構成的グループ・エンカウンターの原理と進め方 :リーダーのためのガイド
- 誠信書房 (2001年8月10日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (262ページ)
- / ISBN・EAN: 9784414403510
感想・レビュー・書評
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以下、印象に残った部分を。
自己疎外とは、周囲に合わせたり周囲とうまくやっていくために、変わった人だと言われたくないので、ほんとうの自分の感情を抑圧してしまっている状態のことである。過剰適応している心理状態のこと
自己発見とは、自己盲点に気づき、それを克服すること。自己盲点とは、まわりの人々は気づいているが自分は気づいていない自分自身のこと
人間は枠組みがあったほうが自由になれる場合が多い。自己表現、自己主張を促進する
SGEを体験した人がおもしろかった、楽しかったというだけでよいか。これだけでは十分とはいえない。
いくつかのエクササイズを体験したときに、メンバーのほとんどがあるいは全員がおもしろかったとか楽しかったとかいう反応をしたときにはそれはむしろメンバーが周囲に合わせたり同調している反応であると考える
グループエンカウンターでは、行雲流水、あるいは個性尊重、来読者中心という美名のもとに状況任せやメンバーまかせにしてはならない場面がある
かしこまってありきたりのことを語り合うのは時間の浪費である
自分は自己開示できないのに、メンバーにそれを期待するのは不誠実である
人に笑われるのではないかという危惧を持つから気がひるむのである。この器具の乗り越え方は二つある
もっと上手な言い方ができなかったかと悔やむことがあるが、こういうことにこだわっているというべきことが言わなくなる。私心がなかったのだから勘弁してと割り切り、次回から表現を工夫すればよい
いくら慎重にしても、悪意があんくても、心を害する発言をしないとも限らない。それは人間やむをえない
ねらいを自覚しないままエクササイズを実施するリーダがいる。
教育のプロとして、まず身に着けるべき技法はグループの扱い方に関するものである。学級経営にせよ、対話のある授業にせよ、特活指導にせよ、道徳教育やなんにせよ。
グループは人が集まっているだけではそうとは言えない。①感情交流 ②役割関係
気が弱い円満主義者にはリーダーは務まらない
カウンセリングをすると、人に「~させる」というのは態度が権威的であると反論する人がいる、このコメントにひるむようではリーダーは務まらない
人にむかって「~すべきである」と告げるのをためらうようでは教育者になれない。
受容という名のもとに、ニコニコしているだけではつとまらない
構成的とは、「枠を与える」という意味であるから、枠からはみ出すメンバーにはノーといえる気の強さがリーダには必要である
自己主張能力をつけるには、失愛恐怖からの脱却がいる。こんなことを言えば、恨みをかうだろうなぁと気にすることを失愛恐怖という。これがあると、言いたいことが言えない
自分の本当の感情に対面する誠実さを失わないように心掛けること
防衛機能が働くから、いいわけや前置きが長くなる。結論がメンバーの失笑を買った場合には、メンバーに教えを乞えばよい
自己開示は人生の哀感である
本音をどのように扱われるかは未知のこと
他人の評価的で思惑あり気なまなざしに服従しなかったからといって、この世の中が八方ふさがりになるわけではない
自己開示はパーソナリティーが健全であるしるし。不適応をきたしているひとは自分を開示することがなく、その結果として、自分自身をも知らない人である
自己開示には抵抗がつきものである、肝っ玉の据わった人でもしばしばかっはばかることはある
自己開示をエンカウンターに求めはするが、させるものではない
エクササイズはフレームであり、フレームの中で自己開示を誘発する詳細をみるコメント0件をすべて表示