文豪の死に様

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  • 誠文堂新光社 (2020年11月5日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (312ページ) / ISBN・EAN: 9784416519493

作品紹介・あらすじ

「死ぬ間際まで何かを書かずにはいられない、その辺が文豪の文豪たる所以なのかな」
―京極夏彦(小説家)

太宰治38歳、芥川龍之介35歳。
作家は早死にだ。
いや、志賀直哉は88歳、井伏鱒二は95歳まで生きた。
人生が様々なように、死も様々だ。
生物である限り絶対に避けようがない死。
人生最大の苦ではあるが、時には救済となることもある。

文学という手段で人生に取り組んだ文豪たちは、どんな死を迎えたのか。
迫りくる死の影は、作品に何らかの影響を与えたのか。
死の直前、彼らが見ていたのはどんな風景だったのだろう。

死に方を考えることは生き方を考えることだ。
本書では、小説を通して様々な人生を世に問うてきた文豪たちの人生を、死という消失点にむかって遠近法的に見ていく。
そうすることで、その作家の人生、そして作品をより深く多角的に省察しようとする試みである。

巻末に、京極夏彦氏との対談を掲載!

■目次
樋口一葉■闇落ち前に斃れたこじらせ女子:明治二九(一八九六)年、病死。享年二十四
二葉亭四迷■元祖意識高い系、洋上に死す:明治四十二(一九〇九)年、病死。享年四十五
森鷗外■「馬鹿らしい」と叫びながら墜ちた巨星:大正十一(一九二二)年、病死。享年六十
有島武郎■夢想に生きた男の理想の最期:大正十二(一九二三)年、情死。享年四十五
芥川龍之介■文壇アイドルの先駆的「死」:昭和二(一九二七)年、自死。享年三十五
梶井基次郎■早世の青春作家はバカッター?:昭和七(一九三二)年、病死。享年三十一 
小林多喜二■国に挑み殺された男:昭和八(一九三三)年、拷問死。享年三十 
岡本かの子■鵺は美しく散る:昭和十四(一九三九)年、病死。享年四十九
林芙美子■誰が芙美子を殺したか:昭和二十六(一九五一)年、病死。享年四十七 
永井荷風■偉大なる孤独死の先駆者:昭和三十四(一九五九)年、病死。享年七十九
対談 京極夏彦×門賀美央子

*********************************

みんなの感想まとめ

文豪たちの人生とその最期を通じて、死というテーマを深く掘り下げた作品は、彼らの作品やエピソードを新たな視点で捉える機会を提供します。著者の鋭い文章力とユーモアあふれる語り口が、時代背景や文豪の個性を身...

感想・レビュー・書評

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  • 【聞きたい。】門賀美央子さん『文豪の死に様』 「死」を起点に探る作家像 - 産経ニュース
    https://www.sankei.com/life/news/201227/lif2012270013-n1.html

    芥川龍之介の「唯ぼんやりした不安」の正体とは? 早逝の文豪と大往生の文豪…死に際から私たちが得られるヒント | ダ・ヴィンチニュース
    https://ddnavi.com/review/722118/a/

    文豪の死に様 | 株式会社誠文堂新光社
    https://www.seibundo-shinkosha.net/book/general/51036/

  • ✩は3.5くらい。

    著者の文章力、そして関西人らしい的確でキレのあるツッコミのおかげでとても面白かった。

    文豪は、作品だけでなく各人のエピソードも、その時代柄か今とはあまりに色んなことが違いすぎる。そのため自分とは縁遠く感じることが多かったが、本著で文豪をこんなに身近に感じられたことは面白い体験だったと思う。

  • 文豪と呼ばれる人達の人生と最期。思ってたイメージと違ったり、笑えるし、これ、本当に面白い!梶井基次郎なんて、まさにその通り!でも、昔の作家って、自分の人生や思いをすぐ小説や文章、手紙に遺しているから、こうやって後世にも残るんだなぁ。破天荒出し、あからさまに揉めるし、借金するし浮気するし、死んじゃうし…。岡本かの子の生き方は女として理想なのかもね。でもさ…やっぱりみんな…変人だよなぁ。続編、出て欲しいな、読んで良かった。

  • タイトルと装丁が良かったので。

    文豪と呼ばれる方たちの作品は今より若い頃に読んでいた。
    よく読んでたな~と今更ながらに感心。
    結構文体とか難しかったはずで、今読む気にならない(笑)

    この中では有島武郎の本を何冊か読んでいたけれど、
    こんな奴だったのかと。
    門賀さんの解釈は本当に面白い。
    樋口一葉も早く亡くなってるからよくわからないままだったけど、
    想像と違ったし。
    岡本かの子は興味深いから、なんか読みたい。

  • 文豪と呼ばれる人々を全く知らない私にとって、どんな人物がいてどんな生き方をしてとゆうのがおおまかに把握できた本でした。
    興味の湧いた人物への取っ掛かりができた気がします。
    死ぬ年齢は様々、いつ死ぬかわからない人生、少し考える時間ができました。

  • 文豪に対する、著者の仮説が面白い。
    文豪の背景を知ってた方が作品をより楽しめると思うけど、面白くまとまってないとなかなか知るのが難しい。
    この本は面白く読めて良かった。

