スズメの謎 身近な野鳥が減っている!?

  • 誠文堂新光社 (2012年12月1日発売)
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Amazon.co.jp ・本 / ISBN・EAN: 9784416212691

感想・レビュー・書評

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  • スズメの生態が詳しく書いてあっていろいろな知識が得られるという本ではない。研究するということがどういうことか著者の実体験に基づいて述べられているのだ。小学校高学年ぐらいから読める内容だと思う。生き物を相手にする研究をしていきたいという子どもには、とても意義のある本だろう。スズメを研究した人はほとんどいないらしく、著者は自分自身で調査の方法を模索している。その点が中心の本だ。スズメは日本に何羽ぐらいいるのか、スズメの数は減っているのか。著者は、いろいろ試してみた末にスズメの巣を数えていくことを採用する。日本の3県を選び、さらに住宅地、商業地、農地、森林の4地域に分けている。住宅に巣をつくることが多いので、住宅地に最もスズメは多い。数えた結果を統計的に処理すると、全国に約1800万羽だそうだ。また、年々スズメの数は減っていて、環境の変化や、巣を作りにくい住宅が増えたことによって、スズメの少子化が進んでいるようなのだ。森雅之の挿絵がなんだかなつかしい思いを誘う。

    • goya626さん
      ええっと驚いたので、稲垣栄洋さんの本を引っ張り出して調べてみたら、確かに挿絵は三上修さんでした。同姓同名の人でした。挿絵の三上さんは亡くなら...
      ええっと驚いたので、稲垣栄洋さんの本を引っ張り出して調べてみたら、確かに挿絵は三上修さんでした。同姓同名の人でした。挿絵の三上さんは亡くなられています。
      まあ、うちの庭にもよくスズメは来ています。とてもかわいいです。ただ、どうも減っているようなのですが、まだまだ研究途上のようです。
      2021/02/01
    • nejidonさん
      うわわわ!同姓同名の方だったんですか。。
      こんなことってあるんですね。びっくり。
      スズメがやってくる話をしましたが、それより多いのはカラ...
      うわわわ!同姓同名の方だったんですか。。
      こんなことってあるんですね。びっくり。
      スズメがやってくる話をしましたが、それより多いのはカラスです(笑)
      奴らを減らしたい。。。
      2021/02/01
    • goya626さん
      カラスは、大きいのでちょっと怖いですね。ヒッチコックの「鳥」を思い出します。スズメは人間がいるおかげで天敵から逃れていられるそうですよ。
      カラスは、大きいのでちょっと怖いですね。ヒッチコックの「鳥」を思い出します。スズメは人間がいるおかげで天敵から逃れていられるそうですよ。
      2021/02/01
  • 日本にはスズメは何羽いるのかで始まる、スズメの謎。
    その研究法やアプローチなどを分かり易く、説明。
    1 スズメを知っていますか?  2 スズメは日本に何羽いる?
    3 スズメの減少  4 なぜスズメは減少しているのか?
    5 スズメが減少するとどんな問題があるのか?
    6 研究の世界
    コラム1~7 おすすめの本有り。
    スズメの謎を教えてくれる本・・・だけでなく、
    研究自体の進め方をも教示してくれる内容。
    いかに調査するか?
    いかに研究するか?
    仮説からの実験と観測。
    分かってくるのは、日本には推定1800万羽のスズメがいるらしい。
    数々の調査記録を精査して分かるのは、スズメの減少の実態。
    減少の原因は様々な理由があるのも、分かってくる。
    スズメと農作物との関係、他の生き物との関係。
    環境の変化も。20年間に半減していることも。
    スズメの価値観についても考察。
    うちの近所にもスズメはいるけど、近しいようで遠い存在。
    確かに生態はほとんど知らなかったし、それ故、研究するのが
    難しいこともよく分かりました。すぐ逃げちゃうもんね。
    スズメの研究を始めた理由と、鳥の研究者になるための指南は、
    これから目指す人たちへの導きになる話。
    平易な文章ながら、詰まっている内容は興味深いものでした。

  • 子ども向けの本ではありますが、
    何かについて調べること、
    方法や仮説の立て方、検証の仕方、
    等々、
    論理的な内容を非常にわかりやすく説明してくださっています。
    スズメの減少というテーマについて学ぶことはもちろんですが、それよりも論理的思考のさわりを子どもがきちんと学ぶことのできる本だと思います。

  •  表題はスズメの謎。スズメがなぜ減っているかという内容だと思いきや、これは一つの研究の仕方、方法を一から丁寧に解説したものだ。

     内容は小学生でも分かるように書かれているが研究論文としての価値もある一冊。

     何かを調べそれを報告するという職を担う人は、自分の成果をだれにでも分かりやすく文章としてまとめるとても大切なこと。

  • 野鳥のスズメが減っていることをアプローチにして問題に取り組む良い書籍。

    野鳥を数えるための方法が様々なフィールドワークに適用できるので、面白かった。
    また、視点が良いので、今後どのような研究に繋がっていくのか楽しみ。

  • 子ども向けだとは思いますが、疑問や興味を持ったことを解き明かすための方法や多面的な視点でものごとを見ることの大事さが書かれていて、なるほどと思いました。
    解き明かしたい疑問に対して、いつ、どこで、何を、どのような方法で、どのくらい調査するのか、そして仮説を持つことの大切さも書かれています。

    身近に見られるスズメですが、意外と知らないことが多いのだということも気づかされました。

    本文から
    ・みなさんも調べたいことがあったら、おもしろそうだからという理由だけで調べてみるといいと思います。人にはそのおもしろさがわかってもらえない場合もあるかもしれません。が、それによって人に迷惑をかけないのであれば、気にせずどんどん調べてみたらよいのです。

