老子コンプリート 全文完全対照版 本質を捉える「一文超訳」+現代語訳・書き下し文・原文
- 誠文堂新光社 (2019年2月5日発売)


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本 ・本 (216ページ) / ISBN・EAN: 9784416519110
作品紹介・あらすじ
無知であれ、弱者であれ。
無力を知ってこそ、自由に生きることができる。
「無知無欲であれ、無為であれ」
「足るを知るものは富む」
孔子の『論語』が儒教の根底思想として親しまれてきたのに対し、『老子』は道家の神髄を説いて人々に寄り添ってきた。
ともに2500年以上の歴史の検証に耐えてきた思想書である。
自己研鑽し、学問を通して知識を増やすことは、かえって人間を不幸にする。
現代も推奨される「勝ち残り」社会を強く否定する老子の思想は、いつの時代にも人々の心を癒し、そして弱者を鼓舞してきた。
格差が広がり、人々の価値観が揺らぐ現代にこそ、老子の思想が必要とされている。
本書では全文の現代語訳、書き下し文、原文に加え、【一文超訳】を掲載。
テーマは何か、主旨は何かが一目で把握でき、格言のように心に刻まれるので、「老子」の理解が飛躍的に向上する。
また、主要な人名や語句には懇切丁寧な注釈を入れた、現代の完全版である。
【一文超訳の一例】
「無心のすすめ(空っぽの心を守る)」
「私利私欲のない無私の人は、自分を貫ける」
「無用には大きなはたらきがある」
「少なければ得られ、多ければ迷う」
「盛んになれば、早く衰える(だめになる)」
「先に与え続けておけば、いずれ得られる」
「大国を治めるのは小魚を煮るようにするとよい」
「本当に立派な人間は愚か者に見える」
■目次抜粋
體衜第一
養身第二
安民第三
無源第四
虛用第五
感想・レビュー・書評
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「自分とか、ないから」を読んでからというもの
東洋思想に興味津々すぎて、老子に手を出してみました!!
何も企業の上役とかでなくとも、
「先輩」という立場になる可能性がある人なら誰でも
一度は目を通していいのでは?と思える内容です。
その時の自分の行き詰まりや悩みに最適な言葉が必ず見つかりそう。
「無為」を「過保護にならない、余計なことをしない」と私は解釈しましたが
それはまるで私のスキンケア精神と同じ…!
昔はあれやこれやいろんなものを肌に乗っけては肌荒れを起こして薬を塗って…の繰り返しでしたが
今は精製水と、たまに乳液だけ。
美肌にはならないかもしれませんが、荒れずに安定しています。
積極的に働きかけることが一般的に「良し」とされる風潮もありますが
盛りに盛ったところから引き算すること、
対象のもの・人が元々持っている能力や資質を見極めてサポートに回ることも
同じくらい大事であることにあらためて気付かされます。
一歩引いてみるのも悪くないぞ!詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
老子の考えを知るのに手っ取り早い良著だが、終章の著者のまとめが今ひとつ。日本礼賛、中韓蔑視が強くそのことに自覚もない。論語や老子ばかりでなく現代のレイシズムやナショナリズムの本でも読んで勉強した方が良いのではないか。
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純粋に楽しかった。
1人の人の考え方に触れるってすごくいい。
老子 の文章から、作者が読み解く解説もあるけど、解説が変に長くないから、どう解釈するか自分でも考えることができる。
「道」 万物の根源。
ここが道教、老子の考えの始まり。
才能を持つものは上に立っては行けない。さかしらな知識で徳を考えては行けない。大器晩成。和光同塵。上善如水。
聞いたことあるフレーズたくさん。
色々思わされる事がある。最後の作者のまとめもいい。日本人は仏教、神道、儒学、老子などの良いところを抜き取る力がある。なるほど。
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老子を学びたい入門書にピッタリの本。
定説・通説をとっていて、訳者の視点があまりないので、フラットな内容になっている
著者プロフィール
野中根太郎の作品





