10代のための疲れた心がラクになる本: 「敏感すぎる」「傷つきやすい」自分を好きになる方法

著者 :
  • 誠文堂新光社
4.03
  • (8)
  • (18)
  • (3)
  • (2)
  • (0)
本棚登録 : 164
レビュー : 17
  • Amazon.co.jp ・本 (229ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784416519387

作品紹介・あらすじ

友だち関係、勉強、家族、容姿……ストレスは多くあるけれど、大丈夫! 君は変われる!

・ 心がざわつくこと、つらいことが多くて、イヤな気分に押しつぶされそう
・ 朝起きると「また一日が始まる」と、どんよりした気分になる
・ 笑うことができなくなっちゃった
・ 自分のことをわかってくれる人がいない、ひとりぼっちだと感じている

気がつけば、こんな状態になってしまっていませんか?
でも、大丈夫。
心がパンクしかけていても、自分で自分の心をセルフケアできるようになると、必ずラクになります。
生きやすくなります。
大切なのは、知識、心構え(マインド)、行動(技術)、この3つです。

1 まず、「この状態はどういうものか。治す方法があるのか」といったことを知る。
2 次に「よし、治すぞ」という心構えをもつ。
3 そして、治していくために必要な具体的な技術を知り、行動を起こす。

この3ステップです。
どうすることが自分自身をラクにするのか、心の声を聞いて、一歩踏み出せばいいのです。
行動に移せば、状況は変わります。

この本は、「敏感気質(HSP/HSC)」の第一人者でもある児童精神科医・長沼睦雄先生が、
これまでの臨床経験を総動員して書きました。
前半は「知識編」、後半は「技術編」。
この本に書いてあることを、小さなことひとつでもいいから、何か実践してみてください。
きっと状況は変わります。

大人ももちろん、とりわけ、多感な思春期を生きる10代の方にこそ、ぜひ読んでほしい本です。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 分かりやすい文章、ところどころにマンガもあり、読みやすい一冊です。

    思春期特有の敏感さや発達障害、そして最近知られるようになったHSP(ハイリー・センシティブ・パーソン)についても取り上げています。

    私自身、自分の繊細さや敏感さで 、生きづらさを感じることが多々ありました。そして最近になってから、おそらくHSPなのだろうな、とも思うようになりました。

    敏感さはダメなことではなく、そういう「気質」であること、同じような人がたくさんいることを知ることで、自分を責めなくてもいいと思えるようになります。

    他にも、東洋医学の観点から、心と体の関連性―身体を整えることで、心を回復させるとか

    モヤモヤした想いを結晶化=言葉にすると、
    モヤモヤの正体がはっきりするから、気持ちがスッキリするとか

    マイナスの感情を、吐き出す・・・人に話す、書く、泣く、など。なるほど、と納得する点がいろいろありました。

    あと、興味深かったのは、SNSについて。

    「友だちに認められていることに、自分という存在の価値がある」という価値観になると、しんどくなっていきます。常に他人の動向を気にして、神経が休まるヒマがない。

    この記述はとても的を得ていると思います。SNSの発達により、敏感なタイプの人は、さらに生きづらさを感じてしまう世の中かもしれません。

    言葉の力で心を変える、という項目も印象的でした。そこで思い出したのが、長田弘さん&伊勢英子さんの絵本、「最初の質問」の最後のページです。

    「時代は言葉をないがしろにしている。あなたは言葉を信じていますか。」

    文章を書いたり、読んだりしていて思うのは、言葉には、根本的に何かを変えていける力がある、ということです。

    サン=テグジュペリの「星の王子さま」の中にも、「大切なことは、目に見えない」という言葉が登場しますが、
    根本的な部分というのは いつも、目には見えない領域、心の領域だと感じています。

    やっぱり言葉って、「言霊」というように
    パワーを秘めているのかも、しれませんね。

  • 当たり前のことを書いているといえば、確かに、当たり前のことを沢山書いているかもしれない。だけど、私はこの本を確かに『10代のための疲れた心がラクになる本』として人に推薦できる。


    本当に変わろうとする気があなたにはあるか?

    という筆者の問いは、無気力に陥った10代には酷な問いかもしれない。だが、決してそれは疲れた心を持った10代を責めているのではなく、変わろうと考えることにより、私達は本当に変わることが出来るというメッセージが込められている。


    漫画が所々にある上、比較的に平易な文章で構成されているため読みやすくなっており、まさに当事者である10代のための本であると感じた。

  • 2019年6月26日読了。Cakesでも連載中の、10代の心の不調について「大丈夫だよ」と励まし具体的な解決方法をガイドしようとする本。心と体はつながっており心の不調は体に影響しまた逆もありうるし、体を活発化することで心の不調を改善する一歩になりうること、言い分を聞かず「なまけている」「気合だ」などと断じられるのではなく、不調を理解してもらい・支えてもらっているという実感が改善に踏み出すきっかけを生むこと、何より「自分」が自分の不調に向き合い知識を身に着け、親でも医者でもなく自分がなんとかするという気持ちを持つこと。どれも重要なことだが、悩みの渦中にいる人には見えなかったりするものだろう。自分にとっても役に立つ考えだし、また自分も人を支援できる人間でありたいものだ。

