孤独にならない老い方 (成美文庫 た17-8)

  • 成美堂出版 (2021年10月19日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (256ページ) / ISBN・EAN: 9784415402680

作品紹介・あらすじ

人は本来、一人です。
家族がバラバラなのは不幸だ、昔の友人と疎遠になって孤独だと嘆くのではなく、「今、この時が幸せなんだ」と思えるようにすることが大事です。
本書は、孤独についての考え方を変え、新しい幸福感をつくるための具体例と先人の知恵を紹介しています。

感想・レビュー・書評

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  • 孤独とつくタイトルの本が増えたきがする。つい手に取ってしまうのは、そんなに先ではない将来の予習をしてみたくなるからだ。

    この本は孤独というタイトルだけど、孤独と言うより老いていく自分の心と身体について、気の持ちようをといてくださるような本だった。

    孤独だけで言えば、孤独でも幸せな人もいるし、友達や家族が多い人が幸せだと言うこともあろう。
    この本の中にあることで、このページではこう言ったけど、このページではその反対が書いてあるということが気になった。それでも世の中そんなこともあろう。いつも答えは同じではなく、それに対処する考えを持てて、自信を持つことができればそれで良い。

    以下は良かった部分
    ネタバレ含みます。

    ✴︎あれこれ思い出しすぎないのが、過去とのよい付き合い方
    多くの思い出は心を苦しめる。
    過去には嫌な記憶が無数にあります。思い出して、不愉快になったり、なぜ自分はあんなことをしたのかと自己批判することも多い。

    そう、ふとしたことで思い出さない方が良かったと思うことを回想してしまう。大体は自己嫌悪、あの時私はなぜそんなことをしてしまったのか、もっと別の方法があったのではないか…そう思ったら沼である。


    ✴︎世の中には3種類の友がいる。
    君を慕う友、君を忘れる友、君を憎む友である。
    モラリスト シャンホール



    ✴︎二度と会わない人間は、死んだ人と同じだ。
    歳をとると、もう会う事は無い人間が増えます。そんな人間に傷つけられた過去に苦しめられるのは、記憶と言うゾンビを相手に消耗戦をしているのと同じです。

    ゾンビと消耗戦をしても仕方ないので切り替えごできるヒントを探そう!

    ✴︎不安を手放し、「なるようになる」と腹をくくる。
    大切なのは決して不安になりすぎないこと。すべての事は、時が来ればうまくいく。小説家ヘンリー・ミラー
    放っておきなさい。何とかなります。
    将来どうなるかは誰にもわかりません。心配したり恐れたりしても、自体は解決しないのです。

    一番はこれですよね。
    不安の沼…。

    ✴︎焦らずに「長い目で見る」賢さを磨く。
    その時は不幸だと思っていたことが、後で考えてみると、より大きな幸福のために必要だったということがよくあるの。ピアニスト フジコ・ヘミング

    長くはない将来の時間に、長い目で見ようと思えるか…それでも俯瞰して長い目で見れるよう訓練したい!

    ✴︎脳は使ってはいないときには、眠りの脳波を出しているのです。つまり、意識していない部分の脳は眠っていると言えるのです。目をつぶったら「自分は眠っているのだ」と思うことが肝心です。

    眠れない、覚醒してしまう、そんな悩みは多くの方から聞きます。そしれ私もその域になりました。
    ハッと意識が戻ってしまった時、私は眠っているのだと思うことにする。これがこの本から学んだ一番の知識かな笑

  •  60過ぎで亡くなった友人がいます。出世を別にした友人だったと思っています。髭の濃い男でした。「死んだ人は年を取らない。いつも若い」、本当ですね。私の友人も、向田邦子さんも若いままです。毎朝、髭を剃る時、友人を思い出します。高田明和「孤独にならない老い方」、2021.11発行。縁が尽きた人とは無理につき合わない。兄弟や旧友は昔と違う人になっている。近くにいる気心の知れた人と多くつき合うようにする。同感です。人といつでも交流できることは、幸福の一代条件。そして、年を取ると、男女間の友情が持てるようになる!

  • おそらく初めて高田先生の著書を読みましたが、わかり易く新たな気付きを頂きました。感謝

  • (図書館で借りた本)
    読み始めた(2月5日〉〜読み終わった(2月10日)

    文庫本サイズだけど文字が大きめで読みやすい。
    著者はお医者さんだか、難しい言葉など無く、著名人の言葉などを引用している。
    とは言え、返却日に半分くらい読んだので、大きなことは書けないが、老いてからは、完璧な人生、体調などは期待せず、「もっと、もっと」ではなく「もう」の中庸な生き方をしていく、と認識した。

  •  
    ── 高田 明和《孤独にならない老い方 20211019 成美文庫》
    http://booklog.jp/users/awalibrary/archives/1/4415402682
     
    (20231114)

  • 「今、この時が幸せなんだ」と思えるようにすることが大事です。孤独についての考え方を変え、新しい幸福感をつくるための具体例と先人の知恵を紹介。【目次】
    第1章 思い出と語らって生きる
    第2章 家族のきずなを温めて生きる
    第3章 一人を楽しんで生きる
    第4章 友と再び出会って生きる
    第5章 心を乱されずに生きる
    第6章 愛の力を見直して生きる
    第7章 時の流れを味わって生きる
    第8章 人生の法則に即して生きる
    第9章 病気と痛みを遠ざけて生きる

  • 【蔵書検索詳細へのリンク】*所在・請求記号はこちらから確認できます
     https://opac.hama-med.ac.jp/opac/volume/460439

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著者プロフィール

1935年、静岡県生まれ。慶應義塾大学医学部卒、同大学院修了。医学博士。ニューヨーク州立大学助教授、浜松医科大学教授を経て、同大名誉教授。専攻は生理学。日本生理学会、日本臨床血液学会などの評議員も勤める。
89年、中国科学院より国際凝固線溶シンポジウム特別賞を受賞。
91年、ポーランドのビアリストク医科大学より名誉博士号を受ける。
血液学と生理学の分野で国際的な活躍をする一方、最新科学の成果を実生活に生かす具体的な方法を説いて幅広い読者をもつ。
著書には「40歳を過ぎても記憶力は伸ばせる」(講談社)「ウツな気分が消える本」(光文社)など多数。

「2004年 『定年後は「いきいき脳」を鍛えよう』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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