みるみるつながる仏像図鑑 流れや関係が見えるから、歴史や仏教がわかる、何より「仏像」がもっとわかる!
- 誠文堂新光社 (2019年6月6日発売)
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感想 : 15件
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Amazon.co.jp ・本 (192ページ) / ISBN・EAN: 9784416518472
作品紹介・あらすじ
知りたいことがわかると仏像がますます身近になる!
お寺めぐりをするうち、仏像が好きになった! すると……
「如来と観音、見れば違うとわかるけど。わざわざ違う種類を造ったのはどうして?」
「いつの時代の仏像なのか、見てわかるようになりたいなぁ」
「そもそも、なぜ仏像が必要なの?」
等々……興味を持つと、疑問や知りたいことあれこれ浮かんでくるものです。
そんな「仏像好き」の「なぜ?」「なに?」に応えようと、仏像にまつわることを、いろんな角度から探ってみました。
すると、仏像を中心に、日本という国との関係、近隣諸国との関係、世情との関係、
時代を生きた人々の思いとの関係等々……様々なつながりが見えてきました。
そして、「だから、この仏像に心惹かれるんだな」と、自分とのつながりも見えてきたり。
そう、仏像がどんどん身近になってきたのです。
本書を通じて紹介する仏像は、大小のイラストを合わせて約200。
紹介される機会の少ない、室町、安土桃山、江戸時代の仏像にもスポットをあてています。
古代から近代にいたる多種多様な仏像を通じて、仏像の新たな魅力を、ぜひ堪能してください!
■目次抜粋
仏像の基礎知識
第1章 飛鳥時代以前 ~インドから中国、そして日本へ
仏教、インドで起こる
仏像が造られる
日本に仏教が伝わる
第2章 飛鳥時代前期 ~仏像と仏教、日本伝来
日本で、仏像造りが始まる
●飛鳥時代前期の仏像
第3章 飛鳥時代後期 ~仏像、いよいよ全国区
日本独自の仏教文化が芽生える
●飛鳥時代後期の仏像
第4章 奈良時代 ~仏像造りが、国家プロジェクト
国を護るための仏像
●奈良時代の仏像
鑑真がやって来た!
第5章 平安時代前期 ~“密教”の仏像が大流行
日本独自の仏教、始まる
密教の教えを視覚化した東寺講堂の“立体曼荼羅”
●平安時代前期の仏像
木彫り像が主流になる
第6章 平安時代後期 ~末法思想で仏像が大流行
空前の阿弥陀ブーム
●平安時代後期の仏像
大量造仏ブーム
第7章 鎌倉時代 ~日本初の武家社会、仏像もリアリズム
武士好みの仏像が流行
●鎌倉時代の仏像
大仏師、運慶と快慶
第8章 室町・安土桃山時代 ~衰退する中でも受け継がれる技
形式化が進む中でも、地方独自の仏像が登場
●室町時代の仏像~奈良
●室町時代の仏像~鎌倉
●安土桃山時代の仏像
第9章 江戸時代 ~仏像に新風が吹く
今までにない姿形の仏像が造られる
●江戸時代の仏像
庶民のための仏像
●円空が造った仏像
●木喰が造った仏像
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感想・レビュー・書評
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図書館で今月のオススメになっていた本。
元々仏像に興味はあったけど…えー!そうなのか。おもしろい!購入を決めました!!
