精神分析理論と臨床

  • 誠信書房 (2001年6月10日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (270ページ) / ISBN・EAN: 9784414402001

みんなの感想まとめ

精神分析の核心に迫る内容で、言葉の力を重視する視点が印象的です。著者の北山修先生は、精神分析理論を明快に解説し、読者に深い理解を促します。軽い気持ちで手に取った読者も、彼の洞察力に感銘を受け、再読を通...

感想・レビュー・書評

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  • 【目次】

    はじめに

    Ⅰ 理論——とくに対象関係論

    1 精神分析の理論
    心のための理論/精神分析理論のいくつかの特徴/技法論

    2 対象関係論の展望
    はじめに/英国以前と英国以外/クラインの内的対象論/フェアバーンの〈対象-自我〉関係論/バリント——対象関係論対欲動論/ウィニコット——環境決定論/ビオン——治療者の包容力/おわりに

    ●資料1 ウィニコットの生涯と仕事
    ●資料2 マーラーの分離・個体化理論
    ●資料3 エリクソンの発達理論

     Ⅱ フロイトから学ぶ

    3 フロイトの症例「ドラ」から学ぶ
    はじめに/治療報告/その後のドラ:フロイトへの批判/ドラから学ぶ/さいごに

    4 フロイトと「鼠男」について
    はじめに/これまでの批判/フロイトの態度の意義/負債と罪意識——支払うことをめぐって/さいごに

    ●資料4 フロイトの生涯

     Ⅲ 無意識の言葉

    5 言葉と夢の関係
    はじめに/精神分析学と言語学の間で/夢の言語/治療者の話し方/さいごに

    6 身体と言葉:「からだの声に耳を傾ける」
    身体言語/治療経過/心理的治療者にとっての身体

    7 自分の生成と過去:「抱えること」と「本当の自分」
    依存の事実/育児環境の歴史/移行の危機/「ホウルディング」の連続性/「本当の自己」を取り扱うとき/おわりに

     Ⅳ さまざまな臨床問題

    8 神経症
    はじめに/症状と症状形成過程/心因を解す/症状形成の構図/類型論/さいごに

    9 「性格的困難」のための覚え書き
    診断、あるいは見立て/人格障害の種類/その病理と理解/治療のために/臨床家の生活

    10 思春期の危機
    移行と危機/危機の分析/さいごに

     Ⅴ 言語的治療の実際

    11 精神療法の実際
    精神療法の実際/〈私の精神療法〉の実際/治療者の実際/治療の実際

    12 言語活動としての診察、そして人生物語の紡ぎ出し
    依存と言葉/オーラル派への回帰/コトの始まり/筋書きの私的な紡ぎ出し/さいごに

    13 「見立て」のために
    はじめに/力動精神医学の診断/面接方針の二重性/見立ての文学/さいごに

    14 言語的理解:複数の糸を織り込んで
    はじめに/三本の糸/表現の発見と使用/理解の一例

    15 治療の場:開業精神療法の視点から
    開業クリニックの経験/小さな設定のこと/おさまりの悪さ/診断と見通し

    16 臨床心理学者の医学的理解について
    はじめに/精神分析における医師と非医師の問題/サイコロジストのための薬物療法の「常識」/うつ病の場合/さいごに

    Ⅵ 文化、倫理、研究

    17 ナルシスの体験
    ナルシシズムとナルシス神話/取り巻き/相称性の美/見るなの禁止/国語の発想に現れたナルシシズム/さいごに

    18 精神療法と倫理
    はじめに/三角関係モデル/密室の三角関係化/制度としてのスーパーヴィジョンと教育分析/倫理規定/守秘義務/さいごに

    19 精神分析の論文と書き方
    はじめに——エッセイと論文/臨床体験が論文になるときの変質/先達の解決/日本語を生かす/さいごに——私の工夫

    あとがき

  • 基本を学ぶには、是非。とはいえ、何度読んでも思慮深い。

  • 再読。
    「誕生日にもらったプレゼントのことは覚えていても、その【場】が守られて与えられていたことは覚えていないものだ」というフレーズが印象的。北山先生は語りもいいけど文章もいい。

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著者プロフィール

京都府立医科大学卒業、医学博士。ロンドンのモーズレイ病院およびロンドン大学精神医学研究所で卒後研修。帰国後、北山医院(現・南青山心理相談室)院長。九州大学大学院人間環境学研究院および医学研究院教授、国際基督教大学客員教授、白鴎大学副学長を経て、現在、北山精神分析室で個人開業。

九州大学名誉教授、白鷗大学名誉教授。前日本精神分析協会会長、元日本精神分析学会会長。国際精神分析協会正会員。

主な著書:『悲劇の発生論』『錯覚と脱錯覚』『幻滅論』『劇的な精神分析入門』『覆いをとること・つくること』『最後の授業』『評価の分かれるところに』『意味としての心』『定版 見るなの禁止』ほか多数。

ミュージシャンや作詞家としての活動でも知られる。

「2021年 『コロナと精神分析的臨床』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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