人を育てるアドラー心理学 最強のチームはどう作られるのか

著者 :
  • 青春出版社
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感想 : 9
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  • Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784413230117

作品紹介・あらすじ

「なぜ、そんなことをしたのか!?」と、失敗の原因を部下に追及するのは逆効果!――自分は有能なのに部下が育たない、すべての上司へ。◎“なぜ”は部下の口を封じるだけ。 ◎シコリを残す説得とやる気にさせる説得は紙一重。 ◎反対意見の人の目ばかり見るな。 etc. 犯人捜しや原因追究をいくらしても、部下は育たない。どうしたら“その行動”ができるか、を伝えるほうが大切なのです。アドラー心理学の第一人者である著者の処女作『人を動かす人に29の切り札 有能なだけでは必ず孤立する』(1992年・小社刊)が、新規原稿を大幅に加えた再編集版として蘇る。

感想・レビュー・書評

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  • アドラー心理学を仕事に活かす上での導入には良い内容だと思う。「3週間で変わる」と銘打っているだけあって、サクッと読めるボリュームなのも好印象。アドラーの教えを要点を絞って、具体的な例を示してくれているものの、内容がやや薄く感じてしまった。とはいえ、自分自身がわかっちゃいるけど出来ていないことも多いなと感じたので、間を空けずにあと2回くらいは目を通して、実践してみて本当に変わるかどうかは試してみたい。

  • アドラー心理学とビジネスの繋がりをわかり易く書いてある本。マネジメントで大切なことや、勇気をくじくことは何の得にもならないこと。良いだしや信じて任せることの大切さを感じさせてもらう本。もっと関連した本も読んでみたい。

  • 自分としてはアドラーに学ぶ部下育成の心理学の方が読みやすくわかりやすかった。

  • リーダーとしてタイマンにならず部下の立場に目線を合わせて接する必要性を理解できた。また、ダメ出しではなくヨイ出しという考え方が初めて聞いた言葉で面白いと思った。部下に対して期待を出し惜しみしない という言葉に感銘を受けた。

  • 部下育成に悩みを抱えて苦労していたこともあり、
    どうやったら素直に楽しく仕事が出来るようになるか?
    そのヒントを教えてもらえた気がします。

    仕事というのはコミュニケーションが大半を占めるので、
    心理学を有効活用することが仕事の成果を上げるのに、
    一番効果が高いと個人的に考えており、色んな本を読み
    漁っていますが、「人は3週間で変われる」と冒頭で
    言われると、じゃあやってみようって気になります。

    自分でも出来そうなことが多く書かれていたので、
    実際にチャレンジして自分から変わっていこうと
    決意しました。

    【勉強になったこと】
    ・心理学的な大原理として、「ダメなところを追及する
     と余計ダメになる」という法則がある。
     人と会話するときにWhyを3回言うと、相手は人格
     否定されたと感じてしまう。

    ・なぜと迫れられると、50%くらいは嘘が混じる。
     これは追及から逃れたいという心理が生まれるから。

    ・いま求められるリーダーの視点
     ①未来志向
     ②Howを多く使う
     ③当事者意識+責任自覚
     ④楽観的である
     ⑤勇気づけを行う

    ・注意する際に誇張する際の根底にある感情は怒り。
     怒りの状態で注意しても、「そんなに怒らなくても」
     と真剣には受け止めてもらえなくなる。
      - 感情的な注意は相手のプライドを損ねる
      - 注意した本人も気分を害する
      - 周囲にもマイナスの効果がある
      - 部下が自分に都合の悪いことを報告しなくなる

    ・積極的に動く人は、放っておいても問題ない。
     くすぶっている人に対して勇気づけ・動機づけを
     行って、積極的に動けるようにするのが上司の役目。
     くすぶっている人は、
      目標がない・居場所がない
      ・何をやったらよいか分からない
     となにかしらの理由があるので、それを把握して、
     解消することから始めるのがよい。

    ・伸びている企業は「共同体感覚」的要素を
     大事にしている。共同体感覚とは、所属感・
     信頼感・貢献感といった感覚のこと。
     尊敬や信頼、協力、共感に導かれた円満な
     人間関係がスタートラインにあるので、
     こういった人間関係の構築から入るのが効果的。

    ・注意の与え方7原則
     ①1対1で注意する
     ②全体の中の一部に対して理性的に注意する
     ③相手の私的論理を重視する
     ④行為面にとどめ、人格面にまで言及しない
     ⑤"わたしメッセージ"を使う
     ⑥ルールにない限り罰を科さない
     ⑦次のチャンスを与え、中間チェックの時期を決める

    ・部下を育ててやる気を出させる4つのポイント
     ①期待を出し惜しみせず、正しく伝える
     ②場数を踏ませて、失敗の経験をさせる
     ③居場所を作ってあげる
     ④勇気づけをする

    ・勇気づけとは、相手に共感しながら相手に活力を
     与えることで、熱心で自立している人は、自分に
     対して勇気づけを行っている。

    ・勇気づけを習慣化するコツ
     ①感謝を表明する
     ②ヨイ出しをする
     ③聴き上手になる
     ④プロセス重視
     ⑤失敗を許容する
     ⑥"わたし"メッセージを使う

  • No.921
    1. 目的

    2. 得たこと

    3. アイデア

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著者プロフィール

1947年栃木県生まれ。早稲田大学卒業。1985年、有限会社ヒューマン・ギルドを設立。代表取締役。アドラー心理学カウンセリング指導者、上級教育カウンセラー。2つの大学のほか独立行政法人系の看護学校の非常勤講師を歴任。
著書は『マンガでやさしくわかるアドラー心理学』シリーズ(日本能率協会マネジメントセンター)、『人生が大きく変わる アドラー心理学入門』(かんき出版)、『男と女のアドラー心理学』(青春出版社)など多数。

「2017年 『看護師のためのアドラー心理学』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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