今は観光として色々なお寺には行けない時期ですが、近場のお寺など一ヶ所で仏像の姿や並びをフムフムと楽しむには持ってこいの本です。色々な着目点から楽しめます。
手塚治虫のブッダをもう一度読みたくなりました!詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
先日六波羅蜜寺の秘仏にお会いして、また仏像熱が再燃。
時代、地域で見やすく分かりやすく書かれています。
復習にぴったりでした。 -
仏像から文化を読み取っていくのも学び方のひとつのアプローチかもしれません。手塚治虫先生のブッダを読んでから見るとものすごい面白いです。学校での歴史では政治が中心ですが、本来の歴史は政治よりもそれ以外の人の心の変容や時代の匂いを感じながら学ぶ方が断然楽しいです。仏像はそう言った意味では面白い切り口かと思います。
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日本で生まれ育ったけど、仏教や仏像のことについては興味を持たず、ほとんど知らずに大人になってしまった。
色々な本を読む中で宗教に興味を持ち、その中でも日本に縁のある仏教について知りたいと思い、関係する本を読み漁っている。
仏像は歴史とともに姿を変え、形も材質も違う。
それぞれの形に意味があり、それらを知ることで、より楽しく歴史を学べる。
興味をそそられたのは、『寄木造』というイノベーション。
一本の木から削り出して仏像をつくるのに対し、『寄木造』は複数の用材を組み合わせて造る日本独自の方法。
平安時代後期に定朝という仏師が完成させた。
平安時代後期は災害、疫病、政治の乱れと不安な時代で、世の中に絶望感が蔓延。
そこで浄土教が流行し、善行とされていた仏像造りが盛んに行われるようになり、大量生産のニーズが生まれる。
『寄木造』は『一木造』に対して分業制が可能であるため大量生産ができ、しかも軽量なので都から地方に運びやすくなった。
これは当時かなりのイノベーションだったはず。
今の日本も、災害、疫病、政治不安と、当時の日本と似た状況にある。
現代における「仏像」は何なんだろう?
そんなことを考えた。 -
世界遺産検定の勉強をしてたら、お寺や仏像の名前がいっぱい出てきた。せっかくだから単語を覚えるだけじゃなくて、歴史から学んで由来を知りたい。そこで、イラストが多くて文章も読みやすそうなこの本を読んでみることにした。
仏教がインドで起こってから江戸時代までの仏像の変化を、その時々の歴史を説明しながら紹介していく本書。仏像に関わる日本史と仏教の日本史を紹介してくれるおかげで、「あ、そういうことなんだ!」って箇所が山ほど出てくる。仏像にも詳しくなれたが、日本史や仏教についても理解が進んで一石三鳥の価値があった。
これから仏像を見る機会があっても、「これは質素な服装だから如来ですね」「薬を持ってないから割と古い時代のものだな」とか考えられそう。奈良、京都に旅行行きたい。
youtubeのチャンネル「ゲームさんぽ」でSEKIROの中の仏像を紹介する回があるので、併せて見るととても楽しい。 -
"仏像好き"の知りたいことが、みるみる分かる。つながりで見る、仏像の図鑑です。流れや関係が見えるから、歴史や仏教がわかる、何より「仏教」がもっとわかる!如来と観音の姿の違いも分からない私ですが、イラストが分かりやすく、仏像を身近に感じました。本書で、人々の祈りや思いが込めらたものが仏像とあります。同じ思いが現在もつながっていることに感銘を受けました。
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イラストだが、分かりやすく見やすい。
幅広く学べる。そして年代表があるため歴史が一目で分かって良かった! -
仏像って全然詳しくないからこの本を手に取った。
写真ではなく、あえてイラストで仏像を紹介しているので、子供も興味を持って手に取っていた。
時代別にまとめられていて、さらに細かい年表もある。
仏像の種類によって手のポーズが違うのが印象的で、どうも『呪術廻戦』の印を思い出した。
玉眼、現在見ても本物の目に近くみえるのとか、フィギュアっぽい技術だな、と思った。 -
年表めっちゃありがたい。
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仏像の特徴を年代別に体系付けて書かれている。年代別に見られる仏像の特徴がよくわかり、今まで目にしてきた仏像への理解がより深まった。(わかった様な気になっていた事も正しく理解出来たし!)仏像がイラストだと物足りないかな?と最初は思っていたけれど、ひとつひとつの仏像の特徴の説明がわかりやすく感じられてこれはこれで良かった。
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時系列で紹介してくれているため、その時代の特徴や流行がざっくりですが掴めました。イラストのためポップな雰囲気で肩肘張らず読めました。
