自分がそれに賭けて満たされるかというと決してそうではない。
どちらも、永久に満たされないものなんだ。
その満たされないものに、それでも諦めることなく自分を賭けていくのが、真のプレイボーイだ。
つまり、ものすごいロマンチストだといえる。
自分がモノにした女性の数を誇ったりするのは野暮の骨頂。本当のプレイボーイじゃない。
p169★
「子ども」という枠にはめてしまって、人間的責任、誇り、人格を認めないから、そのズレに苛立ち、無力感や憤懣が生まれてくる。
親子、先生と生徒、当然立場の違いはある。
親だから生活的面倒はみる。先生は教える。
としても、しかし人間としては人間同士としてまともに向き合うべきだ。
でなければ、尊敬も愛情も、一体感も生まれるはずがない。
p194
大事にするから弱くなってしまうのだ。
己自身と闘え。自分自身を突き飛ばせばいいのだ。
自分を認めさせようとか、この社会の中で自分がどういう役割を果たせるんだろうとか、色々状況を考えたり、成果を計算したり、そういうことで自分を貫こうとしても無意味な袋小路に入ってしまう。
今この瞬間、全く無目的で、無償で、生命力と情熱のありったけ、全存在で爆発する。それが全てだ。
p195
生きる。
それは本来、無目的で、非合理だ。
生命力というのは盲目的な爆発であり、人類のほとんどの部分は非合理である。
我々はこの世になぜ生まれてきて生き続けるのか、それ自体を知らない。
存在自体、肉体も精神も、そして環境もまた無限の迷路である。
だからこそ生き甲斐があり、情熱が湧く。
合理的でなくてもいい。
p217★
人間本来の生き方は無目的、無条件であるべき。それが誇りだ。
死ぬのもよし、生きるのもよし。ただし、その瞬間にベストを尽くすことだ。 -
「気持ちを高めてくれる言葉」は心地よいが
量が多いと疲れる。
岡本太郎さんは「ひとつの選択肢を選んだ」に過ぎなくて、他にも選択肢はあるはず
当時のサラリーマンかどうだったかはわからないが
安易な道と言い切ってるのがなんだか今読むと違和感がある。
サラリーマンだって大変だよ。
「気持ちを高めてくれる言葉」だけでは人を駄目にする。
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「岡本太郎さんが30過ぎにパリ帰りで兵隊としてホフク前進していた時に感動した話」のインパクトが大きかった。
ーーー
太郎さんの「迷ったら困難な道を選べ」は好きな言葉の一つで、定期的に岡本太郎さんの本を読みたくなる。読後、丹下さんの大屋根を突き破る太陽の塔と、コロナ禍に赤く映る太陽の塔を思い出す。2025年の大阪万博が面白く無事に開催されることを願う。 -
『芸術は爆発だ』で有名な岡本太郎だが、その言葉だけが一人歩きし、意味など深く考えた事もなく、芸術とはバーン!て感じで閃く物なのか…?などと勝手に思っていたが、ようやく彼の考えた爆発に触れることができた。
『音もしない。物も飛び散らない。全身全霊が宇宙に向かって無条件にパーッとひらくこと。』懸命に生きるという事。彼の、自分自身と向き合い、彼なりに苦労して出した答えがここにある。自分の疑問や悩みを徹底的に突き詰めた結果の、彼の芸術だ。
最初の数行で、もう納得。わかるよ、言いたいことは。
でも実行に移すのは本当に難しいし、できない人のほうが遥かに多いのでは?
自分を守って生きていくのも悪くない。現状を変えるのは至難の業だ。
でも自分らしく!ではなく人間らしく!となると、物の見方も変わってくる。
自分らしく!では何がいけないのか?
人はいつでも迷い、自分で選択して生きている。無難で安全な道を。ーしかし、
『生命それ自体が完全燃焼するような生に賭けるべきではないだろうか』
『自分自身の最大の敵は他人ではなく自分自身。』
『自分はダメ人間なのだと平気でストレートに認めること。むしろ自分は気が弱いんだと思って、強くなろうとジタバタしない方がいい。諦めるんではなく、気が弱いと思ってしまうんだ』
『情熱を感じるもの、惹かれそうな事を無条件にやってみる。心の動く方向にまっすぐに行く。失敗したらなお面白い。無条件に生きる。』
『読書もよい。本は自分自身との対話だ。』よくわかる。どんな本でも、すぐ、自分だったらと、他人事になれない読み方に多少の疲れを感じていた所だったが、『これから何をなすべきかを、自分自身に問いつめてみる。そして問題解決を求めてさらに進む。』のも悪くないと思った。
私自身、迷っている。やりたい事、やりたくない事。やらなくてはいけないと思う事と、人にやらせるという事。自分自身の事だけ考えていて、果たして良いのかどうか?他人を慮らなければならないのか?己を殺してでも…?
