水に映った月 (クリスタル文庫 35)

著者 : かわいゆみこ

• 光風社出版 (2000年12月1日発売)

作品紹介・あらすじ

大英帝国の栄華と威信を頑なに守るパブリック・スクール-それは思春期の少年達から成る歪な世界。将来を保証する自治組織の役員の地位を得るために数々の陰謀が渦巻く中、密かに想いを寄せていた幼なじみよく似た下級生・ブライトにロレンスの心は傾いていく…。その気持ちは恋だったのだろうか…。

感想・レビュー・書評

[hitsujimaruさんの感想 · 2019年3月10日]

このジャンルが出始めた当時の王道、って感じがしました。全寮制のパブリックスクール、背徳の恋、行き着く先。
残念ながら私にはロレンスは、ブライトのように相手を想っていた訳じゃないように見えます。勿論ウェルザーの代わりにしていた訳ではないと思うけど。小さいときの厳格な家庭での生い立ちから、甘えたい受け入れられたい求められたいっていう基本的な要求をなぞり直してるのが大きいような。もう少し時代や環境が違えばゆっくりと関係を育てていけたのかもしれない。

[sancayaさんの感想 · 2012年9月15日]

英国パブリックスクールが舞台の悲恋ものです。

作者さんが好きなものを詰め込んだような印象を受ける作品なので、人によってはものすごく拒否反応をしめすかも。
ただ、私はものすごくこの作品が好きで、一度手ばなしたものの、もう一度買いなおしたほど好きです。
ロミジュリのような、といったらわかりやすいかと思います。
パフリックスクールものにありがちな展開ですので、June好きな人向け、でもあるかな。
ラブラブえっち、なものを好きな人にはおすすめしません。

個人的にはカバーデザインがやぼったいので、ものすごく損していると思います。
装丁を変えて出版し直してくれないかな…。

[ゆきさんの感想 · 2006年7月24日]

借り物。1930年代のパブリックスクールのお話。パブリックスクール・・・・。もうどんな内容かわかりますね・・・。結果としては・・・バットエンドっぽい。くっ付いたけど、最後の選択肢間違えちゃったよ〜的な。