ウミウシの生態観察図鑑 食餌、飼育記録から繁殖まで 知られざる生存戦略を知る (ネイチャーウォッチングガイドブック)
- 誠文堂新光社 (2024年6月12日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (224ページ) / ISBN・EAN: 9784416523568
作品紹介・あらすじ
ウミウシ図鑑はいくつか出版されていますが、その多くは種の図鑑です。実際には、その種の分類でも変更が生じてしまうことが多く、その生態となると、分類以上に未解明な点が多いのです。このように、ウミウシは、これだけ一般の人にも認知されている生き物ではありますが、まだまだ謎が多い生き物といえます。
日本各地の水族館でも、ウミウシを飼育しているケースはじつに少なく、その一番の理由は「食餌」の調達にあります。各々の種により食餌となる異なったカイメンや海藻などの新鮮なものを、定期的に入手する必要があることが一番の課題です。ウミウシが家の水槽で飼育できたらどんなにきれいなんだろう…と思いながら、実際には飼育ができないのには、そこに理由があります。
かごしま水族館「うみうし研究所」は、日本ではじめてウミウシの常設展を開設し、その展示飼育に力を入れています。本書は、その「うみうし研究所」の西田和記氏を著者に、飼育によりわかってきた232種のウミウシの接餌や交尾、産卵などの様子を、適宜写真を交えながら紹介しています。その他、ウミウシの餌となる生き物を169種も掲載し、ウミウシのことをさらに知ることができる図鑑といえます。
■目次
第一章 ウミウシの基礎生態
ウミウシは何の仲間?/ウミウシの仲間たちと体のつくり/繁殖生態とライフサイクル(ウミウシの生活史)/ウミウシの繫殖行動(産卵と卵塊、胚発生、着底・変態、摂食生態)/ウミウシの防御戦略(一次防衛、二次防衛)
第二章 ウミウシの探し方から飼育まで
ウミウシの探し方(ウミウシを探しに行こう)/ウミウシを飼育してみよう/餌生物の採集から利用まで/餌となる多様な生物たち
インタビュー『ウミウシの生態観察図鑑』制作ウラエピソード Interviewer 宮田珠己さん
第三章 ウミウシの飼育生態図鑑
オオシイノミガイ目 (オオシイノミガイ上科)
フシエラガイ目 (フシエラガイ上科)
裸鰓目 ドーリス亜目(ドーリス上科、イロウミウシ上科、フジタウミウシ上科、ラメリウミウシ上科、イボウミウシ上科)/枝鰓亜目(テジマウミウシ上科、スギノハウミウシ上科、ハナガサウミウシ上科、上科未確定)、オオミノウミウシ亜目(ヒダミノウミウシ上科、オオミノウミウシ上科)
ヒトエガイ目(ヒトエガイ上科)
頭楯目 ナツメガイ亜目(ブドウガイ上科、ナツメガイ上科、クダタマガイ上科、キセワタ上科)
アメフラシ目(アメフラシ上科)
翼足目(無殻翼足亜目、ハダカカメガイ上科)
嚢舌目(ナギサノツユ上科、チドリミドリガイ上科)
学名・和名索引
おわりに・謝辞・参考文献
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感想・レビュー・書評
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ダイビング・ガイドはお休みの期間なので、ファンも多いウミウシのお勉強をしておく。
ウミウシは綺麗なものも多いけれど、何を食べてどういう生活をしているのだろうか?この図鑑は水族館の職員さんによる飼育・展示をするまでの経験をもとに飼育実績のある種を中心に生態や餌をまとめてあるのでお勉強にはぴったり。まずは体のつくり。ウミウシは目が無い。臭いと触覚だけの世界に生きている。エラもないものや、刺胞をそなえている種類もいるのはびっくり。食べているのはカイメンやクラゲ、ヒトデまで食べる。ライフサイクルはプランクトンの時代がある。だから卵からかえった姿が見えないのかぁ。着底すると見慣れた姿になってくるけれど2mmと小さくエラも数が少ない。見つけてみよう。やっぱりふしぎな生き物だね。
鹿児島の水族館での実績のため北海道いるウミウシはほぼ載っていないけれど参考になった。この水族館にも行ってみたくなった。詳細をみるコメント0件をすべて表示
