図説 ここが知りたかった!山の神々と修験道

  • 青春出版社 (2024年8月9日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (192ページ) / ISBN・EAN: 9784413233736

作品紹介・あらすじ

富士山・高野山・出羽三山・金峯山・立山・木曽御嶽山・恐山・高尾山…日本人はいつ、どのようにして「山」を崇めるようになったのか! 生きる力を育む「山」の神秘とは!観音信仰、羽黒権現、火渡り、護摩焚き、鎖禅定…知られざる山岳信仰の源流をたどりながら、修行によって感得する「身心変容のワザ学」を紹介。…大好評の「図説 ここが知りたかった!」シリーズ第7弾。ふんだんな写真と図版で、判型も大きくなり、さらに読みやすくなりました。

感想・レビュー・書評

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  • 修行願望、苦行願望みたいなものがある。

    それって変身願望みたいだったり、実は自分をイジメ抜きたいというマゾヒスティックな感じもするが、とにかく、多少辛くてもやり切る試練みたいなものが欲しい、という感覚。ただ成果物が予め見えないと頑張る気はしないという条件付きにはなるが。案外、こうした欲求って皆んなも持っているらしく、修験道体験なんていうビジネス?も存在するらしい。私にとっては、走る事と読書。ただ、いずれも好きでやっているので、当てはまらないかも。ならば仕事が修行か、とも思ったがそれも別に、という感じで。

    修験道は山の宗教であり、修験者たちは山岳言仰に基づいて山で修行に励む。本書は、修験者たちが修行の場とした山について解説しながら、修験道を追う。夜中に山登りする、というだけでゾクゾクするが、色んな修行僧とすれ違うなら何か楽しそうだなとか、いや、夜中に図体の大きな人影はやはり怖いか、とか妄想している時点で、恐らく私はこの修行の辛さがまるで分かっていない。

    千日回峰行は、7年間かけて計一千日、山上と山下を巡る修行。礼拝箇所を巡り、ひたすら祈りを捧げ、一千日をもって満行とする荒行だ。

    峻険な山肌に約160メートルの鉄の大鎖がかけられており、その大鎖を頂上までよじ登っていく石鎚山の鎖禅定。絶壁から身を乗り出すことで仏の世界を垣間見、即身成仏を感得する大峯山。

    魅力たっぷり。いや、魅力を感じたらいけないのか。娯楽性を排し、嫌がりながら取り組むべきなのか。修行への向き合い方は難しい。

  • 今度は簡単すぎた。ちょうどいいのを探すのは難しい。

  • 修験道入門でありながら、知識で追いかけることが可能な奥の方まで、ガイドしてくれる良書◎

    監修者とされている鎌田東二氏の
    終活成果の一環かと思うが、これを引き継げる後継が
    居るのか?が不安視するほど濃厚だ。

    我こそは後継也。と言う輩は
    是非とも本書を読書し地方の祭りへ向かえたもれ!

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著者プロフィール

1951年、徳島県生まれ。國學院大学文学部哲学科卒。武蔵丘短期大学助教授。著書に『神界のフィールドワーク』『記号と言霊』(青弓社)、『翁童論』『老いと死のフォークロア』(新曜社)、『場所の記憶』(岩波書店)他。

「年 『記号と言霊』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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