珪藻観察図鑑 ガラスの体を持つ不思議な微生物「珪藻」の、生育環境でわかる分類と特徴

  • 誠文堂新光社 (2018年7月20日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (240ページ) / ISBN・EAN: 9784416518441

作品紹介・あらすじ

珪藻は、ガラスでできた体を持ち、光合成を行って生きる微生物(藻類)です。
淡水から海水まで広く分布し、世界中に約10万種類が生育すると言われています。
顕微鏡を使えばだれでも簡単に観察することができることから、理科の授業でもおなじみであり、
また、教育や生物学のみならず、水質調査などの環境学、
化石調査(ガラス質が微化石として残る)などの地質学、
珪藻土などでの土壌学などでも重要な役割を担う生物です。

珪藻の形状は種類によって様々で、唇に似たクチビルケイソウ、
船の形をしたフナガタケイソウ、その他、ユニークな名前が付いています。
顕微鏡観察の対象として、また珪藻を並べたアート作品としてのファンが多いのも
この生き物の特徴です。

本書は、珪藻の生育環境ごとに章立てし、そこではどのような珪藻が生育しているのか、
写真とともに、種類、特徴などを解説します。
図鑑的な要素以外にも珪藻がどのような生き物なのかの基礎知識、名前の由来、環境学、
地質学、土壌学、アート、そして実際に観察するための方法などをわかりやすく解説します。

■目次
はじめに
珪藻とは
基本的形態と分類形質
珪藻の生活環
珪藻の分類
珪藻の属
池の珪藻
湿原の珪藻
湖の珪藻
河川の珪藻
海の珪藻
様々な珪藻の話題:透過電子顕微鏡 胞紋構造、蛍光を観察する、珪藻アート、底生珪藻、南極海生態系の基礎生産者、
動く珪藻・動かない珪藻、生殖、配偶子、群体形成、長いのに丸い仲間、丸いのに長い仲間、化石珪藻、強酸性水域に出現する珪藻
付録:採集方法、観察方法、系統樹、分類表、属名リスト
索引
参考文献・著者紹介
謝辞・あとがき
コラム:タイプ標本の探索、珪藻の利用、フナガタケイソウの見分け方、殻の外形の呼び方、珪藻と古環境、胞紋の構造、
珪藻の中を観察する、中心類珪藻の見分け方、敵との戦い、珪藻の学名と和名、サンゴ礁の砂上にみられる珪藻、珪藻の光合成

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感想・レビュー・書評

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  • なぜ生育環境別の図鑑なのかといえば、何万種もいるといわれる珪藻の同定には、どこに生息しているかが大きなヒントになるから。
    その採集や観察の仕方など、素人にも優しい解説がついている。
    オールカラーじゃないのが惜しいけど、珪藻の魅力はなんといっても、ガラス質の殻の”デザイン”のバリエーションにあって、それは十分堪能できると思う。

  • 本書は、珪藻の生育環境ごとに章立てし、そこではどのような珪藻が生育しているのか、写真とともに、種類、特徴などを解説します。
    図鑑的な要素以外にも珪藻がどのような生き物なのかの基礎知識、名前の由来、環境学、地質学、土壌学、アート、そして実際に観察するための方法などをわかりやすく解説します。(出版社HPより抜粋)

    ◆◇工学分館の所蔵はこちら→
    https://opac.library.tohoku.ac.jp/opac/opac_details/?reqCode=fromlist&lang=0&amode=11&bibid=TT22107943

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著者プロフィール

南雲 保:1974年日本大学農獣医学部卒業、1978年東京学芸大学大学院修士課程理科教育専攻科修了。1997年東京水産大学(現東京海洋大学、以下同)にて博士号を取得。1978年日本歯科大学生命歯学部生物学教室助手に着任。2002年より同大教授。日本珪藻学会会長。現日本歯科大学名誉教授。

「2018年 『珪藻観察図鑑』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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