インフォグラフィックスの潮流 情報と図解の近代史

  • 誠文堂新光社 (2016年2月1日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (176ページ) / ISBN・EAN: 9784416115497

作品紹介・あらすじ

膨大なデータが行き交う現代において情報を視覚化して理解を促すインフォグラフィックはその重要性を増しつつあります。
本書はインフォグラフィックの歴史をマップ,統計,図解,関係,コードといった観点から探求し,インフォグラフィックを本質的に理解する視点を提示するとともに,今後の視覚情報のあり方を考える機会を提供します。
図版資料も満載。
インフォグラフィックの歴史や基礎的な知識を学ぶ一冊としてデザイナー,編集者,プログラマなど情報の視覚化にかかわる人すべてにおすすめします。

 * * *

情報を視覚的に表現したものを総称してインフォグラフィックといいます。
人類は古代より情報を図や記号によって視覚化してきました。
とくにルネサンス以降の印刷技術の発展や産業革命以降のマスコミュニケーションの発達はインフォグラフィックの発展に大きな影響をあたえ,ダイアグラム、チャート、ピクトグラムといった近代的手法の確立を後押ししました。
こうしてインフォグラフィックスは交通、地図、ニュース、マニュアル,教育をはじめ,社会のあらゆる場面で活用されるようになっています。

そして21世紀,コンピュータの普及やネットワーク化によって私たちをとりまく情報量が飛躍的に増加しました。
人間の認識能力を超えた膨大な量のデータと人間の理解をとりもつインターフェイスととしてインフォグラフィックがその重要性を増すとともに,動的なデータ表現によってその表現方法も大きく革新されつつあります。

いまやインフォグラフィックの制作,運用,理解のためには表面的な処理方法の問題をこえて,情報と表現の関係を本質的に捉える必要があります。
そこで本書ではインフォグラフィックをマップ,統計,図解,関係,コードといったアプローチ別に考察し,インフォグラフィックにかんする基本的な考え方を提示します。
また,インフォグラフィックの形成史のなかで,データ視覚表現の「変化ドライブ(変化の要因)」を探り、今後の視覚情報のあり方を考える機会を提供します。

みんなの感想まとめ

情報を視覚的に表現するインフォグラフィックの歴史とその進化を探求する本書は、データ可視化の重要性が高まる現代において、読者に新たな視点を提供します。インフォグラフィックの流れや形成史を体系的に解説し、...

感想・レビュー・書評

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  • データ可視化がエンタメ的になっている。
    読み解いていくものから体験できるものへと変化し、もはやフィクションでも良いのかも。

  • インフォグラフィックの流れが載っています。途中、図解の章でイラストレーション(博物画)にも触れます。

  • インフォグラフの「伝えなきゃ!」という使命感をひしひしと感じた本。大航海時代や産業革命など社会環境が変化する中、言葉や教育、生活が違う者同士が接触することが増えていき、ムラ社会なら容易に伝えられた物事が伝わらなくなった。そういうことを背景に生まれたインフォグラフィック―地図、路線図、グラフ、アイソタイプ―は、いずれも「何かを伝える」ことを目的として作られた。この本で紹介されたインフォグラフたちは押し付けがましくなく肩肘張ってないデザインで、結果として余計伝わりやすくなっているのではという気がする。ロンドン地下鉄の路線図なんか特に。最初はリアルな地形を再現していた路線図は、極限まで情報をそぎ落として最低限必要な情報だけがはっきり伝わるようにシェイプアップしていったが、GoogleMapの登場で、またリアルな地図に戻っていくという話は大変面白かった。ほか気になった人物は、ベックマップを考案したハリー・ベック、ロンドン都市交通のCIを担い、デザイン産業協会を立ち上げたフランク・ピック、「博物誌」を編んだビュフォン、「百科全書」ディロン、ダランベール、近代グラフを発明したウィリアム・プレイフェア(生き方はグラフ的ではない)、ブリントンのグラフィック・メソッド、アイソタイプを発明したノイラート、ゲルト・アルンツ、マリー・ライデマイスター、wwwの時代を予言したバックミンスター・フラー、バイヤー「ワールド・ジオ=グラフィックス・アトラス」とCCAオーナーのペプケ、ピーター・サリヴァンのニュース図解。終章のビッグ・データ時代のデータビジュアライゼーションについては私はその価値があまりよく分からない、やはりインフォグラフは人との関係に存在し、さりげなく人の理解を助けるものであり、昨今の動的なグラフはまだ発展途上のような気がする。

  • 様々な情報を視覚情報に変換する試み、その変遷。世界の概念図、地図、人体図、年表もまたインフォグラフィックとする定義で、現代までの事例を豊富に紹介する。
    最新事例を沢山見られるかと思ったので肩すかしだったが、これはこれで面白い。

  • 貸し出し状況等、詳細情報の確認は下記URLへ
    http://libsrv02.iamas.ac.jp/jhkweb_JPN/service/open_search_ex.asp?ISBN=9784416115497

  • グラフ、タフティ、ワーマン、グラフ理論、スケディオ、絵から図へ、言語へ、コードへ

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著者プロフィール

永原 康史(ながはら やすひと)
グラフィックデザイナー。電子メディアや展覧会のプロジェクトも手がけメディア横断的に活動する。2005年愛知万博「サイバー日本館」、2008年スペイン・サラゴサ万博日本館サイトのアートディレクターを歴任。1997年〜2006年IAMAS(岐阜県立国際情報科学芸術アカデミー)教授。2006年〜2023年多摩美術大学情報デザイン学科教授。2022年に初の作品集『よむかたち デジタルとフィジカルをつなぐメディアデザインの実践』を刊行、『インフォグラフィックスの潮流』(ともに誠文堂新光社)、『デザインの風景』(ビー・エヌ・エヌ)など著書多数。タイポグラフィの分野でも独自の研究と実践を重ね、多くの著作を発表している。

「2024年 『日本語のデザイン 文字からみる視覚文化史』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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