『へんに格好をつけず、ありのままの自分を貫くしかないという覚悟を決める。何かをやろうと決意するから意志もエネルギーもふき出してくる。
『生きがいをもって生きようとするすべての人の運命。』
ーたとえみんながイエス、イエスと言っていても、自分がほんとうにノーだと思ったら、ノーと発言すること。
これはやってみたいし、こうでなければ生きている意味はないと思う。
結婚観に対しても独特だが、みんながみんな共感し、準えたら人間社会は崩壊だ。人それぞれであっていいと思う。
『自分がその人を好きだという。その気持ちに殉じればいい。…お返しを期待せず自分の心をひらくことで、自分自身が救われるはずだ。』
見せすぎる必要もないが、きっと何も姑息な事は考えなくてもいい。素直になることだ。
素直になる事で自分が救われる…
何か変われるといいな… -
″生きるてごたえ″ をみつける。
自分の可能性は、他人が手を出せるものではなく信じて生かすも、見切りをつけるも結局のところ自分自身。自分との闘い。
駄目になる方、マイナスの道を選ぼうと決意してみるといい。それが生きるパッションを生む。
まだ自分の中に眠っている力、可能性というものは得意より不得意な分野において発掘することができるなと感じます。
改めてさすが芸術家だなと感じる、パッションが溢れる一冊でした。手元にある本が動いてるかのようななんとも不思議な読後感。笑
心の背筋をピンと正されたようでした。
“生きてるてごたえ、生きる喜び”友人ともここで話が湧きました。この感覚、大切にしたいです。 -
読み継がれる名著と聞いていたのをふと思いだし、購入。
この一瞬一瞬に人は選択を迫られているが、自分にとってマイナスになる道や困難になる道を選んで失敗を恐れず突き進む、と言ったパワフルな主張に嫌みを全く感じない文章の巧みさが光る。
自分をストレートに表現しているからこそ、受けとる読者側もまっすぐに受けとるしかなくなるのだと思う、力強いキャッチボールをしているような感覚に襲われた。
エッシェンシャル思考にも通じるような内容も所々にあり、今動かなければ!という気持ちを奮い立たせる、ある種の勇気を与えてくれる記載が多いように思う。
今、何かに挑戦する気持ちがある方、予定がある方にとって、本書は起爆剤となりうるだろう。
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お恥ずかしながらこれまで、岡本太郎さん=万博の“太陽の塔“を創った芸術家、程度の認識しかなかったのですが、この本を読み、芸術以外にも哲学や文学、いろいろな分野に長けている方だったと知ると共に、その見識の広さと哲学に感銘を受けました。
読んでいて“極端だなぁ“と思うところもありましたが、そういったものも含めて面白く、自分のちっぽけさをまざまざと見せつけられた気がしました。
とても熱くて、これからの人生を生きていく上で力になってくれる一冊だと思いました。
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芸術家、岡本太郎が「意外な発想を持たないとあなたの価値は出ない」「個性は出し方 薬になるか毒になるか」「相手の中から引き出す自分 それが愛」「あなたは常識人間を捨てられるか」という4つのテーマで語る。
先日岡本太郎美術館を訪れたので、自宅にあった本書を再読した。
岡本太郎といえば、太陽の塔を代表とするダイナミックで躍動感にあふれ、見る者をぎょっとさせるような作品を作るエキセントリックな人、というイメージだったが、本書を読み直して少し見方が変わった。
各テーマは一見挑発的だが、本書は突き詰めると「自分の心に正直に生きよ」という実にシンプルなメッセージとなっている。
自分の心に正直に生きるなんて現代社会では難しい、それは岡本太郎のように天才だからできるのだ。そういう人を彼は「やろうとしないから、やれないんだ」と一刀両断する。
自分は弱い人間ならそれでいい、その事実を認め、弱いなりに積極的になれるものを見つけて打ち込めばいい。
三日坊主でもいい。その時その時にやりたいと思ったことをやればいい。やることが見つからなければ、本を読むのでもいい。
人生はいつでも選択をせまられるもので、常に真剣に自分自身と向き合い闘う必要があるのだ。闘わずして一時の「冒険」に満足するのは甘えだ。
