「愛とは何か」を科学する 人が人を愛するとき、脳と心で何が起きているのか?
- 誠文堂新光社 (2024年8月17日発売)


- 本 ・本 (320ページ)
- / ISBN・EAN: 9784416523001
作品紹介・あらすじ
AAASカブリ科学ジャーナリズム賞受賞者の最新刊が日本上陸!
13年連れ添った夫を癌で亡くした著者は、もっと上手に人を愛せるようになりたいと、愛とは何か探求しはじめる。
愛こそが人間を種として特徴づける。また愛は私たち一人一人の個性を特徴づける。ここに鍵がありそうだ。
自分自身のことを真に知る最良の道は、人が愛とどう向き合ってきたかを解き明かし、その原因を探すことだ。
そのため著者は、自分自身の内情をさらしはじめ、個人的な問いを立てることで、一般的なものの見方を模索する。
・なぜ子ども時代の親との愛着関係が、大人になってからの恋愛関係に影響するのか?
・「浮気の遺伝子」が発見された?
・運命の相手(ソウルメイト)は存在するのか? などなど。
溺愛してくれた父のこと、両親の離婚、高校生の時に乳がんで亡くなった母との思い出、父のアルコール中毒と浮気と肺炎による死、年の離れた弟との不仲、夫とのネット上での出会いや、夫と出会う以前の男性関係などを振り返り、自分は他者への共感力が低く、無感情で、回りの人のことなど気にしない冷たい人間なのでは、と不安を抱く。
さらに、子どもを持たないのは、大人になることから抗おうとする未成熟な精神の表れなのか、といった極めてパーソナルな葛藤と向き合う。
過去の記憶と、心理士のアスガー・ノイマンなどの研究者たちと対話を交わす中で、ネットの登場によるコミュニケーションの変容、心理学における愛着研究の変遷、恋愛による脳の活動や分泌される化学物質など、愛にまつわる様々なテーマについて、哲学、心理学、神経科学、進化生物学など複数の学問を横断しながらめぐる壮大な精神的旅路。
感想・レビュー・書評
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目次さえない……よくこんな本作るな。
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作者の生涯、悪い言い方をすると自語りメインでたまに引用って感じが続いて途中で飽きた
科学してなくはないけど普通に各分野の専門書を読んだほうがいい -
人間・何を望んだらいいのかけっして知りえない
愛の特性ーひとつの核となる概念や物事に簡約化できず
愛は感情ではなく絆の質のこと
個人が愛をどう主観的に体験するかで個別に理解される
受け継がれたDNA→愛のニーズと能力のりんっかくを作る
遺伝をよりよく理解→環境の役割をよりよく理解
遺伝子ー組み込まれ・孤立した状態のプログラム<絶え間ない生命のダンスとして進化
可塑性ー細胞ネットワークは変調しうる
身近な愛に十分に目を向けていない気づきと喪失→新たな自己認識と軌道修正の機会 -
「科学する」というよりは、著者の日記(調べてまとめた科学知識付き)という方が近い。そう思って読めば楽しく読める。翻訳はところどころ直訳風で、どこからどこまでがどの主語にかかっているのかわからず困るときがある。p.131買い主→飼い主?