増補版 電子工作大図鑑: 作ってきたえて能力アップ!

著者 :
  • 誠文堂新光社
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感想 : 3
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  • Amazon.co.jp ・本 (384ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784416314333

作品紹介・あらすじ

子供から大人まで楽しめる電子工作が62種類掲載され,製作のイメージがつかみやすい基板実体図のイラストで好評だった電子工作大図鑑に,新たな作例を15種類加え,パワーアップしました.
今回さらに原寸コピーした部品配置図をユニバーサル基板に貼り,イラスト通りに部品を差し込んでハンダ付けする「コピー基板方式」を導入.プリント基板より間違いの起こりやすかったユニバーサル基板での製作が確実に行えます.
また,できるだけ特殊な部品を使わずに,入手しやすい電子部品で設計された作品は,ケースやメカニカルな部分にもさまざまな工夫を凝らし,単に作って終わりではないようにデザインされています.作品を完成させたあとも,おもちゃとして,インテリアとして楽しんでいただけます.
384ページの圧倒的ボリュームで,どれから作るか迷ってしまうぐらい豊富な作例を掲載していますので,長く愛読していただける電子工作書となっています.

感想・レビュー・書評

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  • # 書評☆4 増補版 電子工作大図鑑 | 掲載電子工作77点!電子工作のアイデア箱

    ## 概要
    月刊誌「子供の科学」で2001年から始まった連載記事「電子クラフト大作戦」の約5年間の内容をまとめた書籍「電子工作大図鑑」に,さらに内容をプラスして仕上げたものとなっている。

    内容は,著者が過去に実践してきた電子工作をひたすら解説したものとなっている。

    この本の最大の特徴は,電子工作の*収録点数*だ。なんと77点も掲載されている。

    全ての作品に部品表,回路図,模式図などの解説が書かれていた。77点もあれば,何か自分が興味を持つ電子工作の1点や2点はみつかる。また,自分で電子工作する際の参考になる。

    380ページとページ数が比較的多い割に,値段が1800円+税とお手頃なのもいい。

    巻頭の30ページだけカラー印刷となっており,残りは白黒印刷になっていた。

    ## 結論
    収録点数が77点と多く,全ての作品に部品表や回路図,模式図があり,著者のコメントが掲載されている。読み物としても面白かった。

    しょうもないと思う作品もあったが,なぜだか子供の頃を思い出して,くすっと笑えるそのような作品ばかりだった。もちろん,実益的なものや興味を持てる電子工作もあった。

    ここまで電子工作例がまとめられた書籍は他にみあたらなかった。ぜひ手元に置いて,今後の電子工作の参考にしたいと思った。

    パーマリンク: <https://senooken.jp/blog/2018/10/18/>

  • 貸し出し状況等、詳細情報の確認は下記URLへ
    http://libsrv02.iamas.ac.jp/jhkweb_JPN/service/open_search_ex.asp?ISBN=9784416314333

  • 『子供の科学』『無線と実験』などの雑誌でおなじみの誠文堂新光社から『増補版 電子工作大図鑑』が発刊されている。

    電子工作の入口に近いものにとってのバイブル的存在だった『電子工作大図鑑』は2006年7月に発刊されたものだが、今は入手できなくなっていた。

    旧版に新たに16作品が追加されただけでなく、初心者向けに「コピー基盤方式」なるものを推奨しているところが新しい。本書の基盤配線図はユニバーサル基盤と同じ大きさに印刷されているので、そのままコピーしユニバーサル基盤に重ねあわせることで、各種部品を間違いなく適当な場所に接続できるというわけだ。慣れるまでの安全装置といった配慮だ。

    著者は伊藤尚未。電子工作初心者が必ず目にすることになる作家だ。だからとても有名な人だと思うが、こんかい『増補版』を購入して初めてそのお顔を拝見した。
    伊藤尚未の略歴は以下の通りだ。

    [『増補版 電子工作大図鑑』より引用]筑波大学在学中に第3回オムニアートコンテスト最優秀賞を最年少で受賞し、注目される。1987年の個展「展開」を皮切りに、さまざまなオブジェを世に問い、1993年名古屋国際ビエンナーレ・ARTEC’93のグランプリなど、国際的な賞を多数獲得している。1990年代、作品は幾何学的なオブジェから、次第に動きや光、音を伴うものに変わり、芸術性と科学性を両立させた現在の作風を確立。作品に、音や光を利用するための高い電子回路技術と工作技術が注目され、2001年より『子供の科学』誌で、電子工作記事の連載を開始。2010年より、フリーのメディアアーティストとして独立し、電子工作やおもちゃ作りなどのワークショップを展開するほか、大学の非常勤講師などを務めている。
    とにかく伊藤尚未の著作は分かりやすい。そして具体的な作例が多数載っているので、取り組みやすい。彼の著作は電子工作上達のための重要な通過点と言っても良いと思う。

    伊藤尚未の主な著作
    •世界一簡単なLEDのきほん―ゼロから理解する
    •世界一簡単な抵抗・コンデンサー・コイルのきほん―ゼロから理解する
    •世界一簡単なトランジスターのきほん―ゼロから理解する
    •電子工作が上達するセンサーのきほん
    •電子工作大図鑑―作ってきたえて能力アップ!
    •実践!LED電子工作マスターブック―基本がわかる!使いこなすテクニックが身につく!
    •LED工作テクニック―いろいろな光らせ方がマスターできる
    •増補版 電子工作大図鑑: 作ってきたえて能力アップ!

    彼の膨大な作例をすべて、ひとつひとつ再現したならば、スキルの上達は間違いないだろう。やってみる価値はあるな。

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著者プロフィール

伊藤 尚未:筑波大学在学中に第3回オムニアートコンテスト最優秀賞を最年少で受賞し、1993年名古屋国際ビエンナーレARTEC'93のグランプリなど、国際的な賞を多数獲得。作品は幾何学的なオブジェから動きや光、音を伴うものに変わり、芸術性と科学性を両立させた現在の作風を確立。音や光を利用するための高い電子回路技術と工作技術が注目され、2001年より月刊誌「子供の科学 」 で電子工作記事の連載を開始。2008年には韓国のソウル国立科学館の「サイエンスイリュージョン」 に参加、活躍の場を海外にも広げている。2010年より、フリーのメディアアーティストとして電子工作やおもちゃ作りなどのワークショップを展開するほか、大学の非常勤講師などを務めている。

「2023年 『電子工作大図鑑 第3版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

伊藤尚未の作品

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