絞り染め大全

  • 誠文堂新光社 (2013年1月1日発売)
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Amazon.co.jp ・本 / ISBN・EAN: 9784416613337

感想・レビュー・書評

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  • 表紙を見ただけでゾクっとします。素朴な意匠だからこそ味わい深いのかも、、、

    誠文堂新光社のPR
    「絞り染めは、布をくくったり、縫い締めたりして、その部分に染料が入らないようにして様々な文様を染め出す染織技法のひとつです。絞り染めは、文様を染め出す技法としては、比較的、原始的な方法であり、日本はもちろん世界各地にも存在しています。日本の歴史も古く、明治の初期にはすでに100を超える技法があったといわれています。本書では、日本の絞り染めをテーマに、杢目絞り、折り縫い絞り、日の出絞り…など、様々な絞り染めの技法を紹介した技法書です。また、絞り染めの歴史や、江戸~昭和の全国各地の絞り染めの着物、藍染めについてなど、絞り染めに関わる資料的な価値の高い情報も盛りだくさん紹介している、まさに決定版的な書籍といえます。」

  • 日本の絞り染めの技法や、その歴史(主に豊後から始まり、有松、そして秋田への変遷がメインで、他の土地の歴史は語られていない)を紹介した一冊だ。

    正直なところ、技法は専門家ではない自分が読んでいても「なるほど、こういう風に絞るとこういう模様になるのか」という感想しかないのだけれど、多くの技法があること、どの模様も美しいこと、そして江戸時代の着物などをはじめとした名品の写真が素晴らしいこと、が読んでいて楽しい気持ちにしてくれる。

    まだ解明されていない消えてしまった昔の技法がたくさんあるだろうことや、自分にはよくわからない技法の写真図解がどれだけ貴重な資料なのか、というのが読んでいくうちにわかってきて面白い。

    写真だけではなく、掲載されている論考も非常に興味深い。

    豊後(現在の大分県)の名産だった『豆絞り』がおそらく名古屋城築城の際に豊後の人間が多く名古屋へ行ったことをきっかけに「有松」「鳴海」に伝わって、そこでの呼び名は『豊後絞り』となり(三浦氏が伝えた、という由来から『ミウラ絞り』と呼ぶこともあるらしい)、さらには北前船の影響でか秋田の浅舞に伝わり、そこでは『ナルミ絞り』と呼ばれるようになった、という、その伝播の面白さ。
    (ちなみに江戸では貝のむき身が並んでいるように見えるため『ムキミ絞り』と呼ばれていたらしい)

    一番最初の発生地であった豊後ではもはや絞りの文化は消えてしまい、一時期別府で温泉地の土産物として『別府絞り』として名を馳せた、というエピソードも、昔の写真などと一緒に紹介されていて楽しい。

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著者プロフィール

安藤 宏子:1942年大分市出身。1989年世界デザイン博覧会で、絞り染め大天井幕『清響』を名古屋市委託制作。1997年ドイツ・クレフェルト染織美術館企画展「日本の絞り」監修、2008年銀座ミキモト本店『安藤宏子展』他企画展多数。2010年大分県文化芸術功労賞&大分県合同新聞社文化賞受賞。『絞り染め大全』(誠文堂新光社刊)など著書多数。

「2016年 『世界の絞り染め大全 』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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