日本でしか観られない世界の名画 (青春新書プレイブックス P 1193)
- 青春出版社 (2022年6月16日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (183ページ)
- / ISBN・EAN: 9784413211932
作品紹介・あらすじ
海外旅行、特に欧米への旅は、現地の美術館を訪れ、
名画を鑑賞することを目的のひとつにあげる人は少なくないでしょう。
しかし、とうぶん海外旅行は行けそうにありません。
そこで、国内に目を転じて、日本各地の美術館が保有している名画に注目。
日本でしか観られない世界的な名画──その成り立ちや鑑賞ポイントはもちろん、日本の美術館にたどり着いた道程や裏話、美術館のコンセプトにそって収蔵されている隠れた名画までも楽しめる一冊です。
感想・レビュー・書評
-
日本で鑑賞出来る西洋の名画の数々。
それらの作品のカラー画像と共に、その絵の制作と
画家の人生を解説し、所蔵している美術館についても紹介する。
・日本人が大好きな画家たちの名画
・色彩に心奪われる印象派とその周辺の名画
・美術史に輝くオールドマスターたちの名画
・印象派に影響を与えた風景の名画
・エコール・ド・パリの異彩たちの名画
・革新的なキュビスムと抽象美術の名画
・幻想的で退廃的な世紀末芸術の名画
・自らの内面を映し出す象徴主義の名画
日本でしか観られない世界の名画がある美術館一覧、
近代西洋絵画の流れ、主要参考文献、参考ホームページ、有り。
世界の名画が鑑賞出来る日本の美術館、33館。
収蔵されている作品と画家にスポットを当てて、紹介している。
但し、世界と謳うけど、西洋の名画中心。印象派多し。
特にモネの作品や連作があちこちの美術館に収蔵されている。
モネから直接購入した作品がある松方コレクション、
エル・グレコの作品は日本に2点あること、
世界に約40点しか存在しないジョルジョ・ド・ラ・トゥールの
作品のうち1点が日本にあること、
ホロヴィッツが所有していたピカソの「サルタンバンク」は
現在、アーティゾン美術館が所蔵、などのエピソードもある。
また、巻末には33館の美術館のデータと紹介があり、
北海道立近代美術館はパスキンの様々な作品を223点所蔵、
諸橋近代美術館はダリの作品を約340点所蔵(世界で4番目の規模)、
名古屋市美術館はエコール・ド・パリに注目など、
それぞれの美術館がテーマを持って所蔵しているのも
分かるし、常設展示かどうかも明記されているので、
旅先の美術館で名画鑑賞の手助けになると思います。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
まぁ大体は印象派だよねぇ…。
コンセプトは好みだし解説も丁寧なので、是非続刊として新古典主義や象徴派のも出してほしいなぁ。 -
図書館の最前面に置いてあったので、借りてきてみました。
日本の美術館が所蔵する名画を紹介しています。その絵画や作者の解説、どのようにして日本にたどり着いたかなど。
あの有名絵画が、意外と近くにあって驚くととともに、この本を片手に日本の色んな美術館巡りをしてみたくなりました。
特に直島の地中美術館のモネの部屋にはいったみたい!