本書が刊行されたのは1993年。まだまだ日本の経済は好調で、海外からは「エコノミックアニマル」などと揶揄されていたころである。そんな時代に岡本太郎は、日本人は物質的に恵まれても心が豊かでないと警鐘を鳴らしている。
心どころか経済までも落ち込んでしまった現代の日本に生きていたら、彼はなんと言っていただろう。きっと、今こそ自分の心に正直に生きろ、と叱咤激励するような気がする。 -
岡本太郎氏の、まるで耳元で諭されているような、力強い言葉。
一文ごとに力強さが滲み出て、読んでいるのではなく、聞いている感覚になります。
『人生は積み重ねだと誰でも思っているようだ。ぼくは逆に、積みへらすべきだと思う。財産も知識も、蓄えれば蓄えるほど、かえって人間は自在さを失ってしまう。過去の蓄積にこだわると、いつの間にか堆積物に埋もれて身動きができなくなる。』
第1章の冒頭に出てくるこの言葉は、価値観を大きく揺さぶられました。
積み重ね・経験が大事であると多くの人に言われ、確かにその通りだ、と感じておりましたが、それは逆に自分を鎖で固定してしまうことにも繋がります。
考え方も同じです。その分野のことを興味を持って学び、専門性を獲るうちに、考え方も専門家のようになってくる、すなわち固定されていくわけです。
そんな中で、爆発的な新しい発想の芽が出るでしょうか。これが、岡本太郎氏の言いたいことのように思えます。
ではどうすればよいか。それは、手の届く身近なところからはじめていくべきだと著者は説きます。
自分では届かない、世間一般の基準に、合わせたり、追い求めたりすることで、自分に嘘をついてはいけないのです。それに疑問を感じ、ぶつかっていくこと。それが生きることであり、敵は嘘をつく自分自身なのだと、感じました。
日々感じる無気力感に苛まれる自分に、あえて厳しい鞭を打つ。
将来の不安に駆られ、悩み無駄にする、今日この瞬間から変えていこう。そんな前向きな気持ちになりました。 -
最高だね。めっちゃインパクトのあるエネルギーに満ち溢れた本。
ロジックというが、人を突き動かすのは感情のエネルギーのほうがずっと強烈で力強いと思う。
どんなふうに見られてるかより、どう生きたいのかのほうがはるかに大事だろう。
自分の人生の操縦桿を握るのは常に自分自身でありたい。そして、選択したことに対して後悔しない潔さを持ちたい。
それが自分自身の人生を愛することだと思うから。
人は生きている限り、自分を変える力を持っていると思うから。
そして、自分の黒髪が全て白髪に変る時に、「見栄」とか「体裁」などの要らないものを全部捨て去った自分になれたらと思う。 -
岡本太郎の言葉一つ一つが心にすごく響く。
薬でもあり劇毒にもなりそうな本だったという感想。
一貫した自己修練、自己を見つめ続ける行為の過酷さ、またそれをする覚悟がありありと表れている。ぜひ一度は読んでみてほしい本かも。
挿絵も本を読んでる間とても気持ちがいい。 -
人生は選択肢の連続。
安全な道をとるか、危険な道をとるか。
岡本太郎さんは危険な道を選択してきた生き方だった。
楽な方の道に行くのは簡単だけど、失敗はしないので成長しないし、達成感も少ない。危険な方に行くのは困難だけど、たくさん失敗し、そこから学んで成長し、以前より強くなったと実感し、達成感も得られる。結果的に危険な道の方が充実した人生が歩めるのかなと思った。
だが実際は、楽な方ばかり選んでしまう。 -
人間として生きるとは何か。思うがまま進むのは当然危険を伴う。それでも進んでいくことこそに楽しさがある。
経済合理性の追求、物質的に満たされた現代では、豊かになるどころか返って人間としての充実感を得にくい。
芸術家とはセンスそのものだと思ったが、かなり核心的な内容かつうまく言語化出来ない感情や感覚が言語化・理論立てされていて、今後の生き方を考えるにあたって、自分を表出させる勇気をもらえた一冊。 -
ずっと違和感を抱きながら読み進めていた。
と言っても岡本太郎という人物への疑問ではなく、むしろその魅力を表現できていない編集姿勢に対しての違和感。
岡本太郎という人は、突飛な言動や作風とは裏腹にきっと繊細でお人好しで、なんであれ断るのが苦手な人なんだろうなと感じた。
先生、若い人向けに人生論をさくっと語ってくださいよ、あとはライターが適当に整えますから。そんな仕事だったのではないか、と。
