台湾のお弁当 地元っ子が作るいつもの味、見せてもらいました!
- 誠文堂新光社 (2021年1月12日発売)
本棚登録 : 108人
感想 : 8件
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Amazon.co.jp ・本 (144ページ) / ISBN・EAN: 9784416521670
作品紹介・あらすじ
「台湾では外食中心」というイメージがあるかもしれませんが、実は“手作りのお弁当”を持って出かける人が意外といるんです。
朝早く起きてお弁当のためにおかずを作るというよりは、前の晩の食卓に並ぶ料理が次の日のお弁当のおかずにもなることがスタンダード。
だからといって手を抜いているというワケではなく、そこにはおいしく食べるための手間と愛情が潜んでいます。
手作りのお弁当が生まれる理由はさまざまです。
健康のために自分で作るお弁当、愛する妻のために作るお料理好きの夫によるお弁当、大好きなおばあちゃんが大学生の孫のために作るお弁当、かわいい娘のためにお父さんが作るお弁当、故郷の味をぎっしり詰め込んだお弁当−—
そんな、いつものお弁当。
いつ、どこで、誰が食べるのか、誰がどう作るのか。
一つひとつのお弁当にそれぞれのストーリーがあります。
本書では、そうした台湾の方10名の“いつものお弁当”の景色とレシピを紹介しています。
一つのお弁当につき、おかずは大体3〜5種類。
ごはんの上にドーンと載っている豪快な見た目ながら味はどれもじんわり優しくて、おいしくて食べるとなんだか元気になるような……。
同じメニューでも家庭によって作り方や材料が違っていたり、人気の食材が見えてくるのも興味深いところです。
いつものお弁当が見せてくれる、台湾の暮らしの風景とおいしい味わいを、ぜひ。
■目次
お料理の前に。
レシピページの見方。
10人のお弁当と物語。
お昼のもうひとつの景色。
食材を買いに、市場へ。
お弁当まわりの道具類。
調味料いろいろ。
メイン食材別索引
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感想・レビュー・書評
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台湾で暮らす人びとの生活を映すお弁当とそのレシピ。
料理本というよりは生活史のなかのお弁当にクローズアップした一冊。台湾といえば外食文化のイメージが強いけど、職場や学校にお弁当を温めるための大きな蒸し器があるくらい、弁当派も多いらしい。ベトナムかどっかのお土産でステンレスの二段弁当箱をもらったことがあるけど、そもそも蒸し器に入れても平気なようにステンレス製なのだということは知らなかった。
台湾では大きいホットクックみたいな電気調理鍋が一般家庭に普及していて、これもお弁当を温めるのに使えるし、もちろんおかずを作るときも活躍しているようだ。場所取りそうだけどすごく便利そう。紹介されている10人(観光関係の仕事に就いている人が多い)のお弁当の写真はとにかく味覚を刺激する。おなじみの茶葉でひび割れ模様をつけたタマゴのレシピも勿論載っているし、漬物を上手に利用したおかずが多くてぜひ参考にしようと思った。高菜入り豚肉団子は絶対に作る。にんにくしょうゆの味付けが多いのも、おかずをいちいちアルミカップに入れたりしないのもそれでいいんだと勇気がでる。
冒頭の「お料理の前に」「レシピページの見方」があまりにも親切で面食らったのだが、お弁当から自炊をはじめる人のハードルを限界まで下げつつ、広がる楽しい世界も教えてくれる本だと思った。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
こういう本たくさん出てるけど、これはけっこう読み心地がよかった。お弁当を通じて台湾の人たちの人間どうしのつながりの濃さとか、元気いっぱい自分のおかれた場所で生活している感じがよかった。本で知るのは一部分だろうけど、お弁当を紹介してくれている皆さんが幸せそうに感じられた。
いつもながら、レシピなくてもいいのになあ。台湾のお惣菜つくるのなんて日本でまねしきれないもの。写真で見せてくれるだけで十分楽しい。 -
作るとか作らないとかはともかく。
台湾のお弁当事情がちょっと羨ましい。温めるための装置(というと大げさかもだけど)があるのいいなぁ。
レンジより、皆のお弁当一斉に預かってる感じがいい。
あと、卵焼きにいれる具材が独特!美味しいのかな。やってみようかな… -
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台湾の家庭料理や電鍋の文化に興味があって、手に取ったこの本。
台湾の料理=濃い味付け、油やスパイス多め!というイメージがあったけど、お弁当の作者にインタビューをすると健康のために薄味に作ってる、油を控えめにする、野菜は多めにとる…など日本人とも共通する工夫してるのがわかって面白かった。
両面を焼く目玉焼き、漬物入りの卵焼き、ご飯や炒飯の上におかずを置くスタイル…ステンレスのお弁当やスプーンで食べるのとか、真似してみたくなった。 -
女子栄養大学図書館OPAC▼ https://opac.eiyo.ac.jp/detail?bbid=2000053088
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五香粉(うーしゃんふぇん):中華風になる調味料
米酒
ウーツー:台湾風ウスターソース、若干の酸味あり
ミルクフィッシュ
ブロッコリー炒め:にんにく、塩胡椒でいためる
卵焼きにツァイプーをまぜる(たくわん、切り干し大根で代用可)
地爪粉:さつまいも由来の粉
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10人の台湾人の弁当と小話、レシピを取り上げる。レシピで作ろうとまでは思わないが、一般の台湾人の暮らしや食べているものが垣間見える。多くの台湾人家庭では牛肉はあまり食べず、肉よりは魚の割合が高いというのが、牛肉麺のイメージがあるので意外だった。しかし四方を海に囲まれていれば当然か。
ステンレス弁当箱を温める共同蒸し器が大学にあるというのが面白い。また、父が娘に、夫が妻に、若い男性が自分で弁当を作る事例があるのは、日本と異なる台湾の特性なのかどうか。
著者プロフィール
台湾大好き編集部の作品
