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Amazon.co.jp ・本 (312ページ) / ISBN・EAN: 9784415320892
みんなの感想まとめ
鉄道に関する文字の世界を深く探求する本書は、駅名標や車両に使われる書体に焦点を当て、その背後にある文化や歴史を丁寧に解説しています。単なる趣味の読み物ではなく、学術的な視点も取り入れられており、読者は...
感想・レビュー・書評
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何事にも幅の広さと奥の深さはつきものだけど、やっぱり鉄道って伊達じゃない。駅名標や車両に記された文字の書体だけをテーマとして、本が1冊出てしまいました。深い。あまりにも深い。「趣味の読み物」の体裁を取ってはいますが、これはもうひとかどの学術研究書です。
特に、須田寛氏(元・JR東海社長)のすみ丸ゴシックに対する情熱と執念は凄まじいものがあり、品川駅の駅名標を一夜で差し替えた話など、感心を通り越して背筋が凍ります。そこまで固執しておきながら、書体を完成させた職人さんと本書の取材を受けるまで面識がなかったのだそうで。お互い徹底したプロ意識の持ち主だったのでしょう。名前も顔も知らなくても、文字を通じて心を通わす。美学です。
何気なく眺めている看板や標識にも、それぞれに込められた物語があり拘りがある。なんだか世の中に対する意識も変わりそうな、アジのある1冊です。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
字体を見るのが好き、くらいの動機で読み始めたら奥が深かった。過去の規程の変遷、実際に携わった文字職人さんの工夫、鉄道会社側の理解者の存在など。交通網と人口の発展で情報を統制する役割も担っていた。視認性と色も大事。たしかになあ。
本には文化としてどう残すべきかまで見解が書かれていた。独自の形は独自の印象で人々の記憶に刻まれる。のっぺりした字体より、味のある鉄道文字が残ってほしいなあ。 -
勉強になるし、とてもおもしろかった。文字に詰まった思いとこだわりがすごい。
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デザインに詳しい知り合いに紹介したら「これで1冊の本になるの!」と驚いていた、文字のデザイン、しかも鉄道の、というコアな世界の本。
鉄道ジャーナル誌の連載をベースということもあり、インタビューを中心にしっかりと書かれていました。 -
鉄道等の公共機関の「フォント」は確かに統一されれば見やすく、分かりやすく、キレイにみえる。それがうまくいかないことや先人たちの苦労が分かって面白い。
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2016年2月刊。国鉄時代の駅名票や車体番号などの、独特の文字。その頃の文字は、職人による「手書き」だった。手書きでありながら、字体の統一が保たれるように工夫が施された国鉄独自のフォント。それが「すみ丸ゴシック」。今でもJR東海の駅名票やLED表示器のひらがなには、この独特のフォントが継承された形で生き残っている。◆【引用メモ】(JR東海の場合)新幹線の駅名票は漢字が大きく表示されています。(中略)乗客が車窓に注意をして見れば通過中の駅がどこかわかるようにするには、ひらがなではとても無理です。(p.60)
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