もちろんこれだけの人だから、いわゆる自己啓発型の名言集としてハッとすることはいろいろ書いてある。が、たとえば「沖縄文化論」あたりの、研ぎ澄まされた感性の爆発はついぞ感じられなかった。
、、、なんて思いながら読んでいたが、やはり終盤圧倒的にコクのある話になってきた。
あまりに有名な「芸術は、爆発だ」の真意。ぶつかり合いこそ正義、予定調和を頑ななまでに拒む創造意欲。
「人間本来の生き方は無目的、無条件であるべきだ。それが誇りだ。
死ぬもよし、生きるもよし。ただし、その瞬間にベストをつくすことだ。現在に、強烈にひらくべきだ」。
現在に、強烈にひらくべき。強い。
「一人ひとり、になう運命が栄光に輝くことも、また惨めであることも、ともに巨大なドラマとして終わるのだ。人類全体の運命もそれと同じようにいつかは消える。
それでよいのだ。無目的にふくらみ、輝いて、最後に爆発する。
平然と人類がこの世から去るとしたら、それがぼくには栄光と思える」。
かっこいい。そして、やさしい。
良い本ではないか。 -
評判が高過ぎてなんだか読まずにいた本。
「青春ピカソは良かったけど、この本はもうちょっと読み手を広げてる(レベルを下げてる)ような。。。」っていう謎の思い込みがあったんですよね。なんか。わかんないけど。でも実際当たってた気もするけど。
ともかく先日の別冊太陽を読んでやはり岡本太郎自身の文章を再度読まなきゃねということで借りてきました。
途中までは予感的中というか。岡本太郎が私のようなバカにも分かるように書いてくれてるのは有り難いっちゃ有り難いんですが、あまりにもなんか。。。読み手のレベルを低く想定してるように感じてあまり楽しめませんでした。
ただ中盤から私好みに。キラーフレーズもいくつもあって最後はキラキラしてた。本気で書かれたら読む気も失せるし。これくらいがちょうどいいんでしょう。
好きなフレーズ備忘録
p20
「死に対面する以外の生はない」
あら素敵。
この後も続きますが彼の脳みそがそういう設定なのね。レンジャー部隊とかに入る人とかも似た感じかもだけど。アドレナリンが出ちゃうんだから仕方ない。そこに才能が寄り添ってたから大成功だし。
p58
「いずれなんていう奴は現在の自分に責任を取らないから懐古的になってるだけ」
痛っ。そんないきなり打たなくてもいいじゃないですか。
p74
「プライドは絶対感」
他人からの評価を気にする時点でプライドではないと。これって結論は違うけど私も似たようにイラッとするところ。というのもプライドっていう単語が響きも綴りもかっこいいのになんか残念な使われ方?日本での定義?がされてる気がして。「プライドが高い」「プライドを捨てろ」とかね。
本来プライドはなければならないもの。追加で謙虚さをゲットして傲慢さを捨てることで生きてくるのでは。日本語だと「自己肯定感」が近いのかな。でも僕も含めて虚栄心とかマイナスとしての自尊心とかって捉えちゃう。
p78
坂本九のエピソード
人気者の皮を破り悲鳴を上げた。成功者の虚しさとしている。彼は頭が良さそうでしたもんね。バカは食い物にされて終わりますが、だからといって頭が良過ぎても辛そう。芸能界。
p82
「下手を明るく自認すればコンプレックスなくなる」
向田邦子のエッセイを思い出す。私を含めて無能のバカってのは自分が唯一持ってる美点を前に押し出そうとしますが、それだと貧乏くさいし下品。
でもこれも出来てる人は他のポイントがオーバースペックの人達ですよね。
p83
「人類全体の痛みをちょっとでも感じることが出来るなら、幸福ということはありえない。」
わかる。自分が幸福って言ってる時点で視野が狭い。あるのは「幸運」だけなのでは。
p113
「一匹狼?そんな陰気なものじゃない。ひとりぼっちのガキ大将だ。」
いいですねこの考え方。確かに一匹狼って群れから離れた「隠」を感じさせますが、1人ガキ大将は「陽」な感じ。
p119
「才能がないから出来ないなんてのは口実」
まぁそうなんですけども。でも全て脳の作りの問題だし、なんて言っては終わっちゃうので聞いておきますか。
p123
「かつて社会は厳然、人生は神秘で不可解だった」
それはそう。それはそうなんだけど。だからと言って医療や教育制度は現代レベルのままで、そこだけ立ち返りましょうはなかなかね。。。
p152
