粘菌―驚くべき生命力の謎

  • 誠文堂新光社 (2007年4月発売)
4.17
  • (20)
  • (15)
  • (10)
  • (1)
  • (0)
  • 本棚登録 :152
  • レビュー :28
  • Amazon.co.jp ・本 (143ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784416207116

粘菌―驚くべき生命力の謎の感想・レビュー・書評

並び替え:

表示形式:

表示件数:

  • これはすばらしい。
    副題は「驚くべき生命力の謎」だが、もちろん、この本で、粘菌の謎が解明されるわけではない。でもそれでいいのだ。まずは膨大な美しい写真を見て、粘菌という「謎」に「驚くべき」なのだ。その造形美に、そこかしこで生きている多種多様な数々の種に。
    巻末のコラム風の解説もおもしろいと言えばおもしろいが、やはり写真が圧巻である。
    一見の価値あり。

    *マンジュウホネホコリ(白いから骨、丸いから饅頭・・・?)、ウルワシモジホコリ(赤い美しい色だから?)、アミクモノスホコリ、ユガミモジホコリなど、名前も楽しい。アイルリホコリの美しさには息を呑む。

    *軸があって上が丸い子実体の形は、不安定なように思えるが、胞子を飛ばすにはよい形、なんだろうか?

    *イグノーベル賞は記憶に新しい。何か、数理系の人のココロをくすぐるものがある生き物なんだろうなぁ。

    *粘菌と言えば熊楠、と思ってしまうが、昭和天皇の功績も大きいとのこと。戦後は日本の研究の系譜は一時途絶えてしまったんだそうだ。

    *粘菌、株を分けてもらって、ちょっと飼ってみたことがある。それなりに楽しかったのだが、少々緩慢で、しばらくして継代をやめてしまった。
    どこにでもいるだけに育てやすいと思われがちだが、実はそれほど培養しやすい生物ではないとのこと。今にして思えば、前に育てていた株、きっと培養しやすい種だったんだな(モジホコリ、だったんだろうか?)。本書に出ているあれやこれや、すべて育てられるというものではないのだろう。

  • きれいな写真とあまり知られていない生態の説明。見たことないものや、見てはいても知らなかったものを知ることは、楽しい。
    大型本ですが、ソフトカバーだし厚くないのであまり重くなく、写真が大きくて見やすい。

  • たかが粘菌、されど粘菌!

    粘菌といえば、いつだったかイグノーベル賞かなんか、もらった人がいなかったっけ??などというあやふやな記憶とともに手にする。
    うわ~、気持ち悪…あっ、けどなんかキレイかも…。でもこんなんどうやって撮影すんの~?!などと、ざわざわしつつ写真を眺める。
    よく見れば、撮影のカメラマンは、以前河野裕子氏のエッセイ「桜花の記憶」に出てきた伊沢正名氏ではないか!なぜかご縁を感じつつ先へ。
    巻末には、粘菌に関連する研究者の面々の読み物が。
    これがまた面白い!
    粘菌ロボットやら、迷路を進む粘菌(こちらがかの賞を受賞された先生らしい)、宮崎駿氏の「風の谷のナウシカ」に登場する粘菌、そして粘菌の歴史などなど、コンパクトながら非常に読み応えがあり、なにやら粘菌に関する別の文献にまで手を出してしまいそうな自分がいる。

    粘菌が「考える」かのようにみえる働きは、人間の脳の働きとよく似ているというのがとても印象的だった。
    粘菌が、人間の、ひいては生物の生命活動の全貌を解き明かす日が来るのかも!!
    侮るなかれ、粘菌。

    どうでもいいことですが。
    あとがきで、その伊沢氏がたまたま居合わせた菌学会の重鎮に、変形菌の第一人者を紹介してもらい、そこから粘菌の世界に入るに至った経緯を披露しており、こういうのを読むにつけ、出会いって大事なんだよね~などと感慨にふける私なのでした。

  • 気持ち悪過ぎる。
    本としては写真も大きくて粘菌を学ぶにもわかり易く書いてあるのでいい本だと思います。でもやっぱり気持ち悪過ぎる。
    モザイクのように密集したすっげープチプチは勿論のこと、今にも胞子吹き出そうとしてるのとか、ニョロニョロみたいのとか。
    でも何より、その成長過程にいやらしい虫酸が走ります。生きるってグロテスクな事ですよね。

  • もう美しすぎて圧倒されます 宝石みたい

    ナウシカの世界 

    粘菌たちが巨大化したとことか想像しながら
    鑑賞しました きっと素敵 良い子たち

    粘菌の正体わかるかなあておもて読んだけど
    まったくもって 謎 謎 そこが魅力

    南方熊楠 そりゃ魅せられるわーておもた

    UFOと妖怪ときのことウミウシと粘菌て似てる

  • あぁもう、きれい!!!!
    かわいい!
    きもちわるい!

    素晴らしい写真で見る粘菌の生態。
    大型本なんて買ったことなかった。

  • 「風の谷のナウシカ」の世界です。ナウシカが研究していたあの「腐海」の世界です。デザイナー魂を刺激される写真がいっぱいです!
    すっごいきれいです。そして、この手の本にしては珍しく?写真だけじゃなく記述ページが面白い。粘菌の生態はロボット工学にも影響を与えているなど、哲学的にも非常に面白かったです。「風の谷のナウシカ」と絡ませて書かれている叶氏の文章もすごーーく興味深かった。

  • 色鮮やかで、美しくも不気味な、未知なるその世界。
    何頁にもわたって、様々な「粘菌」のオンパレード!
    原作「ナウシカ」での場面も紹介されていた。
    むむむ・・・「粘菌」、あなたの(私だけ?)知らない世界でした

  • 見ようによってはとても美しい、小さな生物の営みがなんともいえません。

    写真を眺めるだけでも楽しめますが、イグ・ノーベル賞を受賞した研究や「風の谷のナウシカ」と粘菌の関係についての読み物なども楽しめます。

全28件中 1 - 10件を表示

松本淳の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
佐藤 健寿
梨木 香歩
冲方 丁
セオドア・グレイ
小川 洋子
安部 公房
三浦 しをん
中野 京子
有効な右矢印 無効な右矢印

粘菌―驚くべき生命力の謎を本棚に登録しているひと

ツイートする