自衛隊最強の部隊へ-偵察・潜入・サバイバル編 敵に察知されない、実戦に限りなく特化した見えない戦士の育成

  • 誠文堂新光社 (2019年1月8日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (224ページ) / ISBN・EAN: 9784416519080

作品紹介・あらすじ

(まえがきより)
「スカウト(SCOUT)」という戦闘技術は聞きなれない言葉でした。
しかし、そのチームは「必殺の格闘技術」「敵に見つからず生き残る戦闘技術」「実戦に通用する偵察・監視技術」などを有していました。
そのスカウト・インストラクターチームのリーダーが、S氏です。
「格闘」から始まったスカウトの訓練は、見ていて危ないと感じる、いや、見ていて怖くなる必殺の技でした。
独特のリズムと小さな動きで、相手に声を出させず、瞬間的に倒すスカウトの技は、「格闘」というよりも、実戦で生き残るための「サバイバル術」です。
 そして、S氏は連隊長室でこう言い切りました。
「ネイティブアメリカンのような気配を感じ取れる兵士は、訓練によって作ることができます」
「カムフラージュ(偽装術)」「ストーキング(隠密行動)」「トラッキング(追跡行動)」「サバイバル(生存術)」など、
あの戦争映画の場面で出てきたような、ネイティブアメリカンの兵士が保有する戦闘技術を教えることができると言うのです。
そしてS氏は、さらに言いました。
「私たちは、そのために40連隊へやってきたのです」
このS氏との偶然の出会いから、スカウトチームと40連隊の「実戦で最強の強さを発揮する部隊」を目指す訓練が始まりました。

本書は、福岡県北九州市小倉に駐屯する第40普通科連隊と、
「スカウト」という戦闘技術を持ったスカウト・インストラクターチームによる
戦闘訓練を綴った電子書籍『40連隊の見えない戦士達』を増補・再編集したものです。
見つかったら終わり…、そんな本物の戦場でも生き残ることができる部隊の育成を描いたノンフィクションです。

■目次抜粋
はじめに

第1章 スカウト・インストラクターとの出会い
順風満帆な40連隊の焦り
目に現れる輝きを失わせてはならない ほか

第2章 実戦に限りなく特化した戦闘員  
つや消し迷彩で動物の毛を貼り付けているブーツ  
自然に溶け込む服 ほか

第3章 不安定な状態をいかになくすか
生き残るとは、詰めを徹底的に行うこと  
新隊員はなぜ損耗が多いのか ほか

第4章 戦闘におけるスカウトの有用性  
斥候の動きを封じる歩哨  
「ハイプロファイル」と「ロープロファイル」 ほか  

第5章 気配の消し方、気配の感じ方  
本当に気配を感じ取れるのか  
その場所のベースラインを理解する ほか

第6章 スカウトの技術で部隊の安全を確保する  
今のコンディションを知る  
集中力と我慢強さ ほか

第7章 40連隊の見えない戦士たち  
40連隊を代表する見えない戦士  
トップレベルの見えない戦士に成長した男たち ほか  

第8章 戦いの準備はできた  
師団長のほほえみ  
江藤文夫師団長から頂いた宝物 ほか  

おわりに

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感想・レビュー・書評

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  •  おりしも能登地震への派遣で機動力を見せる自衛隊だが、本分は軍隊だ。

     ただ、真正面からぶつかるだけが力ではない。緻密な観察、怜悧な分析、静かな実行が兵士の生存を促進するのだ。

     本書はSCOUTと言われる戦闘技量の訓練を導入する陸上自衛隊第40連隊の様子が描かれている。いろいろな方面で備えないといけないのは理解できるが、平時の業務として訓練に取組み、有事の際には実際にことにあたる。職業としてどんな覚悟があるんだろうな。そんなところもこのシリーズで読み解ければ良いのになと思う

  • 自衛隊の中でも特に隠密性の高い、スカウトの訓練とその技術。
    写真で見ても、自然と一体化して擬態した彼らがどこにいるのかが解らない。
    実戦で遭遇したら、まず勝ち目はないだろう。

  • 借りたもの。
    ミリオタ的なハウツー本ではない。(多少、そのノウハウの紹介があるが)
    自衛隊に足りなかったものが何なのか、部隊を指揮する著者がその獲得のために外部から指導者・S氏を招くところから始まる。
    それらを獲得する隊員たちやS氏からスキルだけでなく思想が文章化されている。

    日々の訓練は大切だが、それは果たして実践に役に立つのか……
    また、同じ訓練の繰り返しで、次第に“慣れ”が生じてしまい、指揮も下がる……
    諸々を克服するために始まった、新たなスキル獲得を目指す日々のルポルタージュ。
    伊藤祐靖『国のために死ねるか』( https://booklog.jp/item/1/4166610694 )『自衛隊失格』( https://booklog.jp/item/1/4103519916 )その後、自衛隊にもこういった問題意識と改善が試みられている、と思いながら私は読んだ。

    読んでいて思ったのは、どういった有事を想定しているか、という事。
    これは森林での偵察等を前提にした前線のスキル。
    少なくとも市街戦ではない。勿論、民間人が巻き込まれないようにするのだから、海山に囲まれた日本ではこうしたノウハウが必要でもあると思う。

    ストーキング、トラッキング、サバイバル、そしてマーシャルアーツ(実践的な近接格闘)。

    ストーキング、トラッキングの章では、まるでヨーガにも通じるような、気配の消し方、自然と一体となる方法などが見受けられた。
    丁度読んだ、伊藤武『ヴェールを脱いだインド武術―甦る根本経典『ダヌルヴェーダ』』( https://booklog.jp/item/1/486103017X )にも通じるような話があった。
    上記だけではなく、「郷に入っては郷に従え」のような――ベースラインと呼ばれる、その環境の普通になじむこと――価値観は、偵察・潜入・サバイバルにはとても重要なこどだった。
    自然という過酷な環境になじむスキルもさることながら、有事ともなれば生死をかけた極限状態。
    それを読んで想像するだけでも、ただただ圧倒されてしまう。

    武とも無縁な生活を送っている私には、「不安定な状態をいかに無くすか」「先入観を捨てろ」「常識を疑え」という考え方が日々の生活に活かせる概念だろうか……改めて勉強になる。
    それがなかなか実践することが難しいことを改めて感じさせた。

    ここに書いてあることは、実際に体験し、日々鍛えて体得しないと身につかないノウハウ。
    本を読んでも意味がない。
    ただ、その理念を共有できる。

  • 正直判らんわ。

    ネイティブアメリカンの技術を身につけて、自然に溶け込む技術を身につける。

    それは判ったが、他が何もこの本からは伝わってこなかった。

    肝心のインストラクターS氏が何もんか全く説明されてないからかも知れん。具体的な技術への言及もほとんどないし。

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著者プロフィール

■二見 龍(フタミ リュウ)
元陸上自衛隊幹部。現在は民間企業に勤めながらブログやSNS、ユーチューブでの情報発信から書籍の執筆まで、多岐にわたり活動している。

「2022年 『君にもできる刃物犯罪対処マニュアル』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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