結婚しないことについてさまざまな「合理的理由」が展開されるが、ネグレクトの傷が深かっただけとなぜ言わないのか謎。他のことを理路整然と語れば語るほどその部分が影絵のように浮かび上がってしまう。
p160
「初めての接吻が大事」
その通り。それから後に起きることはおまけみたいなもんよ。あれがピーク。
p179
「スピードもセックスも永遠に満たされない。だからプレイボーイはロマンチスト。女性の数を数えるのは野暮。」
これもマジで共感。そもそも数えられる時点で数えるほどのこともないし。
p183
「子供に絶望してる人は多い」
私には妻も子も居ませんが、子供がいる同僚からは子供がいかに素晴らしいか、これこそが生きる意味だ、みたいなのを頻繁に聞かされました。
でも実際に本気でそう思ってる人はどれくらいいたのか。世の中には数えきれないほどの障害や重い病気、怪我などがありますからね。
大袈裟だと非難されるとは思いますが、そもそも男が「子供がうんたら」語るのがちょっと違和感。
子供は産んだ人のもの。父親?あ?粉になるまで金稼いでこい。
p187
「人間の辛さというのは、つまらぬことでも覚えていること、忘れられないことだと思う」
これで星3から4に。
p189
母が亡くなった時の精神的ショックを素直に話している。がしかし母が倒れた際に一緒にいたとされる浮気相手の慶應ボーイや父の死については一切触れない。母からの愛情不足分を自身の母への愛で埋めようとしている。
p192
「自分の親とか自分の子供とか、狭い愛ではいけない」
同意。まず人間全員親戚と思ってから血縁の愛について語るべき。
p199
芸術三原則「きれいであってはいけない、うまくあってはいけない、心地よくあってはいけない」
p206
「嫌な感じ!にはもうひとつ理由が。芸術に触れる時、相手の高みにまで踏み込んでいかなければ和ならない。」
自分が分からないもの、買えないものについての妬みってすごいですもんね。
p212
「芸術的に生きるとは、素っ裸で、豊かに、無条件に生きること」
いやん。
p216
岡本太郎の言う爆発は、音もしない物も飛び散らない。無条件にパーっと開くこと。
p220
生きること、本来は無目的で非合理。
だからこそ生き甲斐がある。と。この辺りもいいですね。
p225
新しいと言われたらもう新しくない。
p229
芸術は呪術?
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本屋でよく平積みされていて、表紙の印象が強いのでずっと気になってさなか、最近、過ごし方に迷走気味であることを感じていたこともあり、ヒントになるかなと言うことで購入
周りは気にせず、無目的に無利益に生きることが大切、自分が敵で、その自分にいかにして勝つか、と言うことに注力して過ごすことが重要、でないと、結果として甘えや言い訳につながる、とありました
周りを気にしないと言うのはよく聞くことですが、その考え方について、岡本太郎さん独特の考え方、言い回しで語られていて、とても勉強になりました
鈍感、無欲であることが幸せ、エコノミックにモノを考えるのは自分のためにならない、というお話も印象的でした
鈍感、という点が自分には不一致で、確かにこの点がしんどくさせているのかも、と思いました。なかなかこの部分を変えることは至難の業ですが、意識はしていきたいと思いました
愛に関する考え方も独特で、常に片想いと言うお話が印象的でした。両思いだけが恋愛ではなく、仮に両思いだったとしてもお互いの愛情深さには必ず差があるので、結局片想い、と言うお話は確かにそうかも、と思いました。愛は恋愛だけではなくて、親子や友情に関するお話もありました。
生きることは無目的、無条件で良い、その瞬間にベストを尽くすべき、というお話はとても勇気づけられました、今までの自分の過ごし方とつき合わせると、何事にも考えすぎだったかもと反省できました
自分とは相容れない内容も多々ありましたが、内容については首尾一貫していて、自分にない考え方が知れるという点でも勉強になったと思います -
「芸術は爆発だ」の岡本太郎さん
大人になって、小さくまとまってしまっている人にカツをいれてくれます
美術館で分かった風を装わなくてもいいんだなって
安心しました
死ぬのもよし、生きるのもよし。ただその瞬間にベストをつくすことだ こんな風には生きられないけど、そんな生き方に少し憧れます
著者プロフィール
岡本太郎の作品
