メッセージ (クリスタル文庫 37)

著者 :
  • 光風社出版
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  • Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784415088068

感想・レビュー・書評

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  • 2010.02.20. この本を読むのはつらい。どうなるかわかってるから、つらいし、怖い。さちのちゃんの小さなメッセージ。さちのちゃんのことがあって、魚住くんは人間に近づくんだと思う。つらいけど、つらいから余計にそのことを忘れないで、抱きかかえて生きていくことにしてほしいよ。

    2005.10.06.この、さちのちゃんのエピソードが1番つらい。ミッキーの葉書。つらいよう。幸せを求めないふたりの不思議な関係が、もっと続いたら、きっと幸せなのに。

  • 魚住くんシリーズ3巻。

    ■メッセージ

    久留米と魚住の関係が微妙(恋愛的に)な状態の中、
    魚住くんシリーズでは大きい転換期と言える
    さちのちゃんのお話です。

    周りとの関わりの中で、感情を取り戻しつつある魚住。
    人の優しさ、食べ物の美味しさ、風景の美しさ。
    そういうものを感じ取れるようになってきた矢先に、
    再び絶望を味わってしまう。
    感情と言うのはいいものばかりではありませんから、
    仕方がないとはいえ、これはきつい。

    さちのちゃんには幸せになって欲しかったな…。
    さちのちゃんから久留米への葉書はボロ泣きしました。
    そんなささやかな願い、いくらでも叶えてあげたかった。
    そして二段構えのメッセージに更にやられました…。


    ■あの青の中にいた

    絶望からゆっくり立ち直っていく温かな話。
    やっと家族のことの思い出を振り返って
    泣けるようになってよかったな~、
    おじいさんたちともいい関係になってよかったな~
    なんてほのぼのしてたら…。

    oh、最後でBL。
    そうだった、これBLでした。

  • 痛い。辛い。切ない・・・そんな負の感情満載な本。でもそんな中でも前を向いて歩いていかなければならない、とか、小さな幸せ、とかを見つけていけたかのような作品。

  • 魚住にようやく暖かい光がみえたかな、、、って思ったら、なんて辛いの。
    でも今までの魚住だったらこういう反応はしなかったはず。確実の彼の中で何かが変わってきてる。そのための1冊だったのか・・・な?

  • 魚住君シリーズ 第3弾。
    だんだんと変わっていく、魚住くん。
    最大の難関をどう乗り越えるか・・・
    感情表現ができない魚住くんがしだいに感情を取り戻していくには、
    久留米が不可欠ですね。
    そして、ある少女の死を境に、久留米との関係がまた近づきます。
    そろそろ、久留米も年貢の納め時?
    ウカウカしてると、ちょっかいかけてくる人出てくるから、
    早々に手を付けとかないと・・・などと、もどかしい思いです。

    サリームもマリちゃんも濱田さんもお祖父ちゃんも・・・
    みんないい人で暖かい。
    魚住くんと久留米が今後どうなるのかワクワクです。

  • この、手首から指先がプルプルする感じ。
    ツボに入って痺れる感じ。ひゃー。きゅんきゅんする。
    文庫版は表紙もダサいし副題も古めかしくて厭なんだけど。まぁ仕方無い。

  • 魚住くんシリーズ3冊目。
    うううううううううううう痛い…………痛いよう……うううううう。
    もう…言葉にならない…さちのちゃん…ううう…。皆それぞれが何かを抱え、もがき、それでも進む。もう無理。
    感想とか書けない。読んでくれとしか言えない。青の記憶と久留米が居て良かった。

  • 魚住くんシリーズから "メッセージ" をMy殿堂へ

    BL読むのってファンタジーだったりエロだったり、
    いちゃいちゃラブいのを読んでほっこり(?)したい、と思って手に取るので、
    トラウマ系だったり、「泣きました」みたいな本は意識して手を出していなかったのですが、食わず嫌いはいけないな、と。

    この本に出会ったのが遅かったのが幸いで、全巻一気読みすることができましたが、オンタイムの読者だったら、途中で放棄してただろうな、と思うほどの展開です。

  • さちのちゃんに「おかあさんになって」と言うのが、後ですごく心に染みる展開。魚住君の哀しさがたまらないです。久留米とも一気に差をつめた感があります。

  • 抜け駆けしたい!って気持ちはわかっちゃうなあ・・・
    私はそこまで追い詰められたことはこれっぽっちもないけど。

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著者プロフィール

東京都出身。2000年、「魚住くん」シリーズ第1作となる『夏の塩』でデビュー。以降、多彩なテイストの魅力的なボーイズラブ作品を世に送り出している。代表作としては「交渉人」「漫画家」「Nez〔ネ〕」各シリーズなど多数。榎田ユウリ名義でも「宮廷神官物語」「カブキブ!」「妖き庵夜話」「死神」各シリーズなどを発表し、読者から熱い支持を得ている。

「2022年 『threesome』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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