「性格」のカラクリ “イヤな他人”も“ダメな自分”も一瞬で変えられる
- 誠文堂新光社 (2019年2月4日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (240ページ) / ISBN・EAN: 9784416518755
作品紹介・あらすじ
――性格とは、「対人戦略」である。――
臆病、意地っ張り、せっかち、嫉妬深い、自己中心的、無責任……。
人にはさまざまな心理的特性があり、それが人生で役に立つこともあれば、足を引っ張ってしまうこともある。
また、「自分はせっかちだから勇み足をしてしまう」「嫉妬深い性格がわざわいして他者を許せない」など、
私たちは、自らの「性格」によって生きづらさを感じていないだろうか?
しかしそもそも「性格」とは何なのか?
「個人に特有の性格など、ない」と苫米地博士はいう。
「性格は相手によって変わる。つまり、性格とは対人関係における「戦略」である」
したがって、性格で悩んでいる人とは、他人に自分の人格をコントロールされている、ということなのだ。
他人のコントロールから自由になるためには、「性格」の仕組みを理解しなくてはならない。
本書では、気鋭の認知科学者である苫米地英人博士が、性格の成り立ちや仕組み、変え方などを詳しく解説する。
■目次抜粋
Part1 「性格」とは何か
・誰かの「性格」について話すことは、自己紹介にほかならない
ほか
Part2 「性格」についての悩みを、本気で解決する方法
・「性格」の正体を知ることで、自分や他人のありのままの姿が見えてくる
・脳の「サボり」が、自己イメージを固定化する
ほか
Part3 なりたい自分になる具体的な道筋
・「性格」を変えるうえで、なぜ「ゴールの設定」が効果的なのか
ほか
Part4 日本人の「性格」は、こうしてつくられた
・「性格を変えたい人」は、「本当は変わりたくない人」である
・日本人の「国民性」は、儒教によって作られた
・「優柔不断」「自己主張しない」は、むしろ美徳
ほか
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感想・レビュー・書評
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表紙の下手絵は堀道広。ゆるゆるな感じで、内容も空白たっぷり。しかし、その当たり障りなさそうな大衆向けの装いをしながら、容赦なく苫米地氏が本質を射抜く論理展開をしていくのが本書の魅力。難しい言説を例示しながら理解に落としていくアプローチではなく、最初から平易な言葉遣いでの接近戦だ。
性格は存在しない。もしかしたらあなたは自分は明るいとか暗いとか、楽観的だとか自他に言ったり言われたりするのかも知れない。しかし、それは脳が後天的に獲得した「認識のパターン」に基づく「思考や選択、行動の傾向」に過ぎず、著者は、それを「ブリーフシステム」と呼ぶ。
信念システム、マインドセットみたいな語感で捉えても良いと思う。「お金が大事」「女性は弱い」「不運は自己責任」「見知らぬ他人との会話にも気を遣おう」というような個人がもつ固定的な考えは、その人の信念だ。それをもとに「自分はどういう人間なのか」「人前でどのようにふるまうか」という無意識の行動を決めるシステムが、性格と言われるものだ。
「私たちが今、見ている世界は、過去の記憶によって成り立っている」。脳幹の基底部には「RAS」(毛様体賦活系)という優れたフィルターシステムがあり、重要だと判断した情報以外は遮断している。
そして何と言っても本書はコーチング本なので、ではそれをどう前向きに変えていくか。ノウハウが紹介される。一例を挙げると、失敗したり自信を失ったり悲観的になったりしたときには、とにかく「自分らしくない。自分はもっとできるんだから」と自分に話しかけるのを習慣にしようと。
ポジティブな自己対話を続けていると、自己評価も高くなる。自己評価が低いと、いいアイデアがスコトーマ(=盲点)に隠れて見えなくなる。自己評価を高めれば、ホメオスタシスの作用で、物事が前向きにうまく回りだす。
何だか並行して読んでいたプラセボの効果を示す本と結論が一緒だ。今年の本との出会いは、どうも私に「前向きさ」を意識させるものが多い。捻じ曲がりながらも、前は向いているつもりだが。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
最近、仕事が辛くなり休職をすることを決断。その中で、自分のやりたいことや、自分がどんな思考を持つ人間なのかが分からなくなり、一度ゆっくり整理する時間が欲しいと思い、この本を手に取った。
内容はとてもわかりやすく、個人的には共感しながら読み進めることができた。
なんで今の会社に入ったのか、将来やりたいことに向けてこのまま動いてもいいのか、他の会社に移るべきなのか。最近ずっと悩んでいたこと。新卒で会社に入ってからの自分は、やりたいことは全くできてなかったけど、それは社会人ならみんなそうなんだと思ってた。でもこの本が教えてくれたこと、やりたくないことはやらなくていい、やりたくないことに割いている時間やエネルギーを、やりたいことに費やした方がいい、やらなくてもいいことは実はたくさんある、そんな当たり前のことを再認識し、背中を押してくれた感じがした。周囲や周りの言葉や目を気にして、自分らしい決断ができず、マイナスの環境の中でどう頑張ろうか考えてきたけど、それはマイナスの環境にコンフォートゾーンを置いてしまい、スコトーマにより本来の自分らしい行動ができていなかったんだなとわかった。
自分は自分のワクワクすることに向かって動き出していい、単純なことだけど見えなくなっていた自分らしい考え方を思い出させてもらえました。 -
苫米地博士のこれまでの書籍の内容が、簡単にまとめられています。
自分の性格のことで、ずっと悩んできました。「自分はこういう性格だから仕方がない」と開き直ったりしていました。
でも人の性格には多様性があり、簡単にこうだと決めつけられないと知れて、心が軽くなりました。
どんなことにも良い面と悪い面が共存しています。自分が嫌だと思う部分を変に直そうとはせず受け入れて、自分と付き合っていきたいです。
あとは、これまで周りの人たちから貼られたレッテルから脱却して、自由を手に入れたいと思えたことは大きな収穫です。 -
苫米地さん、相変わらず面白いです。
ポジティブな自己対話はエフィカシーが高くなり、ホメオスタシスの作用が変わります。それだけではなく、エフィカシーが高まるとスコトーマのあり方も変わります。
と、こんな感じです。
読み進めるごとに洗脳されそうです。でもそんなところが好きです。
(ちゃんと用語解説あります) -
性格は存在しなくて、人々の行動や言動は、ブリーフシステム(信念)による。
オーストラリアで自分が経験した価値観の変化が文章化されていると感じた。
日本の教育が性格に及ぼす影響や「〜であるべきだ」という考え方をしてしまうことなど、共感できる点が多かった。 -
面白かったです!
性格とは、他人と相対的に存在するものだから、
個別に存在してはいない。
つまり性格を変えることとは、
潜在的・相対的なセルフイメージを変えること。
将来的な目標を現状のテリトリーの外へ設定することにより為せる。
性格を変えたいと思ったことはありませんが汗
ネガティブなところはよく指摘されますし、自覚もありでして。。「そんな自分に落ち着いて安心している自分がいる」
と思い知らされましたw
セルフイメージをドーンと高くして、「私らしくないぞ」って代わりに思えばイメトレだそうです♪
結構私にはハードでこっ恥ずかしいんですが、コレw
2020年試そうと思います♪ -
初読みの作家さんだっが、なかなか面白い。性格は持って生まれてきたもののような気がするが、そうではないのだ。
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前半は面白い、自分で自分の性格や限界を決めていませんか的な内容。
後半は、少し陰謀論めいているが、そうなのかもなと思わせる内容。
著者プロフィール
苫米地英人の作品
