SAMURAI佐藤可士和のつくり方

著者 :
  • 誠文堂新光社
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  • Amazon.co.jp ・本 (221ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784416607244

作品紹介・あらすじ

佐藤悦子なしにはサムライはあり得なかった。ふじようちえん、「FOMA N702iD」、ユニクロNYグローバル旗艦店、千里リハビリテーション病院…。快進撃を続けるアートディレクター佐藤可士和のマネージャー佐藤悦子がはじめて語る、新しいクリエイター像をつくり出すためのマネージメント&プロデュース術のすべて。

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  • 今、最も輝いているTOPクリエーターの一人である、佐藤可士和の実の奥さんでもあり、またマネージャーでもある悦子氏がいた本。これまでの主要なプロジェクトの製作過程やエピソードなど、佐藤可士和の仕事の裏側を垣間見ることができる。こうしたTOPクリエーターでも、やはり飛び込みのようなファーストコンタクトをとったしすることがあるという場面が、幼稚園のプロジェクトの中で描写されており、なんだ、我々の日常とおなじようなこともあるんだ、と安心感を覚えたりする。

    佐藤可士和が希有な才能を持つ優秀なクリエーターであることは間違いないが、悦子氏の存在があってこそ、その才能をいかんなく発揮できていることが本書を読んで良くわかる。クリエーターが、そのクリエイティビティーを十分に発揮するためには、創作活動に100%集中できる環境が必須であり、悦子氏の役割はそれが何であるかを見つけ出し、それに向けて必要な解決策を考え出すことである。悦子氏は、それを十分に理解し、マネジャーとして、また経営者として秀逸であることが本書を通じて判る。

    クリエーターだからといって、ビジネスとして期待される作法やお約束をないがしろにすべきではないという、悦子氏の一貫した姿勢は、佐藤可士和の価値をここまで高めた要因の一つだと確信する。作品やアウトプットが、クリエーターの作り出す価値の全てではなく、ビジネツの場面においてはその過程やコミュニケーションもその価値の中に小さくない割合で含まれるはずである。

  • 佐藤可士和の奥さんである悦子さんが書いた本。
    クリエイター職である可士和さんをマネージャーとして支えている。

    以下、印象的だった文抜粋。

    ============================================
    ・サムライのコンセプトは「ちゃんと見る」。ちょっとだけ関わるような仕事はしない。

    ・可士和さんは、お客様に自分の作ったものについて順序立てて説明するのが苦手。
    悦子さんが可士和さんに対してヒアリングを行い、その内容を整理してお客さんに伝えるという作業を行っている。

    ・やりたいことは普段から口に出しておく、ということは重要。幼稚園の仕事がしたいとテレビで発言したら本当にふじ幼稚園の仕事が舞い込んできた。

    ・人に会った時は、その日のうちにメールを返信するというのを徹底して行っている。そのために、議事録はメールの下書きに直接書いていくといった工夫も行っている。

    ・オフィスにはかなり投資をしている。実際、あのオフィスはメディアでも大きく取り上げられ、ブランディングとして大きな役割を果たしている。

    ・サムライの将来像ややっていきたい仕事を定期的に夫婦で話し合っている。この時間は貴重。

  • 丁寧によく整理された文書に引き込まれました。

    伝記みたいな内容なのに、スピード感が良く、次へ次へ読めるのは貴重なこと。

    内容というよりも、仕事への向き合い方や、内に秘めた野望、そして、デザイナーとは確たるべきか、というところが、如実に表現されていて、素晴らしい。

    次は、アートやセンスに関する本が読みたいなと思った。

    仕事は120%で望み、当事者意識を持ち、楽しく日々を駆け抜けること。インプットの際は、一旦仕事は脇において、思いっきり味わうこと!など。

  • 佐藤悦子さんの上品さが感じられる本だと思いました。

    すてきな言葉がいっぱいです。
    分厚い本ですが、わりとすぐに読めます。

  • すばらしい!

  • デザインだけの話ではなく、それを支える人のお話で面白かった。
    日々直面する出来ことから学んで、経験値をあげていくことの大切さ。またアート・ディレクターのお仕事の様子も興味深かった!

  • ☆$$つまらない。著者がカシワ氏の嫁なのだから、もっと氏の内面に$$迫った内容が欲しかった。実際は、担当プロジェクトの経過を$$ただたんたんと記述したのみだった。$$氏本人の整理術の本のほうがよっぽど有意義。

  • 同じデザイナーとしてどこか雲の上の人である佐藤可士和について、素晴らしい才能を持ちながらも、やはり1人の人間だったのだと知ることができた。

    そして、1人の人間として弱点を認識しフォローする(もしくはフォローしてくれる存在を持つ)ことで、結果的にパフォーマンスの幅が広がったり質が高まったりするのだと学んだ。

    それから、奥様の俯瞰する力、先を見通して計画・管理する力、社会人として当然の礼儀を当然実行していくことなど、仕事としてデザインをしていくにあたりつい疎かにしがちな意識を正してくれる内容だった。

  • 佐藤可士和オフィスのSAMURAIでマネージャーをしている妻悦子さんのマネージメントについての本。佐藤可士和の超整理術の裏側のような感じの本でした。
    まずは、悦子さん本人の綺麗な事。それだけでなく、佐藤可士和=アートディレクターという姿を世間に知らしめるための戦略について、見通し力のあること。
    ホンの些細なことを問題視し、新たな手を打つこと。
    社会人としての当然を当然に身につけている目線でマネージメントしていく手腕。ほれぼれとして読んでしまいました。
    本人たちには、手探りの新しい道の開発なのだけど、仕事仕事で新しい手腕を身につけて、次に生かしていく。選ばれた人なんだなー。って感じました。

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