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Amazon.co.jp ・本 / ISBN・EAN: 9784416610251
感想・レビュー・書評
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花形装飾活字について
豊富な図版と、量はそんなに多くないが充実した量の文章。
ひたすら花形装飾活字についてなのだが、多様な見せ方の画像や色彩や紙の演出によって、見て楽しい、彩り豊かな一冊になっている。しかし同時に、豊富な図版によって、図版集としても使えるものになっている。
後半には、フランシス・メヌルとスタンリー・モリソンによる論文「印刷者の花形装飾とアラベスク模様」が掲載され、装飾活字の歴史の一部について、充実した情報量で解説されており、一番文字情報の量でいってもここが充実している。
でも、途中に1ページ内でまとまってる、白井敬尚さんや山本太郎さんによる寄稿も綺麗で好きだった。
花形装飾に興味があったからこの本を買った。
私もいつかデザインに取り入れてみたい。あまり機会はなさそうな気がするが、現代風にアレンジしたり、ちょっと新鮮な見え方の応用が思いつけば、快作ができるんじゃないかと期待してしまう。そのわずかな機会のために、複雑な装飾の体系に踏み込んでみるというのは、苦労するかもしれないが、その分の成果は得られる気がする。まだ自分に期待しているに過ぎないが。
デザインには、白井敬尚形成事務所が担当。
写真には山田能弘さんが参加。精巧な装飾の印刷を、寄りで被写界深度浅く撮ったカットがステキだ。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
うつくし
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