ジョルジュ・フランソワ 花の教科書 ―Mon étude de fleurs フランス花界の巨匠のエスプリとテクニック

  • 誠文堂新光社 (2018年4月2日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (128ページ) / ISBN・EAN: 9784416518328

作品紹介・あらすじ

パリの花界で、ジョルジュ・フランソワ氏のことを知らない人はいないのではないでしょうか。
著者は、1942年生まれ。花屋を始めて、約55年。
80歳を前に、いまだ最前線でブーケを束ねる著者のことを、周りの人々は敬意をこめて
「ムッシュー」と呼びます。

そんなムッシューは、常にフラワーデザインの流行を牽引してきました。
現在活躍している国内外のフローリストたちも、独立前に彼の元で働いていたケースは数知れません。
かつて馬車に乗って、大統領の使いがブーケを買いに来ていたこと。
一流メゾンとこなしてきた数々の仕事。
華やかな経歴はもちろん、彼の職人気質で、真摯に手仕事に向かう姿勢は
多くの顧客の心を掴み、離しません。

彼流の、ブーケとアレンジメントの基本の作り方から、応用まで。
花文化を生き様で伝える、ジョルジュ75年のパリでの歩みとともに、美しいビジュアルで紹介します。

写真は、『家庭画報』(世界文化社)、『ベストフラワーアレンジメント』(フォーシーズンスプレス)
などで活躍する、武田正彦氏の撮り下ろし。
編集には、『花1本からはじめる基本のフラワーアレンジ』(成美堂出版)などの著書を持つ
森美保氏が携わりました。
彼のレッスンを受けたいけれども、フランスまで行くのは、、、という方もぜひ本書で、
ジョルジュの哲学を読み取っていただければ幸いです。

感想・レビュー・書評

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  • フランスを代表するフローリスト、ジョルジュ・フランソワ。1942年パリ生まれ。パリ、モンパルナスにブティックを持っている。「枯れることのない発想、精力的な創作意欲、確固たる作品の世界観」というフローリストにかかせない資質を持つ。
    活けられた花を見ながら、「色彩の深み」を感じる。花は立体的であるがゆえに、光と影がありそれをうまくとらえる。花と葉の色に対する配置の巧みさ。背景にマッチさせ、花瓶の選び方のセンス、つまりコンポジションのよさ。空間の中に花の美を作り上げる。
    フランス人の持つはっきりとした色彩ではなく、日本人が好むようなパステルや野の自然が組み合わさって、温かみと優しさが感じられる。東信のドギツイ、アートとしての花ではない。
    シャンペトルスタイル。野原に咲いた花を無秩序に投げ入れるやり方をさらに洗練させる。すみれとかシクラメンを花材として選ぶ。フランスの人たちは、花に香りを求めるという。バレンタインは、香りのあるバラを選び、5月1日はスズランの花を贈る。母の日には、ローズジャルダン、香りの強いガーデンローズと香りのある芍薬をおくる。クリスマスには、エッセンシャルオイルに使われるもみの木を。花とは、香りで楽しみ、目で楽しむ。
    ジョルジュ・フランソワは、葉物、グリーンをうまく使う。ボケやスモモ、ツタ、ハゴロモジャスミン、ジャポネスクな花の枝を使い、グリーンでドラマチックな動的な演出をする。フランスでは、フィヤージュ、つまり葉っぱ屋さんの専門店がある。グリーンがあって花は成り立つ。
    一番感心したのは、ポタジュのコンポジションだ。ポタジュとは、野菜畑の意味。ニンジン、ネギ、アカダイコン、カリフラワーを素材として使う。野菜を組み合わせることで、花の持つ力を感じさせる。おもしろい。野菜は、食べるだけでなく、飾ることもできるのだ。花は心のご馳走だと思ったが、その中に野菜やフルーツが入ってもいいなぁ。自然をいけるとは、そういう世界を作り上げることだ。高田賢三の家でいける花も素敵だ。
    ジョルジュ・フランソワの花を見ながら、日本テイストが入っているので、なぜだろうと思ったら、奥さんが八王子出身の日本人だという。なるほど、納得した。

  •  圧倒的に素晴らしい。フランス花文化の厚みを感じさせてくれる。
    しかも奥様は日本人で、日本の生け花特に枝物の扱いを取り入れているらしい。三十五年来、高田賢三氏に花を任されておられたそうで、オスマン調のアパートメント、狩野周信の屏風、花瓶のコレクションを拝見することもできる。 

     ネットで高田賢三氏の邸宅を検索すると、フランソワ氏の
    花を拝見することもできるので実に一石二鳥である(ほくほく)

    フランソワ氏の花のスタイルは;
    ・野の花っぽいもの
    シャンペトルスタイルは春夏にしか作らない。
    ・野菜・果物
    ・枝物を使う

    色使いとしては;
    ・バロック絵画
    ・古い時代のドレス
    ・アンティークの花器
    多分もともとは花器ではないものを転用している。
    などからインスピレーションを受けている。

    メインの花材;
    あじさいやスプレーバラ、枝物など、小さい花が密集してさくようなものを中心にすえるとつくりやすい。

    サブの花材;
    メインのものとは質感や形がことなるものを選ぶ。
    同じ花でも微妙に違う花色のものを混ぜると色に厚みがでる。
    端っこにまったく違う色相の花をちょこっといれるとそれがポイントになる。

    コルレット(周囲を整える花材)
    黄色メインのものと、白のものを二つ使うことによって、色に厚みがでる。

    あと、かわいい白黒の猫と娘さんのところの大きな茶色の犬が写真に入っているのですが、作成者は花にしか興味がないのか、動物の名前を紹介してくれないのが残念。
     あと、取材の時期のせいか、あまり秋の花がないです。
    夏からすぐにクリスマスの花になります。

  • 1つの花束を作るのにとても贅沢に
    どっさりとお花を使っています。

    目の保養になりました。
    表紙はよく見ると小さいニンジンが
    使われていて、裏表紙ではネギが
    使われています(´艸`*)

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著者プロフィール

Georges Francois(ジョルジュ・フランソワ):1942年パリ生まれ。1960年代はじめから、50年以上、花の世界にかかわりつづけるフランス花界の大巨匠。フランス元大統領をはじめ数々のVIPを顧客に持った。現在もパリ、モンパルナスにブティックを持ち、第一線で活躍し続けている。https://georges-francois.fr/

「2018年 『ジョルジュ・フランソワ 花の教科書 ―Mon étude de fleurs』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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