リスニングルームの音響学 シミュレーションと測定で徹底解析!

  • 誠文堂新光社 (2009年2月1日発売)
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Amazon.co.jp ・本 / ISBN・EAN: 9784416109021

感想・レビュー・書評

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  • 厳しい評価ですが、理由を書きます。
    タイトルが`リスニングルームの音響設計`となっていますが、どんな内容を想像されますか?
    しかも副題に`シミュレーションと測定で徹底解析!`とあります。

    色々なリスニングルームの例が載っていて、どんな音響特性なのか、こう改善したらこんな音響特性になった等の記事。
    リスニングルームをシミュレータで設計して、実際に施行したらこんあ音響特性が得られた等。
    そんな内容を期待されると思います。
    実際、MJ誌にそういった連載があり、掲載号は大事に保管しています。

    ところが、この本は、著者の研究報告なんですよ。
    著者が長年の研究で生み出した`石井式`なるリスニングルームの理想型(ひな形)があり、それがどれほど素晴らしいかを理論と実測で証明してみせた本だということです。
    研究論文を一般読者向けに書籍化したものであり、悪く言えば、石井式の広告本にしが過ぎないとも言えるものです。

    本を読めば解りますが、石井式のリスニングルームは、縦横高さの比率が厳密に決まっており、しかも一般の建築からはかなりかけ離れた形です。
    その理想と現在の部屋が違っていた場合(というか不通は違う)の対処法も少しだけ載ってはいますが、基本は石井式の建設です。
    で、石井式を実際に建築されるオーナーが、この本を建築業者に見せて作って貰うわけもなく。
    結局、この本が役に立つのは、この本を読む必要が無い人だけ。
    つまり、石井氏にリスニングルームの建築を依頼し、設計施工を任せられる情熱と潤沢な資金を持っている方だけということです。
    じゃあ、やってみようか!って人(できる人)、失礼ですが、このコメント読んでいる方の何パーセントですか?

    オーディオの世界には、`名前`式 と言われるものがたくさんあります。
    金田式アンプとかね。
    私も、これが、石井式スピーカーとかだったら、抵抗なく読めたと思います。
    じゃ、その比率で一台試作してみようっていうことですね。
    これは抵抗なく出来る。
    しかし、これはリスニングルームです。
    作れて一生に一度、多くの方は作れないでしょう。
    そこに、理想型として唯一の設計を示した書籍を一般書として売られても.....という感じは否めないんですよ。

    著者がマニアの間では有名なカリスマ設計者?で、施行を希望するごく一部のハイエンドマニアに配布される自費出版の本というのが順当な位置づけではないでしょうか?
    こういう書籍を一般書として出版する出版社の感覚が理解出来ない。

    まあ、さんざん悪口を書いてきましたが、定在波の説明は面白かったです。
    繰り返しますが、内容を読まずに本を購入される方が多い時代なので、タイトルは正確に付けて欲しいと思います。
    石井式リスニングルームの勧め ってタイトルだったら、こんな評価は入れませんよ。

  • スピーカは部屋の設計に合わせないと、無駄だったり、物足りなかったりする可能性がある。
    部屋の設計からはじめれる人は少ないかもしれないが、やってみるといいかもしれない。

    部屋の設計とスピーカがわかれば、自分の部屋がどうなっているかで、どういうスピーカを購入(自作)すればいいかが分かるかもしれない。
    あるいは、簡単な部屋の補強でも効果があるかもしれない。

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著者プロフィール

■石井 伸一郎(イシイ シンイチロウ)
1934年、福島県生まれ。1957年、東北大学通信工学科卒。松下電器産業入社。
1980年までスピーカー、オーディオアンプの設計に従事。
現在、オーディオルーム・コンサルタント。

「2014年 『改訂増補 リスニングルームの音響学』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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