  • 死に様を見て生き様が見えてくる。
    他人の死に様を見て自分の残りの人生を考える。
    近代文豪たちだけでなく身近の人たちででも。

    考えさせられる内容でしたが。
    やたらと小難しいワケではなく、文豪たちの「個性豊か」な人生を、時折りツッコミながら垣間見れる本でしたよ。

  • 掲げられる文豪に関して、その死に様はおろかしっかり味読して思考を巡らせた著書もそうあるわけではないのだが
    文壇ばかりでなくとも彼らの置かれた環境とその結末としての死から人物を掘り探ることは、書物そのものよりも関係性を覗くことに惹かれてしまう出歯亀的な興味を満たすものとして個人的に楽しかった。

  • 面白かった。明治大正昭和初期の著名な作家の性格、生き方、亡くなり方を残された作品や近しい人の証言から簡潔にわかりやすくまとめた本。内容も興味深く面白かったが著者の忖度なしの分析も面白く時々笑ってしまうほどだった。印象に残った文豪は樋口一葉、森鴎外、岡本かの子。樋口一葉、なかなかクセのある性格?森鴎外、最期の言葉は何に対して?岡本かの子はただただ、羨ましい。最期まで愛人と夫に支えられて生きたところが。それにしても文豪って自死する人、早死する人多い。自分のある意味全てをさらけ出す仕事だから?

  • 伝記に著者個人の感情はいらねぇと思っていたら、狙いの一つだったようで。なるほど、確かに年譜を諳んじているよりは共感を得られるだろう。好みは置いておくとして、面白い試みではある。
    アイデアも抜群に良い。山田風太郎の『人間臨終図鑑』を、文豪と呼ばれた人々に限定し更に煮詰めたもので、とても濃い。梶井基次郎や小林多喜二など、作品と名前は知っていても…といった文豪の生き様は実に興味深いものだった。

    250514再読

  • 910/モ/

  • 文豪の死に様、生き様がたっぷり知れて興味深かった。戦前の文豪がアイドルのような注目された存在であることがわかった。それも生きにくさの原因だろうな‥自分の人生を切り売りしてヒット作を生み出さないといけないし、私生活についても周りからやんや言われる‥そんな中生み出した作品をちゃんと読んでみたい。


  • 樋口一葉はド近眼、オタサーの姫。拗らせ女子。「物つつみの人」本音を出さない。貧困。相場師に弟子入り、半ば色仕掛けで金を引き出す。

    有島武郎、大正天皇の御学友。元は武士
    薩摩藩の父は出世。面食い
    肉欲抜きで同時進行
    ※映画「華の乱」参照

    永井荷風、孤独死の先駆者。アスペルガー風?畳の部屋で七輪、窓から庭に放尿など逸脱行動

  • 小難しくなくて良かった。各文豪に対する著者の解釈もいい。マンガとかで文豪や文学に興味持った人におすすめしたい。

  • 第79回アワヒニビブリオバトル「24時間耐久ビブリオバトル@オンライン」第32ゲームで紹介された本です。オンライン開催。
    2021.09.19

  • 川端が載ってないのはちょっとガチすぎるからだろうか…
    芥川ほど偶像化もまだされてなく、
    太宰ほどある種のロマンがある訳でもないから…??

  • 私にはわかりやすくはなかった。

  • 10名の作家の最期をテーマにしたエッセイ様とした文章で、著者の方が「一文豪一死因」と記しているように、様々な作家の生き様をユーモラスに描いています。
    かなり今風の言葉で書かれていて、ネットスラングなども多く使われているので、好き嫌いが分かれますが、個人的には、よく調べられていて、まとまりもよく、最後まで楽しく読むことができました。

  • WEBで連載してた頃からこの記事を読んでいましたが、それらを大幅に加筆してまとめた一冊。
    研究者ではないライターである著者の視点を通しての描き方に好き嫌いが分かれるかもしれませんが(それと、いまどきのネットで使う文章・言い回しが多いので、そこらへんのノリが受け入れられるかどうかも、読者を選ぶかと思う…)個人的には、各文豪の解釈について肯定・否定はそれぞれ読者側に委ねられてて自由ですし、各引用や参考文献もしっかりまとめられてて、読み物として面白かったです。
    私は、この本の「森鴎外の死に様」の解釈なんかとても好きですね。
    竹田昼さんの挿画も良かったです。

  •  大して期待していなかったのだが、これは拾い物だった!
     タイトルは「死に様」だが、取り上げられている十人の文豪それぞれの死から逆照射した生き様が生き生きと描かれている。
     最終章の対談の中で京極夏彦が述べているように、これはブンガク研究者ではとても掛けない内容であろう。
     取り上げられているのは
     樋口一葉 ・享年24/二葉亭四迷・享年45/森鴎外/享年60、有島武郎・享年45/芥川龍之介・享年35/梶井基次郎・享年31/小林多喜二・享年30/岡本かの子・享年49/林芙美子・享年47/永井荷風・享年79
     永井荷風は天寿を全うしたかに見えるが、その実は孤独死だった。
     ややもすれば軽すぎる語り口に見えるが、随所に見られる洞察力が凄い。

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著者プロフィール

■門賀 美央子(モンガ ミオコ)
1971年、大阪府生まれ。文筆家、書評家。主に文芸、宗教、美術関連の書籍や雑誌記事を手掛ける。
著書に『自分でつける戒名』(エクスナレッジ)、『ときめく御仏図鑑』『ときめく妖怪図鑑』(ともに山と渓谷社)。
企画・原案に『お嬢様のお気に入り』(波津彬子著/小学館)がある。

「2020年 『文豪の死に様』 で使われていた紹介文から引用しています。」

門賀美央子の作品

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