子どもの才能を伸ばす5歳までの魔法の「おしごと」

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  • 青春出版社
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  • Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784413232449

作品紹介・あらすじ

食器や食べ物を投げて遊ぶ、手洗いをやめず駄々をこねる、落ち着きや集中力がなく騒がしく走り回る、理由のわからないかんしゃく…一体何がしたいの! どうしてそんなことするの? 子育て中、そんなふうに思ったことはありませんか?
子どもは可愛いけれど、イタズラやかんしゃくに振り回される日々に疲れ果てて、投げ出したくなることもあります。でも実は、子どもに「おしごと」を与えてあげると、子育てのイライラは激減し、子どもの力を伸ばしてあげることもできるのです。怒って取り上げるか、それをおしごとに変えてあげるかで、子育ても、子どもの能力も人生も変わります。本書では子どもを伸ばし、親がラクになる「モンテッソーリ流・魔法のおしごと」を紹介します。

感想・レビュー・書評

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  • 「待っているから大丈夫だよ」「ゆっくりやっていいよ」これはなかなか言えないな…
    結局手を出してしまうことの、なんと多いことか。

    おしごと、というよりは遊びのものも多いけど、逆にいうと「なんだ、それでいいのか」と思えるものばかり。

    しかし料理関係は事前の準備が大事で、これがけっこう難しいんだよな…。そもそもキッチンを片付けないといけないし、リビングでやるといってもいったんオモチャとか片付けないといけないし、なんせやるまでに時間がかかってやる気がなくなってしまう。

    親がイマイチ楽しめないなら、いっそのことやめちゃうのもアリ。
    能力が伸びるとかではなくて、一緒にやった思い出が宝物になる。
    そんな言葉には勇気づけられた。

    事例もたくさん載っていた。
    できるものからやっていこう。

  • 1歳頃に関連書籍でインプットをしたまま記憶が薄れ始めていました。いろいろなことが上手にできるようになってきた3歳の息子に、どんなお仕事を提供できるか改めて勉強したくて手に取りました。

    忘れていた大切な原則など、思い出すことができました。

    以下内容メモです。

    ・小さな成功体験を積むことで自己効力感を身につけられる。
    何回かやったらできるようになるよ。悔しいね。の声かけで見守る

    ・感情コントロール力をつける
    例えば水仕事をなかなかやめない時。大人は汚れが落ちたら終わりだけど子供は違う。終わったら終わりにしてね。と言って見守る。
    そのように切り上げる方法を用意しておいても癇癪を起こす時は、「泣いた後に気持ちを切り替える」のプロセスで気持ちの切り替えがうまく行くようになる。今はコントロールを学んでいる最中なのだと割り切ること。
    癇癪を起こされたら、感情は受け入れ、行動を制限する。

    ・自分がイライラしてしまったら、落ち着いたらこっちにおいで。と言って離れる!

    ・急いでいるときこそ、待ってるよ。焦らなくていいよ。

    ・一度できたからって次もできるわけじゃない。

    ・キッチンのお仕事-調理器具の移し替え
    棚を開けておいて、そこに好きなものを出し入れさせておく。これだけでも視覚や触覚刺激になる。

    ・早く、と言いたくなっても時計を見て2分待ってみる。すると大体子供がやりたいことは終わっている。

    ・おしごとも、お父さんお母さんが楽しめなくなっていたら、いっそのことやめよう。
    子供にとって大事なのは、笑顔やリラックスした心。いろいろな教育法があるけれど、全部止めてもそれだけあれば大丈夫と言う位、親の笑顔は子供にとって大切。

    ・著者が振り返って、やって良かったと心から思えるのは、何かができるようになったと言うことよりも、娘たちと経験や感情を共有できた事。著者は子供が小さい頃から忙しく働いていた。著者にとって、お仕事の時間は意識的に子供に目を向ける時間でもあった。どんなに短い時間でも、その時間だけはと自分と約束し、スマホを置いて、テレビのスイッチを消して子供に集中した。子供は、短い時間でもいいから、自分だけに集中してもらう時間が必要だ。

    ・「子供は許す天才!いつだってやり直せる」
    子供を怒鳴って叩くことがやめられない、ふれられると嫌悪感を持ってしまう、など自分でコントロールできないほどの怒りや不安に潰されそうな方の相談を受けてきた。
    でも悩むということは愛情を持っている証。
    でも愛せないと苦しんでいるのなら、愛さなくていい。子供と同じ様に、あなたも大事。
    子供には、言葉だけでもかわいいね、いい子だね。と声に出せば、子供は素直に受け取るし、自分の耳にも入りそう思えてくることもある。
    子供は、ごめんね、と言えばいつでもいいよと言ってくれる、許す天才。今からでも遅くない。

    3歳前の息子にできそうな
    キッチンのお仕事
    ・和える
    ・すりこぎでたたく
    ・種取り(かぼちゃ、ピーマンなど)
    ・パンにジャムを塗る
    ・ハム、スライスチーズの型抜き
    ・スプーンで入れる
    ・ピーラー(3歳から)
    ・米を研ぐ、研ぎ汁で拭き掃除
    ・配膳する(お箸など)

    身の回り
    ・洗濯物たたみ
    ・お弁当つつみ

    運動
    ・タオルキャッチボール
    ・片足立ち(手を繋ぐ)
    ・起き上がりこぼし(両膝抱える)
    ・タオル平均台

    数や言葉
    ・階段を数える

  • 気持ちがふっと楽になった箇所の抜粋↓
    ---
    「かわいいね」「いい子だね」
     気持ちがこもっていなくても大丈夫。棒読みで、声だけ出せば大丈夫。
     自分で言った言葉は自分の耳を通して、脳に伝わります。気持ちがこもっていなかったはずなのに、ほんの少しだけ子どものことがかわいいと思えるから不思議です。
     そして子どもは必ずその言葉を素直に受け取り、うれしく思います。
    ---

