全文完全対照版 孟子コンプリート 本質を捉える「一文超訳」+現代語訳・書き下し文・原文
- 誠文堂新光社 (2021年7月12日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (632ページ) / ISBN・EAN: 9784416520123
作品紹介・あらすじ
なぜ、吉田松陰が心酔したのか?
「性善説」そして「王道政治」。
「仁」「義」「礼」「智」の神髄とは何か。
孔子の正統な後継者といわれる孟子が唱えた儒教の思想書。
日本では朱子学が幕府公認の学問とされた江戸時代に広く浸透した。
孟子の基本思想は2つ。
1つは性善説。天から与えられた「仁」「義」「礼」「智」などの徳性を発揮するため、絶えざる修養が必要とする。
いま1つは王道政治。「仁」と「義」を尊び、力づくでなく徳をもって人々の生活を最優先する政治である。
リーダーの心得として親しまれているが、深い人間理解に基づく人付き合い、処世を説いた賢者の書である。
本書では全文の現代語訳、書き下し文、原文に加え、【一文超訳】を掲載。
テーマは何か、主旨は何かが一目で把握でき、格言のように心に刻まれるので、「孟子」の理解が飛躍的に向上する。
また、主要な人名や語句には懇切丁寧な注釈を入れた、現代の完全版である。
■目次
梁恵王(上)
梁恵王(下)
公孫丑(上)
公孫丑(下)
滕文公(上)
滕文公(下)
離婁(上)
離婁(下)
万章(上)
万章(下)
告子(上)
告子(下)
尽心(上)
尽心(下)
解説
参考文献
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感想・レビュー・書評
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論語と並ぶ古典である「孟子」を現代文、書き出し文と原文で解説した本。幕末の思想家吉田松陰が心酔したと言われる。
読んでみて、孟子は自己主張が強く理想主義であるように感じた。議論の相手に負けない。ああ言えば、こう言う。自己の主張を絶対曲げない強い意志を持っている。自分の主張を裏付けするエピソードや例え話も多くて面白く読めた。日本のことわざになっている言葉もある。
この本は、600ページ以上の厚さで内容も盛り沢山なので、まず著者の短文の超訳を見て、気になる言葉があればその現代訳や書き下し文を読むのが良さそうだ。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
読みやすい。よく吟味して読まないとよくわからない。
著者プロフィール
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