きのこの不思議

  • 誠文堂新光社 (2012年8月1日発売)
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Amazon.co.jp ・本 / ISBN・EAN: 9784416212585

感想・レビュー・書評

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  •  きのこの基礎基本が知りたくて手に取った本。図書館からお借りしました。もちろん,児童図書の棚に置いてありました。がしかし,内容はなかなかのものです。全編ルビは振られているものの,前提となる日本語の知識がないとなかなかスムーズに読めないと思います。 
     というわけで「子ども向けきのこ入門書」と言いたいところですが,なかなかそういうお薦めの仕方はできません。
     というわけで,わたしにとっては,いい入門書になりました。
     さて,「きのこの見分け方」を知りたい方は,ほかの本を読んでください。本書は,主にきのこの生態について書かれているのです。その証拠に,きのこの見分け方の話は,最後の第10章に出てくるだけです。
     わたしが本書を手に取った理由は,菌根菌について知りたかったからです。わたしのきのこの知識は,腐生菌,腐朽菌として,所謂,きのこ=菌類=分解者としての存在でしたが,むしろ,もっと大きな役目もあるのです。それが菌根菌です。菌根については,ご自分で調べてください。大変興味深い事実が見られます。
     また,きのこといえば,子実体が目立つわけですが,大切なのは,地面の下に蔓延っている菌糸です。そのことについては,次のような指摘がありました。興味深いことです。

     重要なのは、きのこの本体である菌糸は、子実体よりもずっと遠くまで広がってい
    る場合がある、ということです。また、総重量も子実体よりも菌糸のほうがずっと重いはずです。実際にナラタケの数種での研究成果がありますが、それは驚くべきものでした。アメリカでの例ですが、ナラタケの菌糸は2km2以上にわたって延びていることが明らかになったのです。このことから計算すると、1個体の重さは数千t(トン)、年齢は数千歳、ということも推定されました。1個体であるコロニーが数km2以上の大きさになるのですから、その大きさはクジラ以上です。この蹄究成果が発表されたときは「世界最大の生物=ナラタケ」という記事が掲載されました。(本書より)

     大人の人にとっては読みやすいきのこ入門書だと思います。

  • きのこの生態や写真が面白い。
    何度か読みたい。

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著者プロフィール

国立科学博物館植物研究部菌類・藻類研究グループ、研究主幹。琉球大学理学部生物学科卒業後、アメリカのオレゴン州立大学で博士号を取得し、シカゴのフィールド博物館で博士研究員を務める。2008年より現職。夢は全大陸できのこ調査をすることだが、残りは南極大陸だけなので、その次は深海か上空か、はたまた宇宙かと妄想をふくらませているところ。著書に『きのこの不思議: きのこの生態・進化・生きる環境』(誠文堂新光社)、『小学館の図鑑 NEOきのこ』などのほか、監修多数。

「2021年 『いつでも どこでも きのこ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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