  • HSPと思春期のお話。素晴らしすぎて保健室に置いたんだけど、自分の心身について知ること=救うことだと目の前の子どもたちを見ていて心より思う ちな私は完全なるHSP(多分)なので20代の疲れた心もラクになったよ

  • とっても素敵な本だった
    読んでよかった

  • 自分を肯定されるだけで、ただ一つの文章や言葉だけで人の価値観が変わるのか〜、と感心。
    というか自分の感情もぐわんぐわん揺らいで変わるし、
    涙も落ちるけど、優しい気分になれた。
    この本は知識や行動について書かれていて、それを実行することももちろん大切だけど、この本を最後まで読み終われただけでも、自分にとって得るものが沢山あった。
    自分も、誰かも肯定していきたい。
    "ハイボクノウタ"
    を聞いて、すとんと落ちてくる感覚。
    自分が今欲している優しさをダイレクトに受けた感じ、
    とっても良いし、選曲が著者の人柄を感じさせてとても好きになった、、
    自分の物差しで、自分の好きを自分自身で肯定して、生きてく。

  • よくできた一冊です。
    読みやすい。
    でも、できればコミック版も希望。
    コミックでないと読めない層もいるから。
    でもとにかく、学校は買い!
    でしょう。

    2019/05/16 更新

  • 表紙、各章冒頭の漫画のいつかさんの絵は柔らかいタッチで好き。ジャケ借りと言ってもいいかも。10代のころの自分と重ねながら読んだ。文章も優しい語り口で、悩んでいる10代の人たちがこれを読んだら、いくらか気持ちを前向きにできるんじゃないかな。各章冒頭の漫画は心にしみる。

  • 敏感すぎる、傷つきやすい、若者に対し、自分で自分の心をセルフケアできる方法をアドバイスしてくれている。(栗林先生)

    ※本学学生はOPAC経由で電子版を閲覧できます。
    「本文はこちら」よりご覧ください。
    https://nuhm-lib.opac.jp/opac/Holding_list/detail?rgtn=E00003330

  • 著者は精神科医。医学的な観点で書かれている。
    難しい医学用語はなく、中高生に読みやすい内容。

    心の病にも対処法はある。それを知らずに、また知ろうともせずにストレスを放置し、どうにもならない状態で来院する人もいる。心の病は自分が治そうと思わないと治らない。

    ストレスによる症状は3つに分けられる。
    ①心理的な症状
    ②身体にあらわれる症状
    ③行動にあらわれる症状

    自律神経失調症という正式な病名はない。そういう状態を指すだけ。さらに、自律神経の乱れは薬では治せない。

    思春期はガラスの心。
    ・起立性調節障害
    ・過敏性腸症候群
    ・睡眠障害
    ・過換気症候群
    自律神経のバランスが乱れ、これらのことが起こりやすい。

    high sensitive person(HSP)とても敏感な気質。

    ムカつくの裏にある感情。「悔しい」や「がっかり」だだたりする。感情を上手く表現する言葉がみつからなくて、なんとなく手近な言葉を使ってしまう。「ウザイ」も同じ。わずらわしい、うるさい、面倒くさい といった不快な感情を表している。「死ね」はもっとひどい。自分の前から消えてくれ、自分に関わらないでくれ、もう話したくない、あなたが嫌い、あなたが憎いなのかもしれない。手近な短い単語で済ませてしまっている。これは自分の感情を、ひとまとめにして乱雑にバケツに放り込んでいるようなもの。

全17件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

とかちむつみのクリニック院長。精神科医。日本では数少ないHSPの臨床医。平成12年よりHSPに注目し研究。北海道大学医学部卒業。脳外科研修を経て神経内科を専攻し、日本神経学会認定医の資格を取得。平成20年より道立緑ヶ丘病院精神科に勤務し、小児と成人の診療を行う。2016年にとかちむつみのクリニックを開設。HSP、発達障害、発達性トラウマ、愛着障害などの診断治療に専念し、脳と心(魂)と体の統合的医療を目指している。

「2020年 『「敏感すぎる自分」を好きになれる本』 で使われていた紹介文から引用しています。」

長沼睦雄の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
ヨシタケシンスケ
芦田愛菜
ヨシタケシンス...
米澤 穂信
森見登美彦
山崎 聡一郎
平野啓一郎
小野寺 史宜
有効な右矢印 無効な右矢印

10代のための疲れた心がラクになる本: 「敏感すぎる」「傷つきやすい」自分を好きになる方法を本棚に登録しているひと

ツイートする
×