    #子どもの才能を伸ばす5歳までの魔法のおしごと
    #丘山亜未

    子育て中だけど、この手の本はあまり読まない。
    読まないというより、渦中の人過ぎて、読んでいる心の余裕がない。

    日々、3人の乳幼児と超絶カオスな日々を送っていると、読書のような貴重な「自分時間」にも育児本を読む気にはなれないのだ。

    だから普段はビジネ
    わが家には積読されている育児本が山ほどある。そのほとんどが母からの「良かれと思ってのプレゼント」。

    でも、育児中の人が欲しいのは「育児マニュアル」ではなくて、実際の「手助け」だったり、「話を聞いてもらうこと」だと思う。

    少なくとも私は育児書をもらうと軽くプレッシャーに感じる。自分の育児の「間違ってる部分」を学術的に思い知らされるのは辛い。

    でも、この本には「心に残ったフレーズ」で紹介したように、ふっと心が軽くなる言葉があった。

    お母さんお父さんが笑顔でいることが一番。だから、笑顔になれないくらいなら、ここに紹介されている「おしごと」なんてやらなくてもいい、と著者は断言してくれた。

    どんな育児メソッドも「やったら尚良し」だけど、「やらなくても良し‼️」なのだ。

    そのスタンスは死守しよう。自分と子どもたちの笑顔のために。

  • フルタイムワンオペ双子育児、じっくりと我が子に向き合ってモンテッソーリ教育✨みたいな時間など取れぬと思い込んでいた。

    保育園登園してグズる娘を暖かく見つめ、
    「うんうん、そうだね、お母さん待ってるからね。」

    とじっくり待ってあげられない自分を責めていた。
    だってダッシュで保育園送って朝イチ会議出て時間内にデータ作成してアポ取りして…、帰宅したらしたでご飯作って食べさせてお風呂入れて寝かせて片付けして……1日24時間って何でそんなに短いんやoh my godよ…

    だがまぁ、出来ることだけでも心掛けて、心に留めておきたい。

    親が手が回らない副次効果として、過干渉になり過ぎず自分で率先してやってくれるようになったり、やりたい事に集中してくれるようになったという意外なメリットもある。あまりデメリットにばかり目を向けて悲観していても仕方がない。

    本の感想。
    前半は考え方の話、後半は実践例なのでアイディアとして頭に入れておくのに良き。まぁ、やってますよ、ってのが大半ではあるけれど。

    これからの子どもの人生のため、朝の2分待つくらい些細なもんさ。と、子どもを見送った後でなら思えるんだけどなー。現場は常に戦場。

  • 年齢別の日常生活で取り入れやすい「おしごと」が書かれていて参考になった。料理など日頃参加させていたが、どの程度ができるのかわからずに模索していたので一つの指標として役にたっている。
    モンテッソーリの概要については軽くしか触れられていないので、そもそもモンテッソーリとはを知りたい人には勧めないが、お家でのモンテッソーリを勧める上でやり方に悩んでいる人にはおすすめ。

  • 子供の成長に合わせて定期的に読み返したい。

  • 子供への向き合い方や年齢ごとのおしごとがわかりやすく記載されており、とても参考になった。

  • 3歳まで向けの内容だった。

  • モンテッソーリ実践法、「おしごと」の取り入れ方。

    なんでできないんだろう、言う事を聞いてくれないんだろう。まさに、私が毎日思っている事。
    「おしごと」をする事で子供の「やりたい」を叶えて親もハッピーになる、と言う話。

    やりたい事をやらせるって言うだけは簡単だけれど、こちらの気持ちと環境が整っていないと難しい。

    親の声がけをメモする、子供の良いところを書き出す、毎日ボディータッチをする、など親のワークもあります。

    「おしごと」の実践例もたくさんあるので、取り入れたい。

  • おしごと懐かしい。
    上手に取り入りていきたい。
    2分待ってみるのもよいと感じた。

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著者プロフィール

みらい教育アカデミー代表、モンテッソーリ教師。(株)エイチ・アイ・エスに就職後(株)ナイキジャパン、(株)ラッシュジャパン等、数社を渡り歩く。会社員として15年ほど勤務し結婚・出産。娘の入院生活をきっかけに、乳幼児の発達や育ちについて学びはじめる。知識が増えるごとに子育てが楽になったことから、近所のお母さんたちを自宅に招き、学びのシェア会を開催。次第に多くの方から問い合わせをいただくようになり、母親がいかに悩んでいるかを痛感。残りの人生を悩めるお母さんたちに捧げることを決意し、退職して乳幼児教室をオープン。
どうすれば親子が幸せに暮らせるかを模索する中、モンテッソーリの「平和は教育でしかなし得ない」という言葉に出会い、モンテッソーリ教師となる。「親子が自分らしく在りながら家庭が平和になる」ことを主眼とした学びと活動は、子どもにも母親にも寄り添いつつ的確なアドバイスがもらえると支持を得て10年で25,000組の親子にかかわる。
乳幼児教室は常に満席、子育て・教育セミナーはいずれも即日満席で常にキャンセル待ち。教育ジャンルの枠や垣根を超えた「おしごと育児」を広めている。

「2022年 『子どもの才能を伸ばす5歳までの魔法の「おしごと」』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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