子どもと家族のためのADHDサポートブック

  • 成美堂出版 (2022年6月29日発売)
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Amazon.co.jp ・本 / ISBN・EAN: 9784415331423

作品紹介・あらすじ

ADHD(注意欠如・多動症)の子や、その疑いのある子を理解し支援するための一冊。
適切な対応、生活環境の工夫、周囲への理解の求め方などを、たくさんのイラストと図解で詳しく解説。
幼児期から思春期以降までの幅広い年代に対応。
子どもの可能性を伸ばすヒントが満載!

感想・レビュー・書評

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  • 彼女はひとりで4人の子どもを育てている。
    今年の10月に長い長い検査の結果、発達障害(ADHD)の診断を受けたと連絡があった。
    子どもはまだ5歳。彼女はとにかく忙しく、日々の生活に追われている。私は遠く離れた地から、彼女の力になりたくて本書を選んだ。

    本書は、150ページほどのコンパクトな本でイラストが多く、よりわかりやすい。
    赤ちゃんのころの気になるサインから、思春期、青年期までをサポートしてくれて長期的に役立つ本だと思う。
    内容もありがちなケース別で、どうすればいいか、やってはいけないことなど、今困っていることの解決に直結するのがうれしい。

    なんでも平均的にできることを強いられるストレス、苦手なことがうまくいかないことによる劣等感はつらい。
    子どもの「強み」を持つことは生きる上でとても大切だと思う。

    発達障害を持つ子どもに「強み」を身につけるためのヒントが満載の本書は、今問題をかかえている子どもに可能性を感じさせてくれる心強い本だと思った。

    最後に一言。
    彼女が発達障害だと診断を受けた時に、そのことを幼稚園に伝えた時「家庭できっちり躾をやり直して下さい」と言った園長に言いたい。
    本書では、「ADHDは本人のせいではなく、保護者の育て方に原因があるわけでもなく、脳の機能的な問題です」と書かれている。
    本書で得たものを、私なりに彼女に伝えたいと思っている。

    • ミユキさん
      アールグレイさん、コメントありがとうございます。
      連絡がある時には、話を聞いているうちに彼女が泣き出してしまうので、つとめて明るく気持ちを奮...
      アールグレイさん、コメントありがとうございます。
      連絡がある時には、話を聞いているうちに彼女が泣き出してしまうので、つとめて明るく気持ちを奮い立たせています。
      息子さんは、周囲の人たちに恵まれていたんですね。私もうれしくなりました。
      まだまだ読む予定の本が渋滞していますが、さっそく「ひまわり」もその中に入れたいと思います。
      あたたかいコメントありがとうございました。
      2024/12/22
    • ミカンさん
      おっしゃる通りだと思います。
      出来ない事、苦手な事をサポートするのが教育ですね。
      おっしゃる通りだと思います。
      出来ない事、苦手な事をサポートするのが教育ですね。
      2025/02/01
    • ミユキさん
      ミカンさん、こんにちは。
      コメントありがとうございます。

      出来ない事ができた時の喜びは、自信につながりますよね。とても大切なことだと思いま...
      ミカンさん、こんにちは。
      コメントありがとうございます。

      出来ない事ができた時の喜びは、自信につながりますよね。とても大切なことだと思います。
      2025/02/01
  • ADHDって名前は聞いたことありますが、具体的な症状は知らなかったので、非常に勉強になりました。

  • ADHDの子どもだけではなく、すべての子どもたちにこんな対応ができたらいいなと思います。
    図解でとてもわかりやすかったです。

    • 川野隆昭さん
      今の子育ては、前の世代の諸先輩の知識と経験だけでは、対応しきれないところがあると思われますので、本書のようなガイドブックは、子育てに悩まれて...
      今の子育ては、前の世代の諸先輩の知識と経験だけでは、対応しきれないところがあると思われますので、本書のようなガイドブックは、子育てに悩まれておられる方々にとっては福音だと思います。
      僕自身は、妹の子どもをただ、甘やかしただけで、何も大きな事は、言えないのですが…。
      2022/07/04
  • 全体像がまとまっている感じはするが、他の本の方がまとまり・情報量・具体例で優位だった。

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著者プロフィール

1945年,さいたま市生まれ。医学博士・薬学修士。北海道大学医学部卒。東京都東村山福祉園医務科長,東京都立梅ヶ丘病院院長,東京都立小児総合医療センター顧問等を経て,(一社)日本児童青年精神医学会監事,(一社)日本自閉症協会会長,(一社)日本発達障害ネットワーク理事長,(社福)正夢の会理事長,強度行動障害医療研究会世話人代表など。主な著書として,『発達障害の「本当の理解」とは』(金子書店,2014年),『発達障害 早めの気づきとその対応』(中外医学社,2012年),『専門医のための精神科リュミエール19 広汎性発達障害 責任編集(松下正明他総編集)』(中山書店,2010年),『図解 よくわかる大人のアスペルガー症候群 発達障害をつなぐ心を考える』(ナツメ社,2010年),『臨床家が知っておきたい「子どもの精神科」第2版』(医学書院,2010年),『発達障害の診断と治療』(診断と治療社,2009年),『日常臨床で出会う発達障害のみかた』(中外医学社,2009年),『子どもの表情・しぐさ・行動がちょっと変だなと思ったとき読む本』(主婦と生活社,2007年),『思春期のこころの病気――不登校,いじめ,キレる,ひきこもりなどに,どう対処すればよいか』(主婦の友社,2002年),『広汎性発達障害の子どもと医療』(かもがわ出版,2004年),『子どもの表情・しぐさ・行動がちょっと変だな?と思ったとき読む本』(主婦と生活社,2007年)。監修として,『これでわかる自閉スペクトラム症』(成美堂出版,2020年),子どもと家族のためのADHDサポートブック(成美堂出版,2022年),『発達障害のキーワードとキーポイント』(金子書店,2016年),『発達障害者支援の現状と未来図』(中央法規,2010年),『専門医に聞くアスペルガー症候群』(日本文芸社,2010年),『小・中学生の「心の病気」事典 気持ちがラクになる! 症状と原因がよくわかる』(PHP研究所,2009年),『AD/HD(注意欠陥/多動性障害)のすべてがわかる本』(講談社,2006年),『子どもの心の病気がわかる本』(講談社,2004年)。編集として,『ケースで学ぶ 子どものための精神看護』(医学書院,2005年),さらに共編として,『今日の精神疾患治療指針』(医学書院,2012年),『現代精神医学事典』(弘文堂,2011年),『自閉症治療スペクトラム――臨床家のためのガイドライン』(金剛出版,1997年),『知りたいことがなんでもわかる 子どものこころのケア――SOSを見逃さないために』(永井書店,2004年)。また,共監訳として,『児童青年精神医学大辞典』(西村書店,2012年),アリソン・マンデン他『ADHD注意欠陥・多動性障害――親と専門家のためのガイドブック』(紅葉誠一訳,東京書籍,2000年)。

「2023年 『児童期・青年期のADHD評価スケール ADHD-RS-5【DSM-5準拠】』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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