中世修道院の食卓 聖女ヒルデガルトに学ぶ、現代に活きる薬草学とレシピ

  • 誠文堂新光社 (2022年12月12日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (224ページ) / ISBN・EAN: 9784416522905

作品紹介・あらすじ

現代にも通じる、中世の修道女ヒルデガルトの養生食

12世紀ドイツで活躍した修道女、聖ヒルデガルト・フォンビンゲン。彼女の健康学やレシピは、時を超えてドイツをはじめヨーロッパ各地で再注目されていて、日本でも知名度が上がってきています。本書は、長年ヒルデガルトのレシピを研究する、ドイツ料理レストラン「ツム・アインホルン」野田浩資シェフによる『ドイツ修道院のハーブ料理』(2016年)の待望の第2弾です。
まだ病院もなかった時代、修道院は農作業や食品加工の場であり、育てた多数の薬草を修道女が調合する薬局でもありました。ヒルデガルトは、食材の選び方、その調理法、加工法の研究を重ね、人間の体にどのような効果があるか、害がないか、どうしたらよりおいしく食べることができるかを説いてきました。その知恵は、豊かになりすぎた食生活やストレスの多い生活で健康に不安を持つ現代人に、大きく響くものがあります。
今回は、「聖ヒルデガルトの料理研究会」主宰者で、野田シェフとの食事会イベントを企画開催しているアロマテラピストの飯嶋慶子氏との共著となっており、飯嶋氏の現地レポートを加えています。飯嶋氏が現地のヒルデガルトセミナーなどで体験したメニューも、シェフによって再現、レシピを掲載しています。
前著同様、ヒルデガルトによる食材の意味や効果をクローズアップし、現代の食卓に生かせるレシピが満載です。近年日本でもブームになりつつある、ヒルデガルトが特に大切にした食材「スペルト小麦(古代小麦)」を使ったレシピも多数紹介しています。

■contents
Part1 聖ヒルデガルトの食の教え

Part2 スープ料理
スペルト小麦とアーモンドのスープ/ボルシチスープ アーモンド風味/ビーツのクリームスープ ペニーロイヤルミント風味/りんごと根セロリのスープ/栗とフェンネル、野菜のクリームスープほか…

Part3 野菜料理
温製フェンネルと根セロリのサラダ/スペルト小麦とビーツとりんごのサラダ/野菜の盛り合わせ ヒルデガルトのヨーグルトソース/栗とフェンネルのテリーヌ〝偽りのウサギ〞/フェンネル、オレンジ、アーモンドのサラダほか…

Part4 魚料理
メバルのバジルクリーム風味/魚のハンバーグ/ニジマスのムニエル アーモンド風味/メバルの香味ゆで ヒルデガルト風オランデーズソース/タラの香味ゆでグラタン 細切り野菜添えほか…

Part5 肉料理
チキンレバー団子 グリーンソース/骨付き仔羊のコートレット にんじんの甘煮添え/チキンのハンバーグ 山羊のクリームチーズ入り/ターキー胸肉のロースト 栗とりんご詰めほか…

Part6 デザート
りんごの煮込みタルト詰め/カイザーシュマーレン/りんごのタルト チューリッヒ風/ダークチェリーのシュトルーデル/さくらんぼのタルト/栗のピラミッド/シュワルツワルドのダークチェリーケーキほか…

感想・レビュー・書評

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  • 聖ヒルデガルト料理研究会
    https://hildegardcooking.amebaownd.com/

    “香漂草々” 翻訳にハーブ研究 飯嶋慶子のマイペースに全力投球
    https://ameblo.jp/aromaticregards/

    近刊検索デルタ:中世修道院の食卓
    https://honno.info/kkan/////////card.html?isbn=9784416522905

  • 中世、修道院がなぜかとても好きです。というわけで、手にした本。思っていた以上に洗練されたお料理。日本にはない食材もあるので、再現するのにはかなりの気合いが必要。今も昔も食べすぎず、食材そのものの味を大切にするのが大切。それはキリスト教でも仏教でも同じ。

  • 研究ってすごい
    ご飯美味しそう

  • 女子栄養大学図書館OPAC▼ https://opac.eiyo.ac.jp/detail?bbid=2000060856

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著者プロフィール

野田浩資:東京・六本木一丁目にあるレストラン「ツム・ アインホルン zum Einhorn」シェフ。ドイツをはじめ、ヨーロッパ各国で修業を重ね、帰国後、1994 年にレストランをオープン。伝統料理やドイツ直送の季節の味を求めて、在日のドイツ人も足繁く通い、日本でドイツの食文化を最も感じさせる店と高く評価されている。アートに造詣も深く、店内に国内外のアーティストの作品を展示したり音楽会を催す等、文化活動にも力を入れている。講演やテレビ出演も行う。著書に『音楽家の食卓』(誠文堂新光社)ほか、『野田シェフのドイツ料理(新装版)』(メトロポリタンプレス)、『ドイツの森の料理人』(教育出版センター)、『ワイン街道美食の旅』(グローバルメディア)、『ビールの国の贈りもの』(里文出版)など多数。

「2022年 『中世修道院の食卓』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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