    ・世界は、本当に不思議で溢れています

  • スズメの数について。研究の仕方について。
    気持ち、対象年齢低め?
    家の近くには、スズメたくさんいますが、減っているらしい。

  • スズメが減っている……最近そのような声をよく聞くようになった気がする。そのような謎に答えてくれる一冊なのかと思いきや,それ以上の自然科学に接する解き方まで話が及んでいた,子供向けの本だが興味がわくよう丁寧にわかりやすく解説している本だった。
    で,減少についてはというと,様々なデータから“減少はしているようだ”という答えは導き出してあるが,確かに半減はしているようだ,しかしまだまだ羽数も多く調べる人もそんなにおらず,正確な数値までは,当然だが割り出せてはいない。

  • スズメは1990年から2010年の20年間に、半分ほどに減っているのではないか。現在の数は数千万羽いると思われるので、絶滅することはないと思われるが、スズメが巣を作る場所が減っている。特に町中のスズメは少子化が進んでいる。
    スズメは実った稲を食べてしまうが、減ると病害虫が増え、むしろ収量が減るという例は世界で多い。

  • 子供向けなので写真や図が多めで分かりやすく、大人が読んでも楽しめる。
    他に参考になりそうな本の紹介もあって、生態系への興味を深める
    手がかりになるかと思う。

  • 小学生向けに噛み砕いて書かれた話と思っていたら、主題のスズメを例に情報リテラシーや科学的思考法、更には研究者になる方法や心構えにまで触れられていて、 想像以上に充実した内容でした。デザインや挿し絵もかわいくて、スズメにそれほど興味がないという人にもお薦めの良書です。

  • 身近にいる「スズメ」が何羽(何頭)いるかを
    どのように数えようか、という話から始まって、
    何で減っているのか、それがどういう問題を起こすのか、
    「科学的な見方」とはどのようにすればいいのかを
    踏まえながら書かれています。

    小学校高学年以上の子どもでもわかるような、
    とてもわかりやすい内容で、
    むしろ子どもに読んでもらいたいな…という感じがしました。
    「これを読むと科学的な見方が身につく」
    はたまた
    「自由研究の進め方がわかる」
    とキャッチフレーズをつけてみたいと思います。

  • 家の周りでよく見かける鳥は?と聞かれると、スズメと答える方は多いと思います。著者はそんな身近な鳥であるスズメが段々と減っているのでは?という疑問を持ち、調査することにしました。スズメは広く名前を知られた鳥であるのに、日本にどのくらいの数生息しているのかわかっていません。あまりにも身近な鳥であるため、調査することも難しく研究対象としてきた人は数人しかいなかったそうです。本書はスズメを調査していく過程やその結果がわかりやすく載っています。子どもから大人まで楽しめる一冊です。

  • スズメが日本に何羽いるか、その数は本当に減っているかなど身近なスズメについての話。であると同時にググってもわからないことをどうやって調べれば良いのかを科学的な見地から説明している本でもあり、研究者として身近なスズメをテーマに選ぶことの悩みなどにも触れられていたりする。
    ちょっとテーマがブレてしまっていて、想定している読者層がはっきりしない印象を受ける。

  • 子供向けだけど楽しく読ませてもらいました。

  • 昔は雀の声で目覚めるほど、身近だったすずめ。
    最近、ヒヨが減ったかなって感じた時、あれ?雀も?と気づきました。
    そして、見つけた本。
    すずめの研究をしている方は少なく、何羽生息しているかという難しいところからスタートさせた筆者。
    すずめの減少への生態系などへの影響など、まだまだわからない事がたくさんあるけれど、こういう所から研究ってスタートするんですね。
    1度崩れてしまったらもとには戻せない生態系。
    トキのようになってしまうことも充分あり得ること。
    冬にまあるく膨らんでいる姿や、愛くるしい目、ちゅんちゅんという声、全てが可愛いすずめ。
    いつまでも、その姿を目にすることが出来ますように。

  • 個体数の減少が危惧されているスズメ。でも、どうやって数を把握しているのだろうか。筆者は、スズメの生態に興味を持ち、観察を重ね、全国的な数の把握に乗り出す。
    スズメの一生や、どうやって数を数えたかなど、興味深い。

  • 「雀、雀、お宿はどこだ?」 真冬などいったいどこで夜を過ごしているのでしょう?

    いわゆる「雀の巣」は卵をかえすための場所で住処ではないことを知りました。

    スズメという生き物についての知識はもちろんのこと、筆者が雀の研究を始めたきっかけや研究のやり方、統計の取り方や処理の仕方、データの解釈といった「研究」のノウハウは小学校高学年からの「自由研究」にも利用できそうです。

    どうやって「研究者」になるかといったことも書かれていますのでお仕事本としてもこういった方面に興味のある子どもには読めると思います。

    うちの庭にはスズメが来るので興味があったのですが、警戒心が非常に強くて観察は容易ではありません。作者の雀を見つける「眼力」は素晴らしいです。

  • 参考になった。
    すずめの個体数は、1000万程?意外に知られていないし調査も難しいんだ。
    人の近くに巣をつくる。春から子育てをする。

  • 本屋さんで偶然みつけました。私は野鳥が好きですが、野鳥を見つけたら写真を取りながら目で追うだけで、あまり深く生態を知ろうとか、日本に現存する個体数を調べようとかしているわけではなかったりします。人里を好む鳥といってもそれがなぜかは知らないし、自分で調べる事もできないので、この本がちょっと気になるなあ・・・と思いました!

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著者プロフィール

北海道教育大学函館校国際地域学科 教授

「2020年 『はじめて学ぶ生物文化多様性』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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