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Amazon.co.jp ・本 (160ページ) / ISBN・EAN: 9784415314778
感想・レビュー・書評
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天文学に興味を持った初心者向けの本だ。難しく考えがちなこの分野について楽しく覚えられるしかけが多くて読みやすかった。特に流星群とオーロラと天の川銀河を見たくなった。
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各季節ごとに、黄道12星座を含む代表的な星座の見つけ方とそれにまつわる神話を紹介している本。後半では南半球から見える星座や、太陽系の惑星、流星、星雲などのトピックも扱っている。右ページに文章での説明、左ページに星空の写真が載っていて、大人女子を想起させるような、透明感のある瀟洒なデザインとなっている。まるでプラネタリウムで解説をしているかのような文体で、読むだけで安らぎを感じられる点がこの本の特徴である。ただし、図鑑を称する割には文章で魅せる内容となっていて、写真・イラストを楽しむというよりは読み物としての側面が強い。
本書から学んだこと
- 昔、ギリシャにカリストという美しい妖精がいた。ゼウスはカリストとの間にアルカスという子どもを作ったが、ゼウスの妻ヘラが怒り、呪いでカリストを熊に変えてしまう。熊にされたカリストは森で暮らしていたところ、ある日アルカスと再会する。しかし、アルカスはその熊が母親だと気づかず、弓矢を向ける。これを見つけたゼウスは、アルカスを小熊に変え、大熊と一緒に空に放り上げて星座にした。おおぐま座の尻尾(北斗七星の柄の部分)が長いのはこの時に振り回されたためだとされる。
- 乱暴者のオリオンはこの世で誰よりも強いと豪語していた。これを聞いた神々は、オリオンを懲らしめるためにサソリを送った。オリオンは足で踏み潰そうとするも、逆に刺されて倒れてしまった。オリオンはサソリが苦手となったため、オリオン座とさそり座は遠く離れ、同じ夜空で見ることができない。
- 春分の日や秋分の日は「昼と夜の長さが同じ日」と思われているが、実際には日の出から日の入りまでの時刻は12時間より少し長い。これは日の出・日の入りの時刻の決め方の問題であり、見かけの太陽の大きさの分だけ余計に時間がかかるためである。
- ぎょしゃ座のカペラ、おうし座のアルデバラン、オリオン座のリゲル、おおいぬ座のシリウス、こいぬ座のプロキオン、ふたご座のポルックスを結ぶ六角形は「冬のダイヤモンド」と呼ばれる。 -
ざっくりと星座を北半球の四季ごと、南半球、天体で、さらにメジャーなところの星の物語を写真付きで紹介した本。
あまり星座について詳しくはないが、それでも写真を見るだけでも軽く楽しめる手頃なものである。
毎回こう言った星座の本をみるにつけて、古代の人の想像力と、その観察力から導かれた星の周期等を実生活に生かしている知恵に脱帽である。 -
神話についてもっと詳しく知りたかったのでちょっと物足りなく感じた。文章は読みやすかった。
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星空から星座を見つけられるようになりたくて、いろいろと星座関連の本を比較中。
位置関係や目立つ星からの探し方などがありわかりやすいです。
ですが、他の星座の本2冊とwikiと比べながら読むと神話の部分が結構アレンジされているようでした。
子ども向けに柔らかい表現にしているというのではなく、詳細が少し変わっていることが多かったです。
(例:オルフェウスは殺されたと他では書かれているが、こちらでは自ら川に飛び込んだ、となっていました。)
ギリシア神話の元々のものとはまだ比較していません。
ですので、ギリシア神話を読むのはハードルが高くて星から入ろうと思っている人はこれ一冊で済ますのは不安かなと思いました。
元からのお話から部分部分改変はあるものの、神話の量のバランスはちょうどよいです。
その分星の説明は少し少なめです。(例:はくちょう座のアルビレオが二重星と、他の本は記載されていましたがこちらでは特に言及なし)
ギリシア神話だけでなく、奄美大島で伝わっているお話などものっていて、おもしろいです。
文章はとても読みやすいです。
レイアウト:〇
季節ごとの星図のデザイン:〇
星座の見つけ方の記載:〇
神話の量:〇
星座の中の星団などの解説量:△
同じ写真で星座線ありとなし両方記載:× -
きれいな写真やかわいいイラストとともに、季節ごとの星座やそれぞれの星座にまつわる神話を紹介している。
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星空を見に行きたくなった。季節毎の星空の様子、星の見つけ方や覚え方、神話についてよくわかります。小中学生程度の理科の基礎的知識があれば、星座探しはこの1冊で足りるでしょう。私は小学生向けの天文学図鑑も併せて読むことにしました。
著者プロフィール
永